トヨタ・アイゴXは、ヤリスよりも小さい……けれどパッソより存在感あり、の小さいシティコミューター

トヨタのAセグクロスオーバー、AYGO X(アイゴクロス)
欧州でのトヨタのエントリーは、ヤリスではなくてAYGO X(アイゴX)。狭い街中でもスイスイ走れそうなコンパクトナイズが魅力的だ。トヨタのチェコ工場で生産されているアイゴXは、日本では買えないけれど、こんなキュートなクロスオーバーがほしい、という人も多いのでは?
プラットフォームはヤリスと同じGA-B。それをAセグ用に仕立て直している。
全長は短いけれど全幅は広いから存在感は高い。

トヨタのラインアップのボトムラインは、日本では(OEM供給を受ける軽自動車は除くと)パッソ、そしてヤリスだ。パッソはダイハツが開発・生産するモデル(ダイハツ版はブーン)だから、実質はヤリスということになる。

欧州トヨタのボトムラインを支えるのは、AYGO X(アイゴ クロス)である。
アイゴXは、それまでのハッチバック(アイゴ)からちょっと背が高いクロスオーバーモデルに生まれ変わって2022年にデビューした。

なんと言っても、そのコンパクトなサイズが魅力だ。

全長×全幅×全高:3700mm×1740mm×1525mmホイールベース:2430mm

TOYOTA AYGO X
全長×全幅×全高:3700mm×1740mm×1525mm
ホイールベース:2430mm

全長×全幅×全高:3940mm×1745mm×1500mm ホイールベース:2560mm

ちなみに、ヤリスのボディサイズ(欧州仕様)は
トヨタ・ヤリスHybrid
全長×全幅×全高:3940mm×1745mm×1500mm
ホイールベース:2560mm

最高時速:98km/h(5MT)94km/h(CVT)
荷室の容量は231L。後席を倒せば829Lまで拡大する。

全長で240mmも短い。のに、全幅はほぼ同じ。プラットフォームは、ヤリスと同じTNGA GA-BをAセグメント用にしたものを使っているから、まさに最新。ヤリスで定評のある走りも受け継いでいる。最小回転判型は4.7mだから小回りもきく。

エンジンは、1.0L直3(73ps/93Nm)でトランスミッションは5MTとCVTが選べる。

最高速度は98km/h(5MT)94km/h(CVT)だから、高速道路を巡航するのはちょっと厳しいけれど、街中スペシャルなら問題なし。日本には、「軽自動車」という世界に冠たるミニカーがあるから、アイゴXを売るというのは現実的ではないけれど、アイゴXみたいな小さくても存在感のあるクルマ、大都会には似合いそうだ。

TOYOTA AYGO X
ボディサイズ
全長×全幅×全高:3700mm×1740mm×1525mm
ホイールベース:2430mm
車重:945-1015kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rトーションビーム式
駆動方式:FWD
エンジン
形式:直列3気筒DOHC
型式:1KR-B52 I3
排気量:998cc
ボア×ストローク:71.0mm×84.0mm
圧縮比:11.8
最高出力:72ps(53kW)/4400rpm
最大トルク:93Nm/4400rpm
燃料供給:DI
燃料:無鉛レギュラー
トランスミッション:5MT/CVT

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