日産キャラバンのガソリン車がマイナーチェンジ! 合わせてプロ仕様の特別仕様車「プロスタイル」が登場

10月20日、日産自動車は「キャラバン」のガソリン車をマイナーチェンジするとともに、特別仕様車「プロスタイル」を設定し、同日発売した。税込車両価格はバンが241万2300円〜329万3400円、ワゴンが278万4100円〜409万7500円、マイクロバスが344万4100円〜375万4300円、特別仕様車「プロスタイル」が311万7400円〜328万5700円。なお、今回のマイナーチェンジを機に、ガソリン車は「NV350キャラバン」から「キャラバン」に車名が変更された。

内外装を専用仕様とした最上級グレード「GRANDプレミアム GX」をバンに新設定

キャラバン・バンGRANDプレミアムGX

キャラバンは、小型貨物車4ナンバーバンクラスでNo.1となる3050mmの荷室長による広く使い勝手の良い荷室空間や、堂々とした存在感のあるエクステリアデザイン、「インテリジェント エマージェンシー ブレーキ」をはじめとする先進安全技術が、多くのユーザーから高く評価されている。また、ワークユースのみならずレジャーや趣味などを楽しむ方々からも支持されている。

エクステリアは、フロントグリルとフロントバンパーを刷新。よりダイナミックで力強く、存在感のあるデザインとなった。そしてボディカラーには、雪原を想起させる「ピュアホワイトパール」、漆黒の夜空をイメージした「ミッドナイトブラック」、アウトドアシーンで存在感が光る「ステルスグレー」の3色の新色を追加し、全8色をラインナップ。特別塗装色には新開発の特殊高弾性樹脂を配合し、日常使用で生じる擦りキズなど、塗装表面の劣化を防ぐ塗料のスクラッチシールドが採用された。スクラッチシールドはキズが付きにくく、万が一キズが付いた場合においても、時間の経過とともにキズが生じる前に近い状態に修復する。

インテリアは、ブラックを基調に落ち着いた雰囲気が演出されている。メーターは、先進的で視認性、操作性を大幅に向上した新型ファインビジョンメーター(5インチTFTディスプレイ付)を採用。ステアリングホイールは新形状のD型を採用し、シートトリムは生地を刷新するなど、質感も大幅に向上させた。

「インテリジェント エマージェンシー ブレーキ」のイメージ
「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」のイメージ

キャラバンのガソリン車は安全性能も大幅に強化された。この結果、全車「サポカーSワイド」の対象に。新たに全車標準装備となる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は、天候や周囲の明るさに左右されにくいミリ波レーダーとカメラのフュージョン方式により、歩行者の検知も可能となった。さらに「インテリジェントルームミラー」をEX以上のグレードに標準装備するとともに、EXグレード以上に標準装備している「インテリジェント アラウンドビューモニター」の機能性も向上させた。

パワートレインでは7速ATを新たに採用。ワイドレンジによって動力性能と燃費性能の両立を実現するとともに、高速走行時の静粛性向上に寄与。さらに、追加されたマニュアルシフトモードが追加され、意のままのドライビングを実現している。

ワゴンで好評を得ている、中立姿勢を維持し長時間のドライブでの疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」は全車標準装備に。また、昨今の衛生意識の高まりに対応するため、表皮にウイルスや菌の増加を抑制する抗菌加工を施したシートバックとクッションを全グレードの全シートに採用。さらに、ステアリングホイールのグリップ部分にも抗菌加工の素材を使用している。また、寒冷地仕様のオプションとして、運転席と助手席のシートバックとクッションには、シートヒーターが装備(4WDのみの設定)されている。

今回のマイナーチェンジではグレード構成も見直された。プライベートユース向けとして内外装を専用仕様とした最上級グレード「GRANDプレミアム GX」をバンに新設定。さらに、前型の「DX EXパッケージ」の装備を強化した「EX」グレードを新たに設定した。なお、「VX」グレードとマイクロバス「DX」グレードは廃止された。このほか、2.5ℓガソリン車のワゴンとバンの一部(標準幅&ハイルーフ)に4WDを追加し、マニュアルトランスミッションが廃止されている。

●日産自動車公式サイト「キャラバン」

特別仕様車「プロスタイル」

キャラバン・プロスタイル GRAND プレミアムGX

今回のマイナーチェンジを機に設定された特別仕様車「プロスタイル」は、バンのロングボディ(2WD/標準ルーフ)をベースにした、こだわりのエクステリアとアクティブなインテリアを施したワンランク上のプロ仕様モデル。

エクステリアは専用装備として15インチアルミホイールをはじめ、存在感を高めるルーフスポイラー(オプション)などを採用し、スタイリッシュに仕上げられている。

プロスタイル専用15インチアルミホイール

インテリアにはアクティブな用途にも便利な専用の防水シートを、キャラバンで唯一採用。滑らかで質感の高いシートは、雨天時の作業や、レジャーの際にも汚れを気にせず使用でき、お手入れもしやすく非常に便利だ。

●日産自動車公式サイト「キャラバン・プロスタイル」

車中泊仕様やライフケアビークル、ワークユースビークルもマイナーチェンジ

今回のキャラバン(ガソリン車)のマイナーチェンジでは、日産の関連会社であるオーテックジャパンが手がける車中泊仕様車(マルチベッド/トランスポーター)のほか、福祉車両の「ライフケアビークル」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズもマイナーチェンジを受けている。車両価格は車中泊仕様が税込で339万1300円〜369万3800円、ライフケアビークルが税込309万9800円〜470万3000円(一部は消費税非課税)、ワークユースビークルが273万3500円。

キャラバン「車中泊仕様」マルチベッド GRANDプレミアムGX

今回のマイナーチェンジでは、ベース車と同様に車中泊仕様車およびライフケアビークル、ワークユースビークルでもフロントマスクのデザインを刷新したほか、インテリアはブラックを基調に、新型ファインビジョンメーター(5インチTFTディスプレイ付)や、新形状のD型のステアリングホイールを採用するなど、質感を大幅に向上させている。

また、歩行者の検知も可能となった「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」を新たに全車に、「インテリジェント ルームミラー」をEX以上のグレードに標準装備。さらに、EXグレード以上に標準装備している「インテリジェント アラウンドビューモニター」の機能性を向上させた。

キャラバン「車中泊仕様」トランスポーター プレミアムGX

さらに、車中泊仕様車では従来の「プレミアムGX」に加えて、新設定の最上級グレード「GRANDプレミアムGX」も、ベース車にとして追加。それぞれのグレードで、シートとベッドシステムの表皮を統一し、インテリアをトータルコーディネイトしている。また、ライフケアビークルの「チェアキャブ」では、車いす固定装置を一新し、操作性の向上を図っている。

キキャラバン「ライフケアビークル」チェアキャブ 車いす1∔1名仕様
キャラバン「ワークユースビークル」幼児通園専用車

●オーテックジャパン公式サイト「キャラバン・マルチベッド」

●オーテックジャパン公式サイト「キャラバン・トランスポーター」

●日産自動車公式サイト「キャラバン・ライフケアビークル」

●日産自動車公式サイト「キャラバン・ワークユースビークル」

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