自動車保険の選び方7つのポイント|補償内容や特約など

この記事では、自動車保険の選び方や比較ポイントについて解説します。

いまや7割を超えるドライバーが加入している自動車保険ですが、保険会社が多くてどこを選べばいいのか迷っている人も少なくないはず。

本記事では、

・自動車保険の種類と補償内容
・自動車保険の選び方7つのポイント
・自動車保険の選び方について多い質問

上記のポイントについてまとめ、これから自動車保険に加入する人はもちろん、乗り換えを検討しているドライバーの保険会社選びをサポート。しっかりと備えておけば、万が一の事故発生時も安心して示談交渉や補償が受けられるので、自分に合った保険を選んでみましょう。

自動車保険とは

自動車保険の選び方

自動車保険とは、契約した自動車に関連した事故によって生じた“人”や“モノ”の損害をドライバーに代わって保険会社が補償してくれる保険です。

ハンドルを握る以上“交通事故”に対するリスクは避けて通れません。しかし、他のクルマや歩行者などに接触したり衝突したりする事故を起こしてしまうと、その損害に対する賠償責任が生じてしまいます。とくに死傷事故や複数台が絡むような重大な事故になると、その賠償損害額も莫大なものとなり、とても強制保険の自賠責保険だけでは賄いきれません。

ハンドルを握る以上、誰もが加害者になり得ることに加え、高額の賠償責任を負うと自分だけでなく大切な家族に対しても大きな負担を与えることになります。万が一の事態に備え、しっかりと自動車保険に加入しておくことをおすすめします。

自動車保険の「自賠責保険」「任意保険」の違い

自動車保険の選び方

自動車保険には、大きく分けて「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と「任意保険」のふたつが存在しています。それぞれの特徴と概要は以下になります。

ポイント

  • 自賠責保険とは
  • 任意保険とは

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)

自賠責保険は、すべての自動車に対して加入が義務付けられている自動車保険となっており、強制保険と呼ばれることもあります。この自賠責保険に加入していなければ、車検証の取得や更新を行うことができません。

しかし、この自賠責保険で賄えるのは対人事故のみとなっており、相手方の自動車や建物、ガードレールや電柱といった公共物、自分自身のケガなどは一切補償されません。さらに、上限額も4,000万円と必要最低限のものとなっています。

高額化が特に著しい対人事故の場合、賠償請求額には遠く及ばないケースがほとんどとなっているため、事故の規模や死傷者数によっては莫大な額の損害賠償額を背負ってしまうことになります。

任意保険

任意保険は、文字通りドライバーが任意で加入する自動車保険です。自賠責保険で賄いきれないほどの多額の損害賠償に備えられるのが最大のメリットです。

加えて対人事故に限定されている自賠責保険とは異なり、相手側のクルマや建物、公共物など、“モノ”に対する損害も補償されるほか、契約によっては自分のクルマや乗っていた搭乗者に対しても補償が受けられるなど、幅広くカバーできるのが特徴です。さらに、目的地までの交通費や宿泊費、弁護士費用、レッカー代なども賄える保険や特約も存在するなど、カーライフをトータル的にポートしてくれるのもポイントです。

この任意保険は、様々な保険会社から販売されているため、補償内容や適用範囲も非常に豊富です。ドライバーのニーズに合わせて自由に設定できるのでクルマの使用目的や乗車の頻度などを考慮して自分に合った保険を選んでみましょう。

▼自賠責保険と任意保険の補償範囲

補償範囲 自賠責保険 任意保険
対人事故
損害額4,000万円以下
対人事故
損害額4,000万円以上
×
対物事故 ×

自賠責保険は、すべてのクルマに加入義務のある保険ですが、あくまでも最低限の補償を行うというものになります。一度事故を起こしてしまうと莫大な損害賠償を背負うことに直結するリスクが高まるので、自分の身を守るためにも任意保険の加入を強くおすすめします。

