日産サンダーランド工場、1,100万台生産達成!もっとも多く造ったのはマイクラ? プリメーラ? キャシュカイ?

1100万台の生産を達成した日産の英サンダーランド工場
日産のイギリス・サンダーランド工場は、1986年の生産開始以来、1,100万台目の車両を製造した。これは、37年間、毎日毎時2分に1台の割合で新車がラインオフしていることを意味する。
日産キャシュカイは、2022年イギリスでもっとも売れたクルマである。

1100万台目の車は、現在同工場で製造されている3台の電動化モデルのうちの1台、ブレードシルバーの「キャシュカイ e-POWER」だった。1986年に製造された最初の車は、白い日産ブルーバードで、製造に約22時間かかった。現在、最上位モデルの「キャシュカイ e-POWER」は約8.5時間かかる。

1100万台の内訳は、9車種22バリエーション。7桁を超えたのは、キャシュカイ、マイクラ、プリメーラ、ジュークの4モデルで、キャシュカイは400万台を超えて歴代最高となった。

モデル名初回生産年最終生産年総生産台数
ブルーバード1986年1990年187,178台
キャシュカイ2006年生産中4,059,516台
マイクラ1992年2010年2,368,705台
プリメーラ1990年2007年1,483,059台
ジューク2010年生産中1,295,011台
アルメーラ2000年2006年642,420台
ノート2006年2016年676,438台
インフィニティ2015年2019年76,166台
リーフ2010年生産中263,405台

2022年、キャシュカイは英国製モデルとしては24年ぶりに英国で最も売れた新車となった。

2022年夏、キャシュカイe-POWERとジュークハイブリッドがサンダーランドで生産開始され、電気自動車である日産リーフに加え、同工場の全車種が電動化されたことになる。これまでに5万台以上のキャシュカイe-POWERと2万台以上のジュークHYBRIDがサンダーランド工場で生産されている。

また、新型電気自動車、同社のバッテリーパートナーであるEnvision AESC社との12GWhギガファクトリー、日産とサプライヤーに100%再生可能エネルギーを供給するマイクログリッドの3本柱からなる「EV36Zeroプロジェクト」を進めている。

英国最大の自動車生産台数を誇るサンダーランド工場には、約6,000人の従業員が働いている。また、日産は、毎日約500万個の部品が工場に到着し、サプライチェーンにおいて、さらに3万人の英国の雇用を支えている。

日産サンダーランドのアダム・ペニック製造担当副社長は、次のように述べている。

「このマイルストーンには、お客様に愛される高品質なクルマを提供するための、世界トップクラスの製造チームが持つ膨大な経験が反映されています。生産開始以来、私たちは長い道のりを歩み、いくつかの象徴的なモデルが誕生しています。しかし、私たちは常に前を向いています。完全電動化された車種とEV36Zero計画によって、私たちにはエキサイティングで持続可能な未来が待っているのです」

1100万台目のクルマは、現在137ある世界市場のうちのひとつであるフランスのオーナーに納車される予定だ。

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