メルセデス・マイバッハのブランド初となるプラグインハイブリッド（PHEV）モデル、メルセデス・マイバッハS 580 eが発表された。最大100kmの航続距離と150ps/440Nmを発揮する搭載電気モーターにより、高級ラグジュアリーサルーンは都市部でも都市間移動でもCO₂排出のない走行を実現している。PHEVパワートレインは、メルセデス・ベンツの高効率3.0L 直列6気筒エンジンを中心に構成され、内燃機関使用時にもパワフルな出力を発揮する。
メルセデス・マイバッハは、これまでのモデルでも室内静音性に富んでいたが、今回のPHEVモデルの登場に伴う純電気駆動走行ができることによって、さらにその静音性には磨きがかけられている。ほぼ無音で滑るように走行するこのサルーンモデルは排気ガスもゼロ。PHEVモデルで必要となる車両左側の充電ソケット、さらにヘッドライトのブルーカラーアクセント、インストルメントパネルのバッテリー充電状態表示などは、マイバッハのデザインスキルによって、その美しいルックスにさりげなく組み込まれている。
PHEVドライブのベースとなるのは、メルセデス・ベンツの現行モデルに搭載される高効率3.0L 直列6気筒エンジンだ。最高出力360psのパワフルな性能と低燃費・低排出ガスを両立させている。最大トルクは750Nmを発揮し、PHEV特有の電気モーターによる加速でスムーズに発進する。搭載電気モーターの最大トルクは440Nmで、エンジンの初回転からすぐに発揮され、急加速とダイナミックなハンドリングを実現する。システム総合による最高時速は250km/h、0-100km/h加速は5.1秒を記録する。電気走行時の最高時速は140km/hを達成。
AC電源からの三相充電用に11kWの充電器が標準装備されている。また、オプションで直流による急速充電に対応した60kWのDC充電器も用意されている。バッテリーがほとんどない状態でも、後者を使えば約30分でフル充電が可能。