自動車保険の主な種類と補償内容

自動車保険の選び方

ここでは、自動車保険で契約できる保険の種類とその補償内容について解説します。万が一、事故が発生した場合、必要な補償が受けられないということがないように正しく保険を理解しておきましょう

ポイント

  • 賠償責任保険:高額化が著しい交通事故の賠償責任をカバー
  • 傷害保険:事故発生時に自車に搭乗していた人の死傷を補償
  • 車両保険:事故によるクルマの修理費を補償

賠償責任保険:高額化が著しい交通事故の賠償責任をカバー

自動車保険における賠償責任保険は、交通事故によって他人を死傷させてしまった場合の損害賠償を補償する「対人賠償責任保険」相手方のクルマや建物などの財産物、ガードレールや信号機などの公共物などに対する賠償責任を補償する「対物賠償責任保険」が存在しています。

その他にも様々な保険が存在していますが、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険は、任意保険における2本柱として、ほとんどのドライバーが契約をしています。特に、近年は賠償請求額も高額化の傾向にあるため、それぞれ賠償額に制限のない“無制限”で契約するのが一般的です。

責任事故によって破損した自分のクルマの修理費をはじめ、搭乗しているドライバーや同乗者の補償は行われませんので、別途「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」などの傷害保険の契約を行っておくドライバーがほとんどです。

対人賠償責任保険:事故によって他人を死傷させた際の賠償責任を補償

対人賠償責任保険とは、自動車の運転中に起こしてしまった事故によって他人を死傷させてしまった場合に発生する賠償責任に対する保険となります。

他人を死傷させてしまった場合の賠償責任は、強制保険となる「自賠責保険」を使って賠償を行うことになります。しかし、死亡事故の場合は自賠責保険の限度額となる4,000万円だけでは賠償責任が賄いきれないケースが大半を占めます。

対人賠償責任保険は、自賠責保険の限度額を超えた分の賠償責任に対して保険金を支払われる保険となっており、いわば自賠責保険を補完するための保険と言えるでしょう。対人賠償責任保険は限度額を無制限としている保険がほとんど。上限額を設定しても保険料の差額も小さいので万が一に備えて限度額を無制限しておくことを強くおすすめします。

対物賠償責任保険:他のクルマや公共物、家屋など他人の財産を補償

対物賠償責任保険は、自動車の運転中に発生した事故によって他車や他人の所有物、公共物を破損させてしまった場合の損害賠償責任に対して保険金が支払われる保険となります。

対物賠償責任保険の保険金の支払い対象となるのは、あくまでも他人の所有物であるということ。自分や家族が所有しているクルマの修理代や積載していた荷物などの財産物に対する損害は保険金支払いの対象外となる点に注意が必要です。

この対物賠償責任保険も対人賠償責任保険と同様、自動車保険のいわば2本柱というべき保険となっており、重大事故を起こしてしまうと莫大な損害賠償責任が発生しかねないため、上限額を無制限として加入するのが一般的です。

傷害保険:事故発生時に自車に搭乗していた人の死傷を補償

自動車保険の傷害保険は、対人賠償責任保険や対物賠償責任保険で補償されない、自分のクルマに乗っていたドライバーや同乗者が死傷した場合などに補償を受けるための保険となります。

自車はもちろん、バスやタクシーといった公共交通機関、歩行中などに巻き込まれてしまった死傷事故についても補償される「人身傷害保険」をはじめ、自車に乗っていた時の事故に限られる「搭乗者保険」などが存在しています。

相手方がいる事故の場合、過失割合によって賠償金額が相殺されますが、人身傷害保険や搭乗者保険なら過失割合に関係なく治療費や損害の全額を受け取ることができます。

人身傷害保険:交通手段を問わず、自身のケガや死亡事故をケア

人身傷害保険は、自身が運転するクルマはもちろん、他人の車に同乗していた場合や歩行時、公共交通機関の利用中に発生した事故によって自分や家族が死傷した場合に補償が受けられる保険となります。

