フォルクスワーゲンが新型電動セダン「ID.7」を世界初公開! 高効率パワートレインにより航続距離は700kmを確保

新型フォルクスワーゲン ID.7
フォルクスワーゲンは、アッパーミッドサイズセダンクラスに向けたブランド初のグローバル電気自動車モデル、新型「ID.7」を発表した。メーカー推定航続距離700 kmを確保したID.7は、改良されたパワートレイン、広々としたインテリア、プレミアムテクノロジーの組み合わせにより、長距離移動でも快適に過ごすことができ、フォルクスワーゲン EV ファミリーの新しいセグメントを切り開いている。ID.7の発売は欧州と中国では今年中に、北米では2024年からに予定されている。

ロングライド重視の快適パワートレイン

ID.7は、全く新しい高効率のドライブトレインを搭載したMEBプラットフォームモデルとして初めて登場する。282馬力の電気モーターは、これまでのフォルクスワーゲンのEVモデルで最もパワフルかつ高トルク。このパワーバリエーションは、選択性のバッテリーサイズとは無関係にID.7に標準で搭載されている。

この新しい電気ドライブトレインは、何よりもエネルギー効率を高めるために最適化されており、バッテリーサイズによっては、WLTPで最大700kmの航続距離と、最大約200kWのDC急速充電性能が確保されている。 EPA推定航続距離は未発表で、北米での発売日近くに発表される予定だとされている。

また、航続距離を確保するために、フォルクスワーゲンはID.7のエアロダイナミクスにもこだわっている。ルーフはクーペのようにリアに向かってエレガントに傾斜し、装備によって0.23という優れた空気抵抗係数を確保している。それでいて、ロングホイールベースとショートオーバーハングにより、すべての乗員のために十分な室内スペースが確保されている。

過ごしやすさを重視したインテリア

室内のインフォテインメント装備には、15インチのシステムスクリーンにAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイが搭載されている。クライメートコントロールはインフォシステム内に統合され、バックライト付きタッチスライダーによって滑らかに操作することができる。

ドライブシートは、オプションで新しいマッサージシートと、利用可能なエレクトロクロミック調光パノラマサンルーフに変更することができる。スマートガラスを採用した新しいパノラミックサンルーフは、タッチコントロールで不透明と透明を切り替えることができる。また、ID.7の他の多くの機能と同様に、新しい音声アシスタントIDAを使用して、自然な音声コマンドでルーフを操作することも可能。

安全支援システムには、レベル2対応の運転支援機能がフルセットで用意されている。新機能として、メモリー機能付きパークアシストプロがオプション装備。ここには3つの自動化モードが統合されており、状況に応じて作動させることができる。この機能により、ID.7は最後に走った約50mを継続的に記録し、駐車状況を把握することができる。ドライバーはID.7に駐車を任せて、ID.7に乗ったまま、または車外からスマートフォンアプリを使って駐車手順を監視することができる。

フォルクスワーゲンの電動化戦略

フォルクスワーゲンは、2026年までに10車種の新型モデルを投入することを発表している。新型ID.7は、フォルクスワーゲンが2026年までに全世界で発売する10車種の新型電気自動車のひとつ。今年だけでも、フェイスリフトしたID.3、ロングホイールベースのID.Buzz、ID.7が登場する。コンパクトな電気自動車SUVと、25,000ユーロ(≒368万円)以下のID.2allの市販版が2026年に予定されている。フォルクスワーゲンは、これによって競合他社に比べて最も幅広い電気自動車の提供を図っている。

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