
1100万台目の車は、現在同工場で製造されている3台の電動化モデルのうちの1台、ブレードシルバーの「キャシュカイ e-POWER」だった。1986年に製造された最初の車は、白い日産ブルーバードで、製造に約22時間かかった。現在、最上位モデルの「キャシュカイ e-POWER」は約8.5時間かかる。
1100万台の内訳は、9車種22バリエーション。7桁を超えたのは、キャシュカイ、マイクラ、プリメーラ、ジュークの4モデルで、キャシュカイは400万台を超えて歴代最高となった。
モデル名 | 初回生産年 | 最終生産年 | 総生産台数 |
ブルーバード | 1986年 | 1990年 | 187,178台 |
キャシュカイ | 2006年 | 生産中 | 4,059,516台 |
マイクラ | 1992年 | 2010年 | 2,368,705台 |
プリメーラ | 1990年 | 2007年 | 1,483,059台 |
ジューク | 2010年 | 生産中 | 1,295,011台 |
アルメーラ | 2000年 | 2006年 | 642,420台 |
ノート | 2006年 | 2016年 | 676,438台 |
インフィニティ | 2015年 | 2019年 | 76,166台 |
リーフ | 2010年 | 生産中 | 263,405台 |
2022年、キャシュカイは英国製モデルとしては24年ぶりに英国で最も売れた新車となった。
2022年夏、キャシュカイe-POWERとジュークハイブリッドがサンダーランドで生産開始され、電気自動車である日産リーフに加え、同工場の全車種が電動化されたことになる。これまでに5万台以上のキャシュカイe-POWERと2万台以上のジュークHYBRIDがサンダーランド工場で生産されている。
また、新型電気自動車、同社のバッテリーパートナーであるEnvision AESC社との12GWhギガファクトリー、日産とサプライヤーに100%再生可能エネルギーを供給するマイクログリッドの3本柱からなる「EV36Zeroプロジェクト」を進めている。
英国最大の自動車生産台数を誇るサンダーランド工場には、約6,000人の従業員が働いている。また、日産は、毎日約500万個の部品が工場に到着し、サプライチェーンにおいて、さらに3万人の英国の雇用を支えている。
日産サンダーランドのアダム・ペニック製造担当副社長は、次のように述べている。
「このマイルストーンには、お客様に愛される高品質なクルマを提供するための、世界トップクラスの製造チームが持つ膨大な経験が反映されています。生産開始以来、私たちは長い道のりを歩み、いくつかの象徴的なモデルが誕生しています。しかし、私たちは常に前を向いています。完全電動化された車種とEV36Zero計画によって、私たちにはエキサイティングで持続可能な未来が待っているのです」
1100万台目のクルマは、現在137ある世界市場のうちのひとつであるフランスのオーナーに納車される予定だ。