搭乗者保険と混同される場合も多い保険ですが、人身傷害保険は交通手段を問わないことに加え、ケガに対する治療費の全額を賄えるのが大きな特徴です。

また、他車との事故によって過失割合が生じる場合、相手方から受け取れる賠償額は過失の割合によって異なります。しかし、人身傷害保険に加入していれば、本来なら自己負担となる損害額も上限額を限度に全額保険から受け取ることが可能です。

搭乗者傷害保険:自車に搭乗するすべて人の死傷事故を補償

搭乗者傷害保険は、被保険自動車発生した死傷事故に対し、ドライバーを含む搭乗すべての損害に対する損害を補償する保険です。

治療費などの損害すべてを補償してくれる人身傷害保険とは異なり、搭乗者保険は死亡や後遺障害、ケガの部位といった具合に、あらかじめ定められた一定額を過失の大小にかかわらず全額支払われるのが特徴です。

単独事故による死傷事故も補償内容に含まれ、保険を使用しても翌年の保険料にも影響がないというメリットがある一方で、保険会社によっては人身傷害保険と補償内容が重複するため扱いが無い場合もあります。

自損事故保険:単独事故による搭乗者のケガや死傷事故を補償

ガードレールや電柱への衝突や土手や崖からの転落といった具合に、いわゆる自爆事故のように単独事故や相手方がいない事故で自賠責保険や人身傷害保険から保険金が受け取れない事故の補償を行ってくれるのが自損事故保険です。

この自損事故保険は、任意保険のほとんどに自動付帯され、ドライバーはもちろん、同乗者の死亡や後遺障害、ケガに対する補償までカバー。しかし、その一方で支払われる保険金の上限額は決して大きくなく、さらに保険金の上限額は変更できず固定されているケースがほとんど。

万が一、自損事故を起こしてしまっても実際の損害を保険金で賄いきれないケースもあるため、人身傷害保険や車両保険などの保険加入を行っておくとより安心です。

無保険車傷害保険:事故の相手方が無保険だった時の損害を補償

無保険車傷害保険は、文字通り対人賠償保険に加入していないドライバーとの間で発生した事故において、運転者や同乗者が死亡や後遺障害が生じた場合に保険金が支払われる保険となります。保険会社によっては特約として扱われることもあります。

任意保険に加入していなかったり、年齢条件に合わないドライバーが運転したりする、いわゆる無保険状態で運転しているドライバーが死亡事故や後遺障害を残すような重大事故を起こすと、自賠責保険で賠償金を賄うことになります。しかし、高額化の一途を辿る対人事故による損害賠償において、自賠責では賄いきれないケースがほとんど。

被害者が泣き寝入りすることないよう、自賠責保険の不足分を補ってくれるのが無保険車傷害保険です。

ただし、補償されるのはあくまでもドライバーや同乗者が死亡したり後遺障害が生じたりした場合のみ。ケガによる通院や入院、自動車の修理代などは補償されません。

車両保険:事故によるクルマの修理費を補償

車両保険は、自動車事故や偶発的な事故によって生じた自身や家族のクルマの損害に対して保険金が支払われる保険です。

他車との交通事故によって生じたクルマの修理代はもちろん、停車中に他車から衝突や接触をされてしまった場合や火災、洪水、盗難、高潮など、偶発的に発生した損害に対しても補償されるのが特徴です。契約によっては単独事故によるクルマの損害を補償されるケースもあります。

この車両保険は、加入しておくことで大きな安心感が得られる半面、契約するクルマによっては保険料がグンと上がることも。保険会社によっては、当て逃げによる損害や単独事故に対する損害を補償範囲外にしたり補償の上限額を抑えたりするなど、補償内容を限定することで保険料を抑えることもできるので加入時に相談しておくとよいでしょう。

