地域活動を支えるための交通基盤となる公共交通網の構築を目的に、浪江町に暮らす、関わる、訪れる、すべての人のための持続可能なモビリティサービスの実現を目指す
日産自動車は、東日本大震災からの復興と持続可能な未来の“まちづくり”実現に向け、浪江町と長く協業している。今年2月には、浪江町、双葉町、南相馬市の3自治体と日産自動車を含めた全国8企業で、「福島県浜通り地域における新しいモビリティを活用したまちづくり連携協定」を締結した。この協定は、新たな移動手段となるモビリティサービスの構築、再生可能エネルギーの利活用による低炭素化の取り組み、コミュニティの活性化と強靭化の領域において各社が協業し、持続可能な“まちづくり”の実現を目指し取り組むというもので、同協定をもとに、同月には地域を支える新たなモビリティサービスの導入に向けた「なみえスマートモビリティチャレンジ」実証実験を実施した。2年目となる今回の「なみえスマートモビリティ」実証実験では、昨年度の実証結果を活かし、さらなる震災復興と持続可能な未来の“まちづくり”実現に向け、利用者の利便性向上を図っていく。
実証実験は、地域活動を支えるための交通基盤となる公共交通網の構築を目的に、浪江町に暮らす、関わる、訪れる、すべての人のための持続可能なモビリティサービスの実現を目指し、取り組んでいる。昨年度の「なみえスマートモビリティチャレンジ」実証実験での『乗降地の数が限定的であり、利用者すべての移動ニーズをカバーしきれなかった』との結果を踏まえ、今年度はさらに利用しやすい配車サービス構築を目指す。利便性向上の主なポイントは以下のとおり。
●実証期間を延長し、11月から約2カ月間実施。（2020年度は約2週間）
●アプリケーション上に停留所を設定することで、約120カ所に乗降ポイントを拡大。利用者は徒歩1分圏内で停留所へ到着することが可能。（2020年度はデジタル停留所8カ所のみ）
●アプリケーションの利便性を向上させ、誰もが迷わず目的地の選択ができる検索機能を設定。
●サービス時間を木曜と金曜は21時まで延長し、長時間・夜間運行を行うことで、利用者や浪江町の飲食店をサポート。（2020年度は19時まで）
●AI技術を活用し、出発地から目的地への効率の良い移動ルートを選定（2020年度は町の中心部を固定ルートで走行）
【実証実験の概要】
・期間：2021年11月1日（月）〜12月18日（土）※11月1〜5日は利用登録のみ
・配車サービス：2021年11月6日（土）より開始
・配車受付時間：月〜水曜日8:00〜19:00／木・金曜日8:00〜21:00／土曜日9:00〜19:00／日曜日は運休
・運行エリア：福島県浪江町 権現堂、幾世橋地区
・運行車両台数：キャラバン2台／e-NV200 1台
・配車予約方法・スマートフォン向けアプリ、およびデジタル停留所にて配車予約（利用者登録が必要） ・利用対象者：誰でも利用可能
【配車サービス対象エリアと停留所】
町内の主要拠点、7カ所にデジタル停留所を設置しているほか、スマートフォンのアプリケーション上に停留所を設け、約120カ所に乗降ポイントを設定。町の中心部のどこからでも徒歩1分圏内で停留所に到着でき、また停留所の位置はアプリケーション上で確認することが可能。利用者はスマートフォンまたはデジタル停留所から自由にクルマを呼び出し、停留所間を行き来することができる。
【配車予約】
スマートフォン向けアプリ、およびデジタル停留所にて配車予約が可能
・スマートフォン向けアプリを利用する場合：乗車地、降車地を決め、予約ボタンを押し配車予約が完了。
・デジタル停留所を利用する場合：町内の主要拠点7カ所に設置されているタッチパネル式の予約端末にて、行き先のイラストを選択、顔を映して認証後、予約ボタンを押し配車予約が完了。
【利用者登録方法】
・登録開始日：2021年11月1日（月）より開始
・登録方法：WEBサイトまたはQRコード（下記）から登録するか、直接事務所までお越しください。
・事務所：〒979-1521福島県双葉郡浪江町権現堂上続町12朝田ビル4階 日産自動車株式会社 浪江事務所内 スマモビ事務局
・受付時間：10:00～17:00 ※日曜休 （電話番号: 0240-23-5552）
・参加費：無料
