開発途中のクラウンスポーツ(プロトタイプ)に乗れる!?「トヨタパスポート」ってなんだ?

開発最終段階(つまり開発中)のクラウンスポーツのプロトタイプ取材会が富士スピードウェイのショートコースで行なわれた。プレス向けのイベントが終わってから始まったのが「トヨタパスポートEXPRESS LOUNGE」である。なんと抽選で選ばれたクラウンクロスオーバーのオーナーが参加。クラウンスポーツの試乗と開発陣との対話が行なわれた。そもそもトヨタパスポートとはなんだろう?

トヨタパスポートとは?

「最終段階とはいえ開発中のクルマを前に皆さんにお話しさせていただくのは初めてでワクワクもしていますし、ドキドキもしています。皆さんの奇譚のないご意見が、これからもっといいクルマ作りにつながる非常に大事なお話になりますので、いろいろなクルマを通じで会話をさせていただけたら」と皿田チーフエンジニアは語った。

我々プレス向けのイベントは4月29日・30日の早朝に行なわれた。開発の最終段階を迎えているクラウンスポーツの試乗とインタビューができたわけだ。

そのイベント終了後に、「TOYOTA PASSPORT EXPRESS LOUNGE」が開催されると聞いて、居残りで見せてもらった。
冒頭、トヨタ自動車国内商品・事業部の村川祐介さんは
「この試乗会、新型クラウンクロスオーバーのオーナー限定のご案内。開発中に乗っていただくのはトヨタとして初めての試み。いろんな意味のチャレンジです。オーナーの皆さんに、いまのおクルマのお話しを聞いたり、次のテストモデルに乗っていただいてお声をいただける場を、クルマ作りに反映していきたいと思っています」と述べた。

「TOYOTA PASSPORT EXPRESS LOUNGE」には、クラウンの皿田明弘チーフエンジニア、宮崎満則チーフデザイナー、匠ドライバーら、開発陣も勢揃いしていた。

そもそもトヨタパスポートとはなんだろう? これは新型クラウンから始まった新しいメンバーシップで、「次のクルマ」も見据えて「いま乗りたいクルマ」を楽しみながらスマートに乗りこなすためのプログラムだ。メンバーになると専用コンテンツ、特別残価率などとともに、今回のようなイベントへの応募ができる。

新型クラウンから、ということで新型クラウンクロスオーバーをトヨタ車の早期乗り換えプラン・条件で3年(以内)割賦で購入したオーナーが対象だ。具体的には、3年以内の残価設定とKINTOということだ。

富士スピードウェイのショートサーキットのピットに作られた「TOYOTA PASSPORT EXPRESS LOUNGE」の会場。

トヨタパスポートの意図を担当者に尋ねると、こう答えてくれた。

「昨夏にワールドプレミアした新型クラウンの4車型を群として早期に体験いただきたい。そして早期代替えを狙っています。具体的には3年以内の割賦を販売店のプランで買っていただく。そうすることでタイミングが来るとおクルマ来てますよ、ということで代替え提案ができますし、こういったイベントもご案内することで興味をもっていただくプランです」

今回土日2日間で応募して抽選で選ばれた25、26組の参加者がクラウンスポーツ(プロトタイプ)を体験した。富士スピードウェイまでは自費で来てもらうが、イベントは無料。プロトタイプの試乗、トヨタの匠ドライバーの同乗体験、開発陣との対話、軽食、記念撮影、そして最後は富士モータースポーツミュージアム見学まで入った充実した内容だ。これが無料で体験できるとは。

それ以上に、開発途中のプロトタイプに触れられる、ドライブできるという体験は、まさに貴重な体験だ。それを受け入れる開発陣も、ユーザーの声が聞けてうれしいのだという。

試乗を終えた参加者に話を聞いた。

40代男性(名古屋からご家族で参加)

今回クロスオーバーを購入した際に、「こういうイベントがあるよ」って話を聞いてとりあえず応募したら当たりました。クロスオーバーを契約したあとに、今日、クラウンスポーツを見て、”正直コッチだったかな”と(笑)。こっちもカッコいいなと。でも実際、いまのクロスオーバーも納車が2週間前だったんです。まだ全然、乗れてないんですが、満足度はいままでのってきたなかで一番いいクルマだと、と思っています。いまも試乗しながらいろんなお話しを聞いて、こういう機会、あったようでなかったんですね。サーキットを走れるのもいいですね」

50代男性(東京から友人と参加)

「まず、乗ったスポーツの感想を。キビキビ感が印象的でした。いま乗っている2.5Lハイブリッドのクラウンクロスオーバーと比べてもハンドルを切った反応をすぐに感じられました。開発途中のクルマに試乗させてもらい、このあと開発者に感想を話せる機会があると思います。自分が言ったことを、考えて開発に取り入れてもらえる機会があるのは、すごくいいことだと思います。クルマを使っている人たちの気持ちが新型クラウンスポーツに入っていくんじゃないかと思います。これからエステートやセダンが登場すると思うので、こういう機会をもっと拡げていってもらえたらうれしいです」

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