ホンダのコネクテッド技術とGoogleの先進IT技術のコラボレーションにより「移動」と「暮らし」をシームレスに繋ぐことで、ユーザーに寄り添う車載ソリューションを提供
ホンダとGoogleは、2015年から自動車業界全体で Androidプラットフォームのクルマへの導入に向けて協力してきた。その成果として、2016年発売のアコードよりAndroid Autoの搭載を開始し、スマートフォン機能をドライバー向けに最適化させることで、安全かつ快適に利用できるUX(ユーザーエクスペリエンス)を提供してきた。
今回、Googleとの新たな協業を開始することで、UXをさらに進化させる。ホンダのコネクテッド技術とGoogleの先進技術のコラボレーションにより、「移動」と「暮らし」をシームレスに繋ぐことで、ユーザーに寄り添う車載ソリューションを提供する考えだ。
提供が予定されている主な機能として同社は、「音声アシスタント」「ナビゲーション」「車載用サプリケーション」を挙げている。
音声アシスタントは、車内のディスプレイオーディオに搭載された「Googleアシスタント」により、ドライバーは道路から目を離さず、かつハンドルを持ったままで、音声による操作で簡単に用事を済ませることができる。これにより、メッセージの送信や経路案内、メディアや車両機能、対応するスマートホームデバイスの操作が可能となる。
ナビゲーションは「Googleマップ」を統合することで、スマートフォン等で日頃使い慣れているパーソナライズされたGoogleマップが車載ディスプレイオーディオでも使用可能に。さらに、Googleに話しかけることで、運転をしながら自宅までのナビゲーションや到着予定時刻の共有、最寄りのガソリンスタンドやEV充電スタンドの検索、店舗の営業時間の確認などが簡単、安全に操作可能となる。
そして車載用アプリケーション。「Google Play」では、お気に入りのアプリを簡単に楽しんだり、ダウンロードしたりすることができ、スマートフォンを使わずに車内から直接、音楽やポッドキャスト、オーディオブックを聴くことが可能に。豊富な車載用アプリケーションによって、ユーザーにより快適な移動の時間を提供する。
このたびの発表に際してホンダでモビリティサービス事業を担当する高見聡本部長は次のようにコメントしている。
「ホンダの強みである先進的な四輪開発技術とGoogleの強みである革新的なIT技術の融合により、世界中のお客様に移動と暮らしの新たな価値を提供できることを大変うれしく思います。今後も、従来の自動車業界の常識にとらわれず、モビリティの変革に対してスピーディに取り組み、新たな価値創造にチャレンジしていきます」