自動車保険の選び方7つのポイント

自動車保険の選び方

ここからは、実際に自動車保険を選ぶときに抑えておきたいポイントに加え、賢い自動車保険の選び方を解説します。自分のニーズに合った保険選びの参考にしてみてください。

ポイント

  • 代理店型/ダイレクト型
  • 必要な補償内容を見極める
  • 特約の種類や必要性について
  • 事故対応力で選ぶ
  • ロードサービスで選ぶ
  • 保険料を比較して選ぶ
  • 口コミ・評判を比較して選ぶ

自動車保険の選び方1. 代理店型/ダイレクト型

自動車保険は、保険商品という性質上、保険会社との契約が必須となり、契約が完了して初めて事故発生時の対応や保険料の支払いが行われるようになります。

保険の契約方法は、大きく分けて「代理店型」と「ダイレクト型」のふたつが存在しており、契約者が自由に選ぶことが可能です。

前者の代理店型は、文字通り代理店を通じて自動車保険を契約する方法。外交員さんと直接話をしながら保険の説明を受けたり、相談したりできるため保険の知識を持たないドライバーでも安心して契約を結ぶことができます。万が一の事故発生時も面識のある代理店が行ってくれるため、安心度も高まります。

その一方、ダイレクト型はドライバーが直接保険会社のWebサイトなどから契約を結ぶ契約形態となります。Webサイトの申し込み画面に契約者の情報や自動車の情報を入力するなど、画面の指示に従って操作するだけで契約が行えるのが特徴。保険料も代理店型と比べてお得に設定されているため、保険料を少しでも節約したいドライバーにおすすめです。

万が一の事故発生時の報告や以降のやり取りは、保険会社の窓口を通じてドライバー本人が行う必要があります。

自動車保険の選び方2. 必要な補償内容を見極める

自動車保険でもっとも大切なのは、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険の2本柱となりますが、これらの保険以外にも傷害保険や車両保険などに加入すれば、より補償内容を充実させることができます。

また、他人の体やクルマをはじめとする家屋や公共物などの財産物に対する補償だけでなく、人身傷害保険や搭乗者保険といった傷害保険や車両保険といった保険に加入しておくことで自身のクルマに搭乗している人が被った被害に対する保険金を受け取ることが可能です。

これらの保険は、加入することで保険料が大きく変わるため、過不足が生じないようにバランスよく選ぶことが大切。代理店などで契約する場合は、補償範囲や補償額の上限などを相談しながら選ぶとよいでしょう。

自動車保険の選び方3. 特約の種類や必要性について

自身のクルマや他人のクルマ、そして搭乗している人を補償する保険は、主契約として契約することがほとんど。しかし、自動車保険には主契約となる保険以外にも様々な特約が用意されています。ここでは代表的な特約とその必要性について解説します。

弁護士費用保障特約

自動車事故における賠償責任は、過失割合の総額をはじめ、過失割合などの算出が複雑でもめ事に発展することも珍しくありません。そんな場合の示談をはじめ、裁判における弁護士費用を補ってくれるのが弁護士費用保障特約です。この保険は自動車保険以外にも火災保険や生命保険などの特約として付帯しているケースもあるので重複加入に注意しましょう。

個人賠償責任特約

自動車運転中以外の日常生活において発生した個人賠償責任を補ってくれる特約です。例えば、誤って他人をケガさせてしまったり、子どものいたずらでクルマや家屋などを傷つけたり破損させてしまった場合などの賠償金を補ってくれます。これも、生命保険や疾病保険など、他の保険との重複加入に注意が必要です。

ファミリーバイク特約

原付バイク(125㏄以下)や50㏄以下の側車付きの2輪車や三輪車の事故発生時に保険金が支払われる特約です。ただし、補償されるのは相手方に対する対物退陣に対する損害のみ。自身のケガや死亡については人身傷害補償特約などから補う必要があります。

