同時にヴェゼルベースのEV発表

ホンダ、中国での電動化戦略発表 EVの「e:N」(イーエヌ)シリーズを今後5年間で10車種発売!

ヴェゼルベースのEV「e:NP1」
Hondaは、中国における環境と安全の新たな取り組みを発表するとともに、電気自動車(EV)の市販予定モデル2車種とコンセプトモデル3車種を世界初公開した。

ホンダは、Hondaは、今年4月に中国を含む先進国でのEV・FCV販売比率を「2030年に40%、2035年に80%、2040年に100%」とする電動化目標を発表した。この目標をスピーディーかつ着実に実現するために、中国では2030年以降、新型ガソリンモデルの投入を行わず、新たに発売する四輪車をすべてハイブリッドやEVなどの電動車とする。

中国初のHondaブランドEVを「e:N」シリーズとして投入

中国初のHondaブランドEVとして2022年春に発売する「e:NS1」と「e:NP1」を皮切りに、EVならではの新たなドライビングプレジャーを実現する「e:N」シリーズを投入する。

e:Nシリーズ

電動化時代においても、意思を持って行動する人々をenergize(エナジャイズ=元気をもたらす)し続け、カーボンニュートラルの実現を目指す電動化技術「e:Technology」に、New/Nextといった次世代に向けた新たな価値創造を表すNを冠した「e:N」シリーズは、Hondaが中国において本格化させる電動車事業の新たな幕開けを象徴したラインアップであり、今後5年間で10車種を発売し、輸出も視野に展開する予定だ。

e:Nシリーズコンセプト「動」・「智」・「美」

 e:Nシリーズは、これまでHondaが培った独自技術を次世代のドライビングプレジャーへと昇華させ、新価値を具現化する「動」・「智」・「美」というシリーズコンセプトで開発された。

  • 「動」
    e:Nシリーズ専用の「e:N Architecture」(イーエヌ アーキテクチャー)を通じて、Hondaらしい人車一体感や、スポーティーで爽快な走りを実現する。
     
  • 「智」
    先進のHonda SENSINGやHonda CONNECT、スマートなデジタルコックピットで作り出される総合システム「e:N OS」を通じて、安全、快適でスマートな移動空間を提供する。
     
  • 「美」
    EVならではの美を表現するデザインアイデンティティー「e:N Design」により、見ただけ・触れただけで未来を感じることができる「一触未来」の世界観を提供する。

e:Nシリーズ第1弾「e:NS1」「e:NP1」

e:NS1(写真は今回の発表に合わせてカスタマイズしたスペシャルエディション)写真は今回の発表に合わせてカスタマイズしたスペシャルエディション
e:NP1

シリーズコンセプトに基づき、Hondaならではのスポーティーで爽快な走りや、安全・快適でスマートな移動空間、シンプルでシャープなスタイリングを実現した新型EVのe:NS1とe:NP1を、シリーズ第1弾として、それぞれ東風Hondaと広汽Hondaより2022年春に発売する。なおベースは、すでに日本で販売されている「ヴェゼル」となる。 

e:Nシリーズのラインアップを広げる3つのコンセプトモデル

e:Nシリーズのラインアップ拡充に向けて、今後5年以内の発売を目指して3つのコンセプトモデル「e:N COUPE Concept」「e:N SUV Concept」「e:N GT Concept」の開発を進めている。

「e:N SUV Concept」「e:N GT Concept」「e:N COUPE Concept」

今後の中国電動化総合戦略

Hondaは中国において、今後続々と投入するe:Nシリーズをユーザーに着実に届けるために、商品のみならず販売から生産、バッテリー供給体制まで総合的に電動化への取り組みを加速させると発表した。

販売面では、e:NS1とe:NP1の発売にあわせて、中国にある約1200のHonda販売店にe:Nシリーズコーナーを設け、さらに主要都市では、e:Nシリーズの販売に特化したe:N専売店の将来的な展開が予定されている。

生産面では、2024年の稼働開始を目指し、広汽Hondaと東風Hondaのそれぞれで、高効率で環境に優しいEV工場を新たに建設し、生産体制の強化を進める。

また、電動化をスピーディーに実行していくうえでの鍵となるバッテリーについても、戦略パートナーであるCATLとの協業を加速し、高い競争力をもつバッテリーの供給体制を一層強化していく計画だ。さらに中国で開発・生産するe:Nシリーズは、他地域への輸出も予定している。

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