今ドキ上級ドラレコの「駐車監視機能」はココまでできる! 【カロッツェリア VREC-DZ800DC/パイオニア NP1】

いまやドライブレコーダーは必須アイテム。車両購入時に「ドラレコ」を装着するのはスマートなドライバーの常識となっている。ドラレコのニーズが高まっているのは、交通事故での責任を明確にすることや、あおり運転の被害にあったときなどのアクシデント発生時の対応という意味合いが強い。しかし、車両盗難が再び増加の傾向を見せる昨今、令和のドラレコ選びでは「駐車監視機能」にも注目すべきだろう。
REPORT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya) PHOTO:井上誠(INOUE Makoto)

車両盗難は前年比10%以上も増えている!

警察庁が発表している「犯罪統計資料」によると、2022年はクルマに関する盗難事件が前年比で増えていることをご存知だろうか。

車両が盗まれてしまう「自動車盗」は5734件で、前年比10.7%増となった。ナンバープレートやアルミホイールなどを狙う「部品ねらい」の発生件数は13301件でこちらは前年比1.9%増だ。車内に置いてある財布やトランクのゴルフバッグなどが盗まれる「車上ねらい」は前年から微増ながら23289件と発生件数はもっとも多い(※いずれも2022年1月~12月の認知件数)。

車両の盗難だけでなく、部品を盗まれる窃盗事件も増加傾向にある。

セキュリティシステムの標準装備化などにより、年間6.4万件も自動車盗の発生していた2003年に比べれば大幅に少ないとはいえ、2022年に前年から増加傾向に転じたというのは愛車を大事にしているオーナーには気懸かりな事実といえるだろう。ましてカーオーディオをグレードアップしたり、ホイールを交換したりするなどカスタマイズを楽しんでいるオーナーからすると、部品ねらいの増加も気になるところだ。

そうなると自衛手段を講じたくなるものだ。自宅駐車場であれば監視カメラを設置するという手もあろうが、それでは出先でのトラブル回避にはつながらない。そこでオススメしたいのが、ドライブレコーダーを監視カメラとして活用するという考え方だ。

2つのカメラでクリアな動画を録画するドラレコ「VREC-DZ800DC」

パイオニアのカロッツェリア「VREC-DZ800DC」は、駐車監視機能に必要な配線も同梱された上級モデルだ。

ドライブレコーダー、いわゆるドラレコを装着しているユーザーは多いだろうが、基本的には交通事故やあおり運転といった走行中のトラブルへの対策として捉えている人が多いのではないだろうか。

ドラレコの中には内蔵バッテリーにより数十分は録画を続けたりするものもあるが、監視カメラの代替となるほど長時間の監視ができるドラレコはまだまだ少ない。そこで注目したいキーワードが「駐車監視機能」である。

上級モデルのドラレコになると、こうした機能を持っているものが増えていることからも、駐車監視へのニーズが高まっていることがわかる。注意したいのは、24時間・365日の駐車監視機能を実現しようと思うと専用の配線などが必要になることだ。

カタログやWEBサイトを見て駐車監視機能がついている! と飛びついたドラレコが、その機能を活かすには専用配線をオプションで入手しなければいけないとなると再度、ショップやディーラーに依頼して取り付け作業を行うことになり、二度手間であり、想定外のコストもかかってしまう。

そこでおすすめしたいのが、駐車監視機能を標準装備、配線なども付属したパイオニアのドライブレコーダー「カロッツェリアVREC-DZ800DC」だ。

VREC-DZ800DCの室内側装着イメージ。ケーブルは上部にスッキリとまとめられ、かつ、吊り下げ形状のデザインではないため、視界をあまり邪魔しないのはうれしい。
VREC-DZ800DCは後方を撮影するカメラも標準装備。こちらも駐車監視機能として利用できる。

ドラレコとしての基本性能を整理しておくと、上級モデルらしく前後カメラともフルHDでクリアな映像を記録できる。筐体もコンパクトで、装着することで邪魔に感じることはない。目立たない配線ができるように工夫されたデザインもうれしい。

センサーはソニー製CMOSで、夜間の撮影に適したSTARVIS™技術を搭載、従来のドライブレコーダーに比べて100分の1以下の光量でも撮影可能な「ナイトサイト」に対応しているというのは、駐車監視機能としても見逃さないポイントだ。

24時間・365日の駐車監視が可能な実力派

フロントカメラは写真のように回転させて室内側に向けておくこともできる。こうすることで、駐車中は車上荒らし対策にもなるのだ。

肝心の駐車監視機能については、2つのモードを持っている。

ひとつ目が、ショッピングでの駐車時に役立つ、最大40分の駐車監視機能(10分/30分/40分/OFFから選択可能)だ。この機能が作動中に衝撃を検知すると「前後20秒」を自動で記録するというもの。当て逃げでの逃げ得を許さないというわけだ。

