C+walk T(正式表記は「T」が小さい表記)は、立った姿勢で乗れるひとり乗りのBEVだ。トヨタとして超小型EV「C+pod(シーポッド)」に続く「C+」シリーズのプロダクトだ。
C+walk Tは、公道の走行は法規上できないが、広大な施設(空港やショッピングモールなどを想定)での移動や警備の現場で働くシニアの歩行負担の軽減、公園や施設内を巡るアクティビティツアーといったシーンを想定して開発されている。
ZEV B&D Lab グループマネージャーの谷中氏は
「免許返納を少しでも遅らせたい。生活に必要な移動を支えたい。いままでできたことをできるだけ続けていくサポートをするモビリティ」としてC+walk Tを開発したという。
そのために
・複雑な操作なしで運転できる
・ボディサイズの前後の長さも人の一歩くらいにしたい(全長700mm)。
・周囲の人と寄り馴染みやすい。
・速度の調整もしやすい
・小回り性が高い(その場で回転できる)
・荷物の置き場所も考える
といったポイントを考慮しながら開発したという。
最高速度は2~6km/hの5段階に加え、習熟者用に10km/hも設定できる。重さ2.3kgの交換式バッテリーひとつで約14kmの走行が可能だ。また、付属の電子キーは49個まで認証のキーが持てるから複数のユーザーで共有することも可能だ。
C+walk Tは立ち乗りひとり乗りタイプだが、C+walkシリーズの座り乗りタイプ、車いす連結タイプについては市販化に向けて現在開発中である。
生産は豊田鉄工株式会社が担当(開発はトヨタ)。メーカー希望小売価格は34万1000円(Safety supportタイプは35万4200円)。
C+walk T主要諸元 全長×全幅×全高:700mm×450mm×1210mm ステップ高:150mm 車両重量:29kg 最小回転半径:.059m(その場旋回) 乗車定員:1名(身長制限140~185cm 体重制限100kg) モーター:ブラシレスDCモーター 定格出力 0.25kW 最高出力 0.35kW 動力用主電池:脱着式リチウムイオンバッテリー 容量 10.8Ah 総電圧 25.2V 総電力量 0.27kWh 連続走行距離:約14km 充電時間 普通充電(100V/6A)約2.5時間(満充電) 最高速度設定:2、3、4、5、6、10km/h(切替式) 実用登降坂角度:6度 段差乗り越え高さ:25mm 段差降り高さ:50mm 溝乗り越え幅:100mm ブレーキ Frドラム式 Rr無 タイヤサイズ:Fr 10 Rr6インチ