日産ステージアも!ミニバンからスポーツカーまで100万円で狙えるVQエンジン搭載車【モーターファンおすすめ中古車】

2代目日産ステージア
日産の名機と言われる「VQエンジン」。25年以上の歴史を持ち、現在もエルグランドなどに搭載されている現役のエンジンだ。米国ワーズ社のワーズ「エンジンオブザイヤー」の10ベストに14年連続選出されるなど、特に北米で評価が高い。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、100万円で狙える「VQエンジン」搭載車を紹介する。

5代目 日産フェアレディZ 日本を代表するFRスポーツ

写真は前期型

フェアレディZといえば、日本を代表するスポーツカーの一台だ。今回紹介するのは5代目(Z33型)だ。4代目の生産終了から2年の空白を経て2002年に復活した5代目のシャシーは11代目(V35型)スカイラインと同じフロントミッドシップパッケージ(FMパッケージ)を採用。目線が動かないフラットなボディコントロールにより繊細なドライビング操作ができる運転環境と、あらゆるシーンで懐が深く、意のままに高次元のドライビングを楽しめる運動性能の両立を目指して開発された。エクステリアデザインは、無駄なボリュームを排除し、キビキビとしたスポーツカーを表現している。シンプルなので今見てもそこまで古臭く感じない。インテリアは、どのような体型の方でもスポーツドライビングを楽しめるように、乗員位置で室内幅を最大に取りながら、スピードボートのような空間として、ドライバースペースとスポーツカーらしいタイトな感覚を両立させたキャビンを実現している。またこの5代目から2シーターのみの設定となった。

パワートレーンは3.5ℓ V6エンジン(VQ35DE)が搭載されており、トランスミッションは6MTと5ATが選べる。前期型は最高出力280ps、最大トルク363Nm、2005年に登場した後期型は294ps、最大トルク350Nmを発揮する。エンジンは、低回転から大トルクを発生するので、スポーツカーにしては扱いやすい。また鍛造アルミパーツ採用マルチリンクサスペンション、強力なブレーキシステム(Version S、Version STはBrembo社製)、高剛性ボディ構造などにより、攻めた走りもお手の物だ。

平均中古価格は110万円。
たとえば後期型だと「フェアレディ Z バージョンT 2006年式、走行4万1000kmで車両本体価格93万円」というような中古車がある。
半導体不足やパワートレーンの電動化が叫ばれる中、ここ最近スポーツカーの中古価格が高騰している。この5代目フェアレディZも例外ではなくこの一年で中古価格が約30万円上がっている。中古のスポーツカーを狙う際は、市場動向をしっかりチェックしよう。

詳細スペック:ベースグレード

全長×全幅×全高(㎜)=4310×1815×1315
ホイールベース(㎜)=2650
エンジン:3.5ℓ V型6気筒DOHC
駆動:FR
最高出力:280ps(206kW)/6200rpm
最大トルク:37.0kgm(363Nm)/4800rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
車重(kg):1430
新車価格:300万円
※2002年発売当時のスペック

12代目日産スカイライン VQ37は7500回転まで軽く滑らかに吹け上がる!

2006年発売当時の価格は279.3〜380.1万円。2008年に登場した3.7ℓモデルは369.6万円だった。写真は後期型。

日産スカイラインは、1957年から続く日本を代表するスポーツFRセダンだ。今回紹介する12代目の商品コンセプトは、「魅惑・洗練・高性能」。躍動感あふれるスポーティなエクステリアと前型のFMパッケージを踏襲しながら、新世代FR-Lプラットフォームを採用し、FR車専用の当時新開発V6エンジンを搭載、吸排気システムやサスペンションなども一新された。そのため、高剛性・低振動ボディの実現により、運転して楽しい走りのよさと、同乗者も快適で安心できる乗り心地を実現している。またエクステリアデザインは、4隅に配置した大径タイヤと後輪に重心のかかった踏ん張り感があるプロポーションによって、走りの良さとFR車らしさを表現している。

2006年発売当初のパワートレーンは、2.5ℓと3.5ℓの2種類のV6エンジンを採用。2008年の改良では3.5ℓモデルは3.7ℓへ排気量を変更している。おすすめはその3.7ℓV6エンジン。大排気量NAエンジンらしく、2400回転から7000回転で最大トルクの90%を発揮する力強さと扱いやすさを兼ね備えつつ、7500回転まで軽く滑らかに吹け上がる伸びの良さを両立。いまのクルマでは少なくなった極上の加速フィールを味わえる。またアクセル開度や回転数などの運転状態に応じて、エンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に変化させる日産独自「VVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)」を採用。これにより、吸気抵抗(ポンピングロス)が低減し、吸入空気の応答性が飛躍的に向上した。そのため素早い加速レスポンス、高出力、低燃費が高次元で可能となった。

平均中古価格は約61万円。
たとえばVQ35モデルだと「スカイライン 350GT タイプSP 2007年式、走行3万6000kmで車両本体価格69.8万円」
VQ37モデルだと「スカイライン 370GT タイプP 2009年式、走行5万kmで車両本体価格55万円」というような中古車がある。

詳細スペック:370GT タイプS

全長×全幅×全高(㎜)=4755×1770×1450
ホイールベース(㎜)=2850
エンジン:3.7ℓ V型6気筒DOHC
駆動:FR
最高出力:330ps(243kW)/7000rpm
最大トルク:36.8kg・m(361N・m)/5200rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:7AT
車重(kg):1610
新車価格:369万6000円
※2008年発売当時のスペック

このように100万円で狙える中古のVQエンジン搭載車といっても、さまざまな性格の魅力的なモデルが中古市場には多くある。ぜひこれらのモデルを比較して、好みにあった楽しいクルマを選んでいただきたい。

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