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多彩なボディタイプを展開 ミニらしさに浸れる3ドア
高性能版ミニとして定着してきたJCW。現在は3ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーと四つのボディタイプを用意している。この中だと3ドアが最も速そうに感じるが、実はそうではない。全車が2.0ℓターボを搭載しているのだが、3ドアとコンバーチブルが231㎰/320Nmなのに対し、クラブマンとクロスオーバーは306㎰/450Nmと大幅に勝っており、駆動方式も4WDとなっている。そのため0-100㎞/h加速も3ドアはクラブマンよりも1秒以上遅い。
エクステリア
だが、走らせてみて最もミニらしいゴーカートフィーリングを味わえるのは3ドアだ。231㎰でも十分に力強く走ってくれるし、SPORTモード時は派手な排気音を響かせながら豪快に加速する。シフトアップやダウンの切れ味も良く、変速時のサウンドも心を掻き立てる。コーナーでは少しアクセルを戻すことでノーズがインを向き、少し待てばリヤが巻き込んでくるので、タイトなコーナーでも俊敏に曲がることができる。このあたりの回頭性の良さは、3ドアでしか味わえない魅力だ。
インテリア
電子制御式の足まわりは最もソフトなはずのグリーンモードで走っていても、それなりに硬い。路面の悪いところでは跳ねるような動きも目立つが、JCWならそれぐらいは目をつぶっておこう。ミニはEV専用のブランドになることが公表されているから、エンジン車のJCWを買いたいなら購入計画を急ぎたい。
Country Germany Debut 2014年3月(3ドア、5ドア、コンバーチブルマイナーチェンジ:21年5月) 車両本体価格 490万円~616万円
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.143「2022-2023 スポーツカーのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/143/