なんと! ドライバーはモリゾウ&ラトバラ

東京オートサロンの屋外会場には、雨の中、多くの観客が集まっていた。お目当ては、東日本で初走行を披露するトヨタのラリー2マシンである、GRヤリスRally2コンセプトである。
もうひとつの注目は、誰がドライブするか、だった。
走行がスタートすると、GRヤリスRally2のキレのいい走りに度肝を抜かれる。コンパクトなコースゆえに、自在に走る様子は、ある意味Rally1以上かもしれない。
誰がドライブしていたか?

1回目のデモランを終えてマシンを停めたあと、コックピットから下りてきたのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのラトバラ代表とモリゾウ選手こと豊田章男社長だった。なんとも豪華なコンビによるデモランだ。
最初の走行でドライブしたのが、ラトラバ代表、コドライバーがモリゾウ選手だった。2回目の走行では、ふたりが入れ替わって今度はモリゾウ選手がドライバー、コドライバーがラトバラ代表に。
路面はウェットで、マシンは開発途中、にもかかわらずふたりともアクセルを緩めることなく激しいデモランを魅せてくれた。




ラトバラ代表は、WRC最多出場記録をもつ名ラリードライバー。モリゾウ選手が「彼はWRC出場回数が199回なんです。今年、1回WRCに出場すれば200戦。ぜひどこかで1戦、ドライバーとして出場してほしい」とサプライズ発言した。
ラトバラ代表は、全日本ラリー北海道に参戦することが発表されているが、WRCにも出場することになりそうだ。
ドライバー、モリゾウ選手は、華麗なドーナツターンで観衆から大きな拍手を贈られていた。トヨタが、モリゾウ選手がラリーに賭ける情熱をたっぷりを感じられたデモランだった。
GRヤリスRally2のデモランは1月15日12:10から、再び行なわれる。東京オートサロンに行く人は、必見のイベントである。