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走りの魅力はそのままに質感向上と先進装備の進化
需要が低迷している小型クーペ市場の中で、クールなスタイリングにより根強い人気を得ているのがレクサスRC。メカニズムではセダンのISと共通する部分が多いが、シャープなフロントマスクやワイド感が強調されたリヤフェンダーにより、クーペ独特の強い存在感を放っている。
エクステリア


インテリアも直線基調のデザインを採用して、スパルタンな雰囲気に仕上げている。操作系で安っぽさを感じさせていた足踏み式のパーキングブレーキも、一昨年秋の改良でついに電動式になり質感を向上。ACCなどの先進装備面も進化した。RCには3タイプのパワートレインがあり、2.0l直4ターボを搭載するRC300は低回転域からの力強いトルクと、フロントの軽さがもたらす軽快なハンドリングがもち味。
2.5l ハイブリッドのRC300hの加速はマイルドだが燃費の良さと静粛性の高さが魅力。3.5l V6を搭載するRC350は、普段は上質な走りに徹しているが、ひとたびアクセルを踏み込めばレスポンスの良い加速と、滑らかに吹け上がる回転フィールを堪能できる。
インテリア





RC Fの走りは別格だ。最近は珍しくなった大排気量のV8は、どこからでも鋭い加速を引き出すことができる。官能的なサウンドを響かせながら、豪快に加速するフィーリングと俊敏なハンドリングはRC Fでしか体感できない特別なものだ。もうすぐ発売から8年を迎えるが、その魅力は色褪せていない。
Country Japan Debu 2014年10月(RC F 一部改良:21年9月) 車両本体価格 576万9000円〜1449万円


※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.143「2022-2023 スポーツカーのすべて」の再構成です。