電気自動車販売台数世界1位の「BYD」が、話題のEV「ATTO3」で日本市場に参入! 激戦区の横浜町田にBYD正規ディーラー1号店をオープン! 全国100店舗展開の足掛かりに

BYDオート東名横浜
日本の自動車市場に本格的に切り込む中国発の電気自動車メーカー「BYD」。その正規ディーラー第1号店が2023年2月2日にオープンした。全国に展開予定のディーラー網の嚆矢となる「東名横浜町田店」は、自動車ディーラーの激戦区に店舗を構えた。
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テスラを抜き電気自動車販売台数で世界1位となった電気自動車(EV)メーカーのBYDは日本法人BYDオートジャパンを設立し、日本市場への展開を発表。2023年1月13日〜15日に開催された「東京オートサロン2023」でも大体的にブースを展開したほか、JAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会でも販売の先陣を切るSUV「ATTO3」を用意して熱烈にその存在感をアピールしてきている。

「東京オートサロン2023」のBYDオートブース

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2月2日、正規ディーラー1号店OPEN!

2023年1月31日、全国20店舗の開業準備室が営業を開始し、日本進出最初のモデル「ATTO3」の予約販売ををスタートさせた。開発準備室は商談や試乗の相談といった対応は可能だが、ショールームなどは備えていない。ショールームを備えた店舗は2月かはさらに12店舗の開発準備室がオープンするという。
そして、2月2日にはショールームを備えた正規ディーラーの第1号店となる「BYDオート東名横浜」がオープンした。そのオープンに先駆けての取材会にはBYDオートジャパンの代表取締役社長・東福寺厚樹氏と、BYDオート東名横浜を運営する株式会社アクセル代表取締役社長・岡本二久氏が店舗を訪れ、その店舗展開の意図と展望を語った。

(左)株式会社アクセル代表取締役社長・岡本二久氏と(右)BYDオートジャパン代表取締役社長・東福寺厚樹氏。

東福寺氏は店舗展開の意図として、クルマでは新規参入となるBYDという新しいブランドを、店舗を訪れることでまず実際にクルマを見て、触って、感じて、もっとよく知ってもらいたいという思いがあると言う。
また、このBYDオート東名横浜を皮切りに開業準備室を含め2023年3月末までに21都道府県に33店舗、2025年末までに全国100店舗以上のディーラーネットワークを構築する予定だそうだ。店舗を広く展開することでユーザーがよりBYDのクルマを購入・使用しやすい環境を目指している。

BYDオート東名横浜の店舗外観

この新たにオープンしたディーラーがBYDオートディーラー網の嚆矢となり、今後展開していく店舗の模範となっていく。ブランドアイデンティティであるシルバー系の外観に「BYD」のロゴをあしらったスクエアでシンプルな店舗外観に明るく広いショールームは、東名横浜では最大3台の展示車が配置可能。充電器は50kWの急速充電器1台を含め3台用意して、来店するユーザーの充電ニーズに応える。

普通充電器を設置した充電ステーション
普通充電器充電器

店内には落ち着いた商談スペースに加え、大画面のモニターを設置したチャイルドスペースも用意。ファミリーでも安心して訪れることができる。洒落た雰囲気のフリードリンクコーナーも設置され、紅茶やコーヒーなど豊富な種類のドリンクを楽しめる。

ディーラーの試乗車についてはATTO3を常時1台用意しているが、引き合いも多く試乗待ちが発生している状況で、電話やメールで事前予約するとスムーズに試乗できるとのこと。まずはこの新しい電気自動車に実際に触れて確かめてほしいと岡本氏は語る。 

サービス体制としては横浜市都筑区にディーラー併設のサービス工場が用意される。さらに、2023年10月には横浜市営地下鉄・センター北駅付近に2店舗目となる「BYDオート港北」をオープン予定だそうで、神奈川横浜エリアで充実のサービスを展開していく。

“東名横浜”は自動車販売の激戦区

「BYDオート東名横浜」のこの店舗は国道246号線と国道16号線保土ヶ谷バイパスが交わる「東名入口交差点」の程近く。保土ヶ谷バイパスに接続する東名高速道路の横浜町田インターチェンジにも近い。また、東急田園都市線の南町田クランベリーパーク駅からも徒歩圏内となっている。

BYDオート東名横浜の外観。前の通りとオーバーパスが国道246号線。

多方面からのアクセスの良い交通結節点だけに大きな商圏を形成しており、このエリアにはインポート系とユーズド系を中心に多数のカーディーラーがひしめく激戦区になっている。
メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、フィアット/アルファロメオ、ボルボ、キャデラック/シボレー、ジープ/クライスラー、レクサスといった代表的なインポートディーラーに加え、中古車販売店も大型店舗が多数軒を連ねる。

BYDオート東名横浜の向かいにはフォルクスワーゲン東名横浜とフィアット/アルファロメオ横浜町田が並ぶ。
南町田グランベリーパーク駅近くには写真のボルボ・カーズ東名横浜のほか、レクサス町田もある。

この激戦区で長年輸入車販売を手掛けてきたアクセルの岡本氏は、まずは販売台数を追うのではなくBYDを知ってもらうことを第一に考えており、逆に激戦区にディーラーを構えることが認知度を高める効果につながると考えていると言う。
実際のところ、日本市場へ展開する最初のモデルであるATTO3はすでにユーザーの注目度も高く、1月31日の予約スタート以前から問い合わせも多数あり、販売台数も期待できるのではないかと展望する。

BYDオート東名横浜店
所在地:神奈川県横浜市緑区長津田町5814-5 
営業時間:10時~19時
定休日:火曜日・水曜日 
電話番号:045-744-7455 
Eメール:bydauto.tomeiyokohama@accel-co.jp 
充電器:普通充電器×2/急速充電器×1※近日設置予定

関西エリアでBYDを体感する

BYDオートジャパンは2023年2月10日(金)〜12日(日)に、インテックス大阪(大阪国際見本市場)で開催される「第26回 大阪オートメッセ2023」にてブースを出展するほか、ATTO3の試乗時間も設定される。
さらに2月23日(木)には「BYDオート堺」(大阪府堺市堺区鉄砲町1・堺鉄砲町イオンモール専門店街1F)がオープン予定となっている。
東京オートサロン2023やBYDオート東名横浜に足を運びづらかった関西エリアのユーザーには朗報だ。

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