もうひとつが、24時間365日使えるセキュリティモードの駐車監視機能。こちらは、衝撃を感じるまではスリープしているので、衝撃検知後の映像を記録するというもので、車両盗難や部品ねらいの対策として有効といえる。

衝撃を検知してドラレコをスリープ状態から起動させるということは、わずかながら常に電力を消費していることになる。こうなるとバッテリーあがりが心配になるかもしれないが、常時電圧監視をしている。設定電圧以下(11.6V/11.8V/12.0V/12.2Vの4段階で設定可能)になると駐車監視機能が自動的に停止。バッテリーの負担を軽減するといった機能も有しているから安心だ。

駐車監視機能で記録された映像については、専用フォルダに保存される。専用アプリを入れたスマートフォンとWi-Fiで連携させれば、スマートフォンの画面で駐車監視中に撮った映像を確認することもできるなど使いやすさにも考慮している。

専用アプリを入れたスマートフォンと連携させれば、駐車監視中に撮られた映像を手元で確認できる。

■駐車監視中の動画が一覧で表示され、簡単に呼び出せる。

VREC-DZ800DCが駐車監視中に録画した動画は、スマートフォン内に保存できるのもうれしい。

■動画を選んですぐに再生、確認できる。

ドアの開閉による振動を自動的に検知して駐車監視録画を開始することが期待できる。

異常をリアルタイムに把握することができる「NP1」

駐車監視機能がついたドラレコは、愛車に監視カメラを設置しているような安心感を生んでくれる。ただ、それでも心配という人もいるかもしれない。そういう場合には、通信機能を搭載するドラレコという選択肢もある。

パイオニアの「NP1」がそんな一台だ。音声だけで操作・案内するカーナビとして話題になったモデルだが、実は通信ドラレコとして非常に高度な駐車監視機能をもっているのだ。

NP1はスマートな音声ナビ機能、車内Wi-Fi機能のほか、通信型ドライブレコーダー機能も備えている。
通信ドラレコは、ココがすぐている
1. SDカードに加え、クラウドにもデータが保存される
2. 駐車中の異常をスマホに通知することができる
3. 通知が来たらスマホからリアルタイムで現状を確認できる

1. SDカードタイプの一般的なドラレコの場合、SDカードのトラブルにより、肝心なときに映像が保存されていなかったということも起こりえる。通信ドラレコならSDカードだけでなく、クラウドに自動保存されるのでとても安心なのだ。

2. ドラレコは通例「クルマに戻ってはじめて異常があったことに気づく」というのが一般的だろう。それでも「レコーダー」としての機能は果たしているといえるが、通信型の場合、異常を感知した時点でオーナーに通知が飛ぶ。すぐに状況把握ができる点が安心だ。

3. 異常検知の通知を見てスマホを操作することで、遠隔操作で現在の車載カメラの映像が確認できる。カメラの前に不審人物がいれば、実際にその姿をカメラで捉えることができるということだ。NP1には「マイカーウォッチ」としてこうした機能を実装している。

いずれも、一般的なドラレコでは望めない機能ばかりだ。買ったばかりの大切なクルマが常に心配、という人にとって、「通信ドラレコ」はとくに強い味方になってくれるだろう。

クラウドを利用してNP1と通信するため、たとえ愛車から離れた場所にいても、映像を確認できるのだ。

■NP1の専用アプリ画面

NP1は通信機能を持つため、OTAで機能が追加されていく。マイカーウォッチは22年の12月に追加された新機能だ。

■遠隔監視での車両のカメラ映像と、車両の駐車位置を表示

専用アプリを使い、スマートフォンの画面で駐車位置とフロントカメラの映像を確認している様子。

■カメラを室内側に切り替えると、車内への侵入者の様子も確認できる

NP1と専用アプリの組み合わせなら、車内に侵入されたことも確認できる。この際、「カメラ作動中、遠隔監視を行っています」といった音声を流すこともできるのだ。

いまや、ドライブレコーダーを装着するのは特別なことではなくなっている。ただ、愛車を大切にしているアナタには、走行中の事故対応だけでなく、駐車中にもしっかりとクルマを守ってくれるドライブレコーダーを選ぶことをぜひおすすめしたい。盗難やいたずらという“事故”も、交通事故同様、起きてしまってからでは取り返しがつかないからだ。

著者プロフィール

山本 晋也 近影

山本 晋也

1969年生まれ。2010年代から自動車コラムニストとして執筆活動をしています。過去と未来をつなぐ視点から…