契約者だけでなく、同居の家族にも適用されるため、車には乗らないけど125㏄以下の原付バイクに乗る家族がいる場合、加入しておくと安心です。

自動車保険の選び方4. 事故対応力で選ぶ

事故を起こしたことのないドライバーは、初めて事故を起こしてしまうと慌ててしまうもの。だからこそ、事故に対する対応力は保険会社を選ぶ大きな指標のひとつとなります。以下のポイントを保険選びの参考にしてみてください。

24時間、いつでも対応してくれる保険会社を選ぶ

交通事故は、いつ発生しても不思議ではありません。例えば夜中に事故を起こしてしまった場合、保険会社に連絡が付かなかったり、翌日まで事故受け付けを持ち越されたりしてしまったら適切な処理を行えず、その後の示談で不利を受ける場合もあります。

多くの保険会社が24時間体制で専用窓口を用意し、初回対応や事故の受付を行ってくれていますが、加入時に確認しておくとよいでしょう。

現場かけつけ対応ならさらに安心

交通事故が発生すると自身も相手方のドライバーも冷静さを欠いてしまうことも珍しくありません。そんな場合に心強いのが「現場かけつけサービス」です。

担当者が事故現場までかけつけ、事故状況のヒアリングから警察への届け出、保険会社への状況説明など、事故対応に必要なことを総合的にサポートしてくれるので安心です。

示談交渉サービスも必要不可欠

相手方がいる交通事故の場合は、過失の割合が算出されますが、その過程で揉めることは決して珍しくありません。その過失割合を決定するまでの交渉は、専門用語だけでなく法律や過去の判例などの知識が無ければ難しく、個人で行うと不利になる場合が多いため、保険会社に任せた方が安心です。

この示談交渉サービスは、どの保険会社でも当たり前のように付帯していますが、会社によって対応力には差が生じることも。加入前に実際に利用したことがあるドライバーの口コミや評判を見ておくのがおすすめです。

自動車保険の選び方5. ロードサービスで選ぶ

自動車事故によってクルマが自走不能になった場合、レッカー移動が必須となります。また、事故ではなく日常使用時に突然クルマが壊れて自動できなった場合やバッテリーあがり、カギのとじ込み、ガス欠を起こしてしまった場合なども、ロードサービスに頼るほかありません。

自動車保険の多くには、保険商品に無料のロードサービスが付帯されていることがほとんど。レッカーなら〇〇kmまで無料といった具体的なサービスを明記されているので比較対象にするとよいでしょう。

また特約として、現場での応急作業やレッカー対応だけでなく、目的地までの交通費や宿泊費用、修理完了までのレンタカー費用をサポートする保険会社もあるので、契約の目安にしておくのがおすすめです。

自動車保険の選び方6. 保険料を比較して選ぶ

補償は手厚くしたいけど、保険料はできるだけ安く抑えたい、多くのドライバーはそう願うのではないでしょうか。

よりお得に自動車保険を選びたい場合に活用すると便利なのが、保険会社の自動見積もりです。ドライバーの年齢や免許証の色、車種などを入力するだけで簡単に見積もりを行うことができ、加入する保険と補償される上限金額などを選ぶだけで簡単に保険料が試算可能。

保険や特約の取捨選択を行いながら複数パターンの保険料を見比べながら選べるというのも大きなメリット。ネットで見積もって契約すると割引が受けられるケースもあります。

契約したい保険の種類や補償額の上限が決まっている場合は、一括見積サイトなどから複数の保険会社の一括見積をしてもらうと手間が大きく省けます。

自動車保険の選び方7. 口コミ・評判を比較して選ぶ

自動車保険は、数多くの保険会社が扱っているため、保険の補償条件や保険料に大差ない場合はどこを選べばいいのか迷うドライバーも少なくありません。

そんな時、参考にしておきたいのが実際に加入しているドライバーの評判や口コミ。とくに実際に事故を起こして保険対応したドライバーの口コミは、滅多にすることのない事故の実体験を伴っているため非常に参考になるでしょう。

高評価を得ている保険会社を選べば、万が一事故を起こしてしまっても安心かつ相手方に対しても誠実な事故処理、示談を行うことができるでしょう。

【Q&A】自動車保険の選び方について多い質問

自動車保険の選び方

以下では、自動車保険の選び方について多い質問・疑問に回答します。

Q&A

  • 家族や他人名義の車でも自動車保険に加入できる?
  • 自動車保険の「車両保険」とは?必要なの?
  • 自動車保険の「人身傷害保険」はいくらを選ぶ?

