煽り運転対策にも今や必須! これで失敗しない! 最新『ドライブレコーダー』選び【カテゴリー別・マーケットリサーチ 2022-23 CarGoodsMagazine】

成熟したかのように思えたドライブレコーダーも2022年は新たな購入指標が示され、より安心かつ安全なドライブをサポートするツールとして進化を果たした。さらに、2023年の最新動向を確かめるためにも、まずはその現在地を確認しておきたい。

前後左右の全方位をカバーする最強ドラレコの登場

最新機における最大の特徴とも言えるのがカバー力の向上だ。これまでのドラレコ発展の歴史を見ると、前方のみの1カメラから前後2カメラへと進化し、現在は360度へと撮影範囲の拡大という変遷を遂げている。当初は前方の状況を把握していれば事故の原因究明は可能と考えられていたが、その後に後方からの追突や煽り運転被害などドライバーのトラブルへのニーズが広がっていったのだ。

この360度をさらに発展させ、従来ではウィークポイントとなっていた後方録画能力を高めるモデルが相次いで登場したのが2022年のトピックといえるだろう。もちろんこのカバー力を達成するためには、記録データの圧縮技術などが必要になる。ファイルサイズが大きくなればそれだけ記録時間も短くなってしまい、結果として安心感が薄らいでしまう。その問題を解決することができたことは、マルチなカバー力を手に入れられる決め手となったのだ。

カーメイト『ダクション360D DC4000R(価格:6万2480円/税込)』
フロント専用カメラとリアカメラを搭載する360度モデルの最高傑作。前後ともにナンバープレートの数字もクリアに認識できる映像が特徴で、運転席周辺を記録する360度カメラと合わせて、前後左右ともにクリアな映像が記録できる。

定番モデルもさらに進化して安心感が高まる

定番となっている前後2カメラモデルも機能強化が図られているのも注目ポイントだ。中でも後続車の煽り運転を自動で検知し記録するモードを搭載するモデルが次々にデビューしているのは2022年の特徴ともいえるだろう。
ドラレコの装着理由でダントツともいえる煽り運転対策を徹底的に進化させ、より安心感を高めているというわけだ。この煽り運転判定は独自のアルゴリズムで煽り運転を検知し記録する機能。こちらもまた最新のセンシング技術を応用することで達成した新機能なのだ。
同時に長時間録画を可能にするモデルも誕生しているのは見逃せない。特にダブルスロットを搭載することで、最長100時間の記録を可能にしたモデルは、たまにしか乗らない人にとって駐車監視モードで威力を発揮してくれるはずだ。

セルスター『CH-53FH(実勢価格:3万3800円前後/税込)』
独自のセンシング技術を搭載することで煽り運転を検知して警告や記録を行なってくれる安心設計モデル。基本性能もフルHD録画やSTARVIS IMX307を搭載したナイトクリアVer.2を採用するなど、高機能を凝縮しているのが特徴だ。

新進のデジタルガジェットで夜間走行の安心感もプラス

定番のドラレコ形状だけでなく、デジタルミラー機能とドラレコを一体化したモデルの充実も昨年見られたトレンドのひとつ。デジタルミラー自体は数年前から登場しているものの、その機能性を凝縮しつつドラレコとしての性能も飛躍的に進化している。
ドラレコは安心を手に入れるための装備としての性格が強いため、走るシチュエーションによって必要になる機能も人それぞれに違いがあるはず。そんな個々のニーズを満たしてくれる多彩なドラレコは、最新モデルにこそ存在しているというわけ。失敗しないためのドラレコ選びは、最新の機能を知ることが第一歩といえるだろう。

ベロフ『ナイトビジョン ドライブレコーダー デジタルミラー(価格:4万8500円)』
デジタルルームミラーとしての機能性にも注目が集まる。リアカメラは車内取り付け用と車外取り付け用がラインアップされるため、取り付けの自由度も高い。

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