トヨタ・モビリティ基金がアイデアコンテスト「Fun & Safety」部門で2023年前半期に活動する5チームを採択

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)はこのほど、アイデアやソリューションの社会実装を目指すアイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」の「Fun & Safety~安全かつ最高に楽しい体験を」部門において、2023年前半の活動に取り組む5チームを採択した。

1チームあたり最大5000万円の活動支援金を授与。7月に予定しているエビスサーキットでの実証結果を受けて、さらなる活動につなげる

2022年に始まったこのコンテストは「舞台は、サーキット。可能性は無限大。楽しさの追求は、安全の追求につながっている。」をコンセプトに、モータースポーツのノウハウなどを活用した交通安全、地域活性化に向けたアイデアやソリューションを募集してきた。実証地には長年にわたり幅広いドライバーの運転技術向上に取り組んできたエビスサーキット(福島県二本松市)を選定するとともに、74の団体・個人の応募に対して、革新性、持続可能性の観点や、外部有識者の意見などを踏まえ、評価を実施。その結果、書類選考を通過した16チームには、エビスサーキットにおいてアイデアの磨き上げを行ってもらった。

この活動を通じて、2023年2月までに最終選考で採択された5チームには、年前半の活動のため、1チーム当たり最大5000万円、総額1.7億円の活動支援金を授与。7月にはエビスサーキットでの実証を予定しており、その結果を受けてさらなる活動につなげる。採択チームおよび取り組み内容は以下のとおり。

●鎌倉インターナショナルFC
鎌倉でサッカーチームを立ち上げ、地域の多くの人々が集う共創・共栄型のクラブ運営を実践した経験をもとに、エビスサーキットおよび周辺地域の活性化に取り組む。人材開発やトークン、NFT発行等のWeb3の思想を用いた地域の持続的発展策も検討する。
●チーム福島 
エビスサーキットがノウハウを蓄積したダートなど滑りやすい路面での運転トレーニングは、プロから一般ドライバーまで幅広いドライバーの運転技術の向上に寄与する。多様なドライバーがトライするデータや声を収集・分析し、誰もが運転技術を向上でき、交通安全につながるスクールのカリキュラムを開発する。
●株式会社日本レースプロモーション
トップレースカテゴリのスーパーフォーミュラで、今年からレースを楽しむアプリ「SFgo」が導入された。リアルタイムに運転状態の可視化・共有を可能とする機能を活用し、スポーツドライビングの「コーチング」をデジタル化し、スクール事業の効率化や教える人材の育成を目指す。
●株式会社レーシングヒーロー
eモータースポーツとシミュレーターの知見を活用したトレーニングカリキュラムを開発し、幅広いネットワークや関連サービスを活用して運転技術向上・交通安全の普及につなげる。
●Fusion LLC.
人気声優と自動車業界がタッグを組んでteamOVERを結成、公式YouTubeチャンネルにて、クルマの楽しさや交通安全について多くの人に伝える。

TMF
トヨタは創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、すべてのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行っている。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月にTMFを設立した。
TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいる。今後もTMFは、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えている。

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