Q. 家族や他人名義の車でも自動車保険に加入できる?

自動車保険の名義には、以下の3つがあります。

  • 車両所有者(車両の持ち主)
  • 保険契約者(契約して保険料を支払う人)
  • 記名被保険者(主に運転するドライバー)

車両所有者が同居している家族であれば、自分の名義で自動車保険に加入することができます。また、ローンで購入した場合など、車両所有者がローン会社や銀行の場合も同様に自分名義で契約することが可能です。

ただし、車両所有者が友人や知人など、他人名義の場合は自動車保険に加入することができません。購入したり譲り受けたりした場合は、車両の名義を自分に変更することで自動車保険に加入することができます。

Q. 自動車保険の「車両保険」とは?必要なの?

交通事故以外での破損でもクルマの修理費を賄ってくれる車両保険は、日常生活におけるいたずらや飛び石、当て逃げなどのトラブルも補償されるため、大きな安心に繋がります。

しかし、いざ加入しようと思って見積もりしてみたら思った以上に高額だった……。という経験を持っているドライバーもいるかもしれません。

車両保険の保険料は、車両の時価相当額が上限となるため、新しくて車両本体が高いクルマほど保険料も比例して高くなります。また、時価相当額は年式が古くなるほど低くなり、全損事故を起こしたとしても同じクルマを新たに購入するのは難しくなります。

そのため、購入から5年や7年といった車検のタイミングで車両保険を外したり、保険料がリーズナブルな限定型に変えたりするドライバーが多いようです。

Q. 自動車保険の「人身傷害保険」はいくらを選ぶ?

クルマに乗車中だけでなく、歩行時や公共交通機関の事故でも保険金が受け取れることで人気の人身傷害保険。保険会社によって異なりますが、保険金額の上限は3,000万円~無制限で加入でき、1,000万円単位で設定できるケースがほとんどです。とはいえ、保険金額の上限が高ければ高いほど、保険料も比例して高くなるため出費もかさむのが悩みどころです。

死亡事故の場合、被害にあった人の年齢や家族構成によって損害額が算出されます。この損害額の平均は、保険会社の資料で確認できますが、年収が500万円の30歳独身で概ね7,200万円程度。30歳夫婦と子どもが2名いる場合は、約9,900万円となります。家庭持ちの場合は、35-40歳をピークに損害額は低くなる傾向にあります。

事故の相手が無保険だった場合や単独事故のように、損害のすべてを人身傷害保険で賄いたい場合は、損害額の平均に沿った契約を行っておくと安心です。

しかし、交通事故の多くは相手がいて過失の相殺も行われるため、全額を保険で賄うというよりも、年齢と家族構成による平均的な損害額の半額程度で契約を行うドライバーも多くいるようです。

自動車保険おすすめランキングはコチラ!

▶︎▶︎▶︎ 自動車保険おすすめランキング

ドライバーに人気・評判のおすすめ自動車保険をランキング形式で紹介しています。

万が一の事故発生時に手厚い補償や事故対応を行ってくれる自動車保険会社をピックアップしています。

物損事故や人身事故を問わず、高額化の一途を辿る賠償金額だけでなく適切な事故対応をサポートしてくれるなど、しっかりとした補償を行ってくれる保険に加入しておけば大きな安心に繋がりますので、万が一の時のために備えておきましょう。

「自動車保険の選び方」に関連するその他の記事

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部