今さら聞けない洗車の流儀! 鉄則から導く作業の心得! 洗車がもっとラクに、楽しくなる!?【CarGoodsMagazine】

洗車というと身構える向きもあるかもしれないけれど、自宅の掃除や、もっと言えば歯磨きなどと基本は一緒。表面に付着した汚れを水ですすぎ、落ちきらない汚れを浮かせて流し、すすぎ水を取り除くまでがファーストステップ。水を媒体として、車体そのものに負担を掛けることなく、汚れだけを落とすことがよい“洗”車の大前提だ。

洗車との向き合い方と心構えは「ラクに自然に合理的に」がカギ

コツは「落とした汚れをどう処理するか」にある。取り除いた汚れが、また別の場所に付着したのでは意味がない。そのためにも、汚れの行方がどうなるかに注目すると合理的な作業もできる。乾いた汚れは風に舞い、水は重力の法則に逆らえず、洗車用具には取り除いた汚れそのものも付着しがち。この前提を念頭に置くことで、作業順も、そして効率的な進め方も見えてくるハズ。

基本的な洗い順は上から下に泥はねがある場合はそちらを最優先。ただ足元の汚れが酷い場合は、その汚れが他に散らないように、真っ先に洗っておくと効率的だ。

セカンドステップは、ワックスやコーティングといった被膜塗布。ここも車体に負担を掛けず、自然な理で作業するのが一番。被膜を塗り広げる動作からして、直線的にスムーズに作業するのが基本だ。こうすることで、被膜は均等に広がりやすいし、なにより作業そのものもラクになる。

NGを避ければ、自ずと作業の質感は上がってくる

「洗車をすると雨が降る」とは古くから言われるあるある話ながら、自虐的に捉えることなく、むしろ前向きに考えるといいことも多い。雨の日はどうしたったクルマも汚れがちだが、あらかじめ洗車しておけばダメージも少なく、そして汚れも落ちやすい。雨の日が近いからこそ、むしろ洗車しておくのがツウのやり方とも言える。

洗車後の効果と言えばブリブリの撥水をイメージする人も多いだろう。けれど水滴の滞留はリスクを伴うことも承知しておきたい。降雨直後の晴天ともなると、強い日差しがボディにかざされ、水滴がレンズ効果を生んでボディに強い刺激を与える場合もある。より上等な撥水は、滞留することなく滑落するもの。視覚効果だけでなく、そのアクションにまで目を向けたい。

日中での作業では干上がることで拭き取り困難な場合もあるし、昨今の用品が持つ利点のひとつである伸びの良さも失われがち。素早く塗り広げるスピード感がより求められる。

こう列挙していくと、小難しく見えるかもしれない。そして、毎回全てを遵守するのはなかなかに大変でもある。けれど、原理原則は至ってシンプル。大筋でそのツボを押さえておけば、そうそう間違いは起こり得ない。

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