日産自動車が関市(岐阜県)と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害に強いまちづくりに関する連携協定」を締結

日産自動車及び岐阜日産自動車は3月10日、関市(岐阜県)と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害に強いまちづくりに関する連携協定」を締結した。

災害を起因とする停電発生時は日産リーフ等のEVを貸与し、非常用電源として活用。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」としては211件目の取り組み

この協定は「走る蓄電池」となる電気自動車(EV)の普及や脱炭素化の推進と同時に、関市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する「日産リーフ」等のEVからの電力供給を行うもので、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては211件目の取り組みとなる。

関市は環境対策や防災対策に取り組んでいるほか、持続可能で強靱なまちづくりを目指し、SDGs推進にも積極的だ。また、2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」をしており、ゼロカーボン実現に向けた活動を推進している。

一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」、そして関市の環境・防災対策やSDGsの達成に向けた取り組みと、双方の取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害に強いまちづくりに関する連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要と主な連携内容】
1、EVの普及促進・利活用に関する事項
「脱炭素化実現に向けたEV普及促進や、イベントでの連携」
・脱炭素社会実現に向けたEVの普及促進やその積極的な活用
・市民の環境意識向上のためのEV普及啓発イベントでの連携
・「走る蓄電池」としてのEV活用、PR
2、災害時におけるEVの活用に関する事項
「災害時における避難所等での非常用電源としてのEV活用」
・災害による停電時に日産の販売会社が関市にEVを貸与し、関市が避難所等の非常用電源としてEVを活用
・市内での避難訓練や防災訓練におけるEVからの電力供給デモ実施
3、環境教育の実施に関する事項
「EVを活用した教育活動の実施」
・「日産わくわくエコスクール」の実施など、環境教育での連携
・その他、市で主催する環境教育イベント実施の際の協力、連携
4、その他、協議し必要と認める事項
「日産リーフ」を活用した脱炭素化、強靱化イメージ図

関市はすでに公用車として「日産リーフ」を導入しており、今後もEVから電気を取り出す可搬型給電器の導入を進めるなど、環境に配慮したEVの普及を目指し、環境・防災力向上にも努めていく。

関市と日産自動車は同協定締結を機に、EVを活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素社会実現、SDGs達成に向けて、さらに連携を強化していく方針だ。

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