季節が変わると水辺には渡り鳥もやってくる。今はまだ、ゴイサギ、ダイサギが幅を利かせているけれど。実は野鳥は水面から近づくと警戒心が薄い。どうだろう、半分の距離とは言わないが、陸からよりもかなり近づけるのだ。
以前からご覧いただいている皆様はご存知だろうが僕はカヌー、カヤック、ボートの類が大好きだ。基本的に所有している4槽の舟は、スズキ・ジムニー(JA71C)に載せて運べる。試したことはないが、スズキ・ジムニー(JA71C)のルーフに木造カヌーを載せ、ラッゲージスペースに折りたたみ式の「ファルトボート」と「パックラフト」を載せれば3艘はいっぺんに運べるのではないかと思う。ただし、キャンプ用品は載せられない。
「ファルトボート」とは折りたたみ式のカヤックで、木製やアルミパイプのフレームに船体布と呼ばれるファブリックを被せる。「パックラフト」はゴムボートを想像してもらえばよいと思う。だが、最新素材を使い、丈夫で軽い。
この「パックラフト」というインフレーター式のボート。今、冒険家達が注目しているアイテムだ。重さは約3kg前後。インフレーター式なので小さく収納できる。パドルを除き、本体とインフレーター式のシート、ポンプバックなら、40リットルのザックに納まってしまう。彼らはこれを担いで山に登り、渓流を「パックラフト」で川下りを楽しむ。もちろん僕自身はそんな冒険はもうできないが、「パックラフト」を使い、たとえ静かな水面に浮かんでいるだけでも心が休まるのだ。
陸上には横になって休む木陰が欲しい。それにはカーサイドタープに寝心地の良いキャンピングベッド。まだ、害虫がいる季節なのでポップアップ式の蚊帳を使う。
料理に使うチェア、テーブルはロータイプ。座ったままですべてを済ませたい。ブランチ用にはブルーのテーブルを追加。荷物は増えるが、テーブルを変えるだけでも、がらっと食事の雰囲気は変わる。テーブルクロスも試してみるとよいと思う。
アウトドア、キャンプグッズの楽しみ方は種々に富んでいる。例えば、調理に使う燃料なら、薪から始まり、炭、ポンピングが必要なガソリンや灯油、そしてカチャッとすぐ使えるガス。車中泊で使われるパワフルなポータブル電源を持ち込んだり、AC電源が装備されたオートキャンプ場なら、ある程度の電気製品が使える。
そのどれを選択するかは、どんな楽しみ方をするかであり、これといって上下はない。他を否定することなどもまったくない。流行等気にせず、好きにすれば良いのである。
例えば自然のなかで読書に没頭する時間を得たいのなら、ガスや電気を選べば良い。もちろん、コンビニでお弁当やサンドイッチを買い込むのも可。炎を見つめる時間を楽しみたいのなら、焚き火台で薪の燃焼を楽しめば良いだけだ。
また、たとえ日帰りでのアウトドアを楽しむ時も、キャンプグッズをすべて合理性の高いグッズにしたり、すべてを味のあるアイテムにするかも決まりはない。荷物は増えるがこれらを混ぜても良い。夜は焚き火を楽しみ調理を楽しむ。朝はガスを使い、早めに朝食を済ませ、アクティビティに出掛けていく。自由に選んで、自由にやれば良いのである。
ステンレス製ピザオーブンでホイル焼きにチャレンジ
今回も調理は苦手な炭「ピザオーブン」を使う。くり返して慣れておきたい。だがピザはまだ焼かないぞ。
まずは2回ほど使った「ピザオーブン」と「フォールディング焚き火コンロ」の使用後の状況。キャンプグッズは帰宅後に再チェックしておくのが望ましい。衛生のこともあるけれど、運搬中の破損も考えられる。使う時に開けてみたら破損していた。これは避けたい。
ピザオーブン本体はステンレス製で、ガラスを含めてほぼ変化はない。当然ながら、食材の液漏れが有るので、ピザストーンは汚れている。ただし、これはそういう物である。汚れを避けるなら、新しいうちからアルミホイルを敷けば、ある程度は防げると思う。
急遽ピザオーブン用に手に入れたケーヨーデーツー「フォールディング焚き火コンロ」。こちらは亜鉛メッキ。やはり炭による高熱でメッキは禿げてきたが、使用には問題はない。だが錆びさせないためには、早めの清掃、乾燥が必要である。耐熱塗料の塗布も考えたが、今のところ現状で使うことにする。
2回目のピザオーブンを使う料理は手抜き。食材をアルミホイルで包み、中に入れるだけ。ダッチオーブンでよくやる調理法だ。燃料は炭。着火は紙製の衝撃吸収剤。細めの薪は昨年、庭樹の伐採した枝。割って乾燥させてある。炭以外の支払いゼロだ。
食材を入れ込む順番は火の通り難い食材は奥へ入れる。タマネギ、里芋は丸ごと包み入れてみる。タマネギはオーブンのドアの高さが少し足らずギリギリである。中に入れば少し余裕はある。舞茸、アスパラはアルミホイルに包み込み、チタン製の皿に載せて入れ込む。最後は手羽元と豚肉。このふたつは先に焼いて、表面に焦げ目を付けておけば良かった。
食材に火が通ったら、手前から食べていけば良いのである。すべての食材を温かく食べたいのなら、小分けにしてオーブンに再投入でも良いだろう。
ブランチや朝食など、簡単に素早く済ませる食事はやはりガスが便利だ。CB缶のシングルバーナーで炊飯、同時に缶詰を温める。ご飯が蒸らし終わる時間に合わせてフリーズドドライのお味噌汁を作れば良い。サラダ等を足したいところだが、気候変動のせいなのか、それとも季節の変わり目なのだろうか、野菜たち、少し高いなぁ。
それでもリンゴの季節がくれば、このセットで焼きリンゴを作りたいなぁ、と夢は広がり始めてはいる。