BMW M社が新型「M3 CS」特別仕様車を発表!パフォーマンスアップした直6ターボエンジン、カーボン強化による軽量化!

新型「BMW M3 CS」
BMW M社は、プレミアム・ミッドサイズセグメントのハイパフォーマンスモデルを再定義するべく、新型の特別仕様車「M3 CS」を発表した。カーボン・ファイバー強化プラスチック(CFRP)製部品を多用したインテリジェントな軽量構造、エンジン出力の向上、専用シャシー・セットアップ、専用デザイン装備、サーキットで爽快なパフォーマンスを発揮するために磨き上げられた仕様が、BMW M3セダンのパフォーマンス性能、機能性と日常の使い勝手のすべてを底上げしている。

精巧にパワーアップした直6ターボエンジン

新型M3 CSに搭載されたエンジンは、高回転域での最大限のパワー発揮を目指して入念に調整され557ps/650Nmを発揮。ピーク出力は、M xDrive搭載のM3 コンペティションセダンと比較して40psもの出力向上を達成している。2基のMツインパワーターボチャージャーは、最大チャージ圧が1.7barから2.1barに引き上げられている。精巧に組み上げられたシステムにより、新型M3 CSは 0-100km/h加速 3.4秒を達成している。電子制御による最高速度は302km/hに設定されている。

新搭載のエンジンが解き放つ駆動トルクは、ドライブロジック付き8速Mステップトロニック・トランスミッションを介して伝達される。このトランスミッションは、センターコンソールのM専用セレクターレバー、またはステアリングホイールのカーボンファイバー製パドルシフトで操作することができる。Mセットアップメニューからは、車両の駆動特性を変更することができ、デフォルトの4WDモードからエンジンのトルクをより大きく後輪に配分する4WDスポーツモードへ切り替えることが可能。また、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)を完全にオフにして、後輪のみに駆動を伝達する2WDモードにすることも可能だ。

攻撃的なパフォーマンスルックス

新型M3 CSの個性的なエクステリアは一連の個性的なデザインによって定義されている。エクステリアカラーはシグナルグリーン・ソリッド、ブルックリングレー・メタリック、サファイアブラック・メタリックの3色がラインナップ。フロントエンドには、軽量化されたフレームレスのBMWキドニーグリルが採用され、レーシングマシンを彷彿とさせるストリップバックエアが特徴的だ。さらに、このモデルのために特別にデザインされた赤い輪郭線と、2本の水平グリル・バーの上部にある「M3 CS」バッジがキャラクターを補完している。フロントのモデルバッジとトランクリッドのモデル・バッジは、いずれもブラックの表面にレッドの縁取りが施されている。

さらに、このクルマの独自のキャラクターを形成する上で、モデル特有の広範な軽量化設計が大きな役割を果たしている。ここでは、内外装にカーボン・ファイバー強化プラスチック(CFRP)製コンポーネントが使用されており、カーボン・ファイバー製ルーフのほか、ボンネット、フロントスプリッター、フロントエアインテーク、ミラーキャップ、リアディフューザー、リアスポイラーにこの軽量ハイテク素材が使用されている。

足回りには、ゴールドブロンズ仕上げの専用Vスポークデザインを採用した鍛造Mライトアロイホイールが標準装備されている。サイズは、フロント19インチ、リアが20インチで、オプションでマットブラック仕上げに変更することもできる。このホイールには、この特別仕様車のために開発されたフロント275/35 ZR19、リア285/30 ZR20のトラック・タイヤが標準で装着されている。

機能性を盛り込んだコックピット

室内には、ドライビングの喜びと最高のパフォーマンスを追求したスポーツカーコックピットが、先進のデジタル技術と専用のデザイン・エレメントによって集約されている。運転席と助手席には、モデル専用デザインのMカーボン・バケットシートが標準装備されていおり、フル電動&ヒーター付きでヘッドレストを内蔵、イルミネーション付きのモデルバッジが装着するなど、レーシングのセンスと長距離走行時の快適性が融合されたユニークな仕様に仕上げられている。メリノレザーで覆われたシートは、、ブラック/レッドのカラー・スキームと独特のコントラスト・ステッチが特徴的だ。

センターコンソールには、最新世代のBMW iDriveによる車両体験を誇るカーブドディスプレイが搭載されている。このディスプレイは、12.3インチのインフォディスプレイと対角14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成され、曲面ガラスの後ろに一緒に収められている。BMWカーブド・ディスプレイは、人間工学に基づいたドライバー中心の配置により、直感的に操作できるタッチコントロールの使い勝手をさらに向上させている。

M専用のコントロール/オペレーション システムには、センターコンソールにセットアップボタンがあり、ここから、エンジン、シャシー、ステアリング、ブレーキ・システム、M xDrive などの様々な車両装備の設定オプションに直接アクセスすることができる。個別に設定した2種類のセットアップ・バリエーションは、エンジン音、DSCシステム、オートマチック・スタート/ストップ機能、8速Mステップトロニック・トランスミッションのシフト特性などの設定とともに保存され、ステアリング・ホイール上のMボタンを使って呼び出すことが可能だ。

新型BMW M3 CSは、2023年3月からBMWグループ・ミュンヘン工場で限定生産され、同月から段階的に発売される。この新しい特別仕様車の最重要販売地域は、米国、ドイツ、英国、日本となっている。

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