フェイスリフトを受けたシトロエンのコンパクトSUV「C3エアクロスSUV」が上陸! より大胆で力強いデザインに

グループPSAジャパンは11月25日、フェイスリフトを受けたシトロエンのコンパクトSUV「C3エアクロスSUV」の日本導入を発表した。税込車両価格は293万5000円〜318万円。

グレードは「SHINE」のモノグレード展開。17インチアロイホイールやグリップコントロールなどがセットになったオプションパッケージ付きの「SHINEパッケージ」も設定

C3エアクロスSUVは2017年末のグローバルローンチ以来およそ33万台が生み出され、競争の激しいBセグメントのコンパクトSUVで存在感を示してきた。その現代シトロエンらしい主張のある魅力的なデザイン、クラスを超えた広々とした空間と、リヤシートのスライドなどのモジュール性によるユーティリティの高さなどによって、多くの支持を得ている。日本においても同様で、とりわけ街中での取り扱いしやすいサイズ感と個性的なデザイン、そして乗り心地が評価され、販売台数の伸長著しいBセグメントコンパクトSUVマーケットでの有力モデルとして好調を維持している。

新型はフロントマスクのデザインを一新することで、より主張の強い、タフネスを感じさせるSUVらしいデザインとなった。2016年パリモーターショーでデビューしたコンセプトカー「CXPERIENCE」にインスパイアされ、2021年1月に日本で発売開始した新型C3で初めて導入されたこの新デザインコードは、これからのシトロエンのシグネチャーを象徴するものであり、主張の強いブランド力のあるユニークなアイデンティティを備えている。

新型C3同様、シトロエンのマークであるダブルシェブロンからサイドにV字状に伸びるクロームのラインは上がデイタイムライトへ、下はLEDヘッドライトへと繋がっている。グリルは内部ルーバーの縦方向のラインを強調した意匠とすることによって、よりボンネットの存在感を高めてSUVらしいタフネスを表現。フロントバンパー下部のスキッドプレートをイメージしたバンパーはより直線的なものとなり、こちらもモダンでよりSUV的なものとなっている。

リヤのデザインはこれまでのテイストを引き継いでいるが、リヤクォーター部のベネチアンブラインド風の装飾が変更され、ブラックアウトしたルーフレールと相まって、全体としてよりシックな方向に変更されている。

インテリアの心地よさと実用性の高さはモダンシトロエンの重要なテーマ。この新型C3エアクロスSUVでもさらに一歩進められている。シトロエン・アドバンスト・コンフォートプログラムにより、車内の快適性をさらに高め、移動の喜びに自宅にいるような快適さをプラスした空間を提供する。

そのハイライトとなるのがクラス最高レベルの乗り心地、座り心地を実現するアドバンストコンフォートシートだ。これはシート生地裏に特別なフォームを配することで、身体とシートの“当たり”感を改善したシートで、C5エアクロスSUVで初導入され、続いてC3に搭載されて好評を得たコンセプトのもの。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことでふっかりとした比類ない柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収する。また、クラスを超えた広くゆったりとしたサイズと身体保持能力により快適な運転姿勢が確保できる。そして、前席ショルダー部分にはベージュのアクセントラインと、シェブロンを並べたような白いアクセントステッチが入り、モダンでグラフィカルなデザインが視覚的にも心地よい居住空間を作っている。

インストルメントパネルにはシート生地と同じ杢グレー(霜降りグレー)のファブリックを張り込み、シートと統一された温かみあるインテリアを構成。Metropolitan Graphite(メトロポリタングラファイト)と名付けられた質感の高いカラーリングが、居心地の良さとシックで現代的な雰囲気を醸し出す。

また、センターコンソール部はあらたにクロームの装飾が施された。パーキングブレーキ形状は変更され、それ伴って生まれたスペースにふたつのカップホルダーが新設された。

C3エアクロスSUVが誇る、BセグメントSUVの印象を超えるユーティリティはそのまま踏襲された。リヤシートは6:4分割可倒式で、さらにスライドとリクライニングが可能。また中央席はセンターアームレストとしても使うことができる。このリヤシートは左右独立して動かすことができ、双方を最大まで前方にスライドさせるとクラス最大級となる520ℓのラゲッジルームが現れる。

ラゲッジ下のフロアボードは2段階の約12cmの高さ調整が可能で、折り畳んだシートバックの高さに合わせれば段差のない使いやすいスペースに。リヤシートをすべて畳めば天井までの最大容量は1289ℓと、これもまたセグメント最大級だ。さらに助手席を倒せば、セミロングのサーフボードまで収めることができる約2.4mもの余裕が生まれる。SUVでありながら、コンパクトミニバンのユーザーも満足するユーティリティを持ち合わせているのだ。テールゲート下の無塗装樹脂バンパーと相まって、遊びの道具として思う存分使えるデザインとなっている。

ボディカラー:カーキグレー
ボディカラー:ボルタイックブルー
ボディカラー:ルージュペッパー
ボディカラー:グリプラチナム
ボディカラー:ブランバンキーズ

ボディカラーも、デザインのアップデートにあわせて新色が追加した。グリーンがかったシックなカーキグレー、彩度の高いボルタイックブルーとルージュペッパーをラインアップ。継続カラーのグリプラチナムとブランバンキーズを含めて全5色を展開する。また、ドアミラーおよびフロントスキッドプレート部、リヤクォーターパネルステッカーのアクセントカラーのカラーパックは、ブラックとホワイトを用意。ブラックのカラーパックのリヤクォーターガラスに施されたストライプ模様は、外側から見ると鏡面仕上げで、室内からはほぼクリアな視界を得ることができる特別なコーティングとなっている。

パワートレインは従来から変更はなく、130ps/230Nmを発揮する1.2ℓ直列3気筒ガソリンターボと6速ATの組み合わせ。グレード構成はSHINEに統一され、モノグレード展開となる。パッケージオプションとして新デザイン17インチアロイホイール(SHINEは新デザイン16インチアロイホイール)、グリップコントロール(ヒルディセントコントロール付き)、スノーフレークマーク付きマッド&スノータイヤ(ブリヂストンWEATHER CONTROL 215/50 R17)、パノラミックサンルーフ、LEDのフロント&リアシーリングランプ、HiFiスピーカーのセットが用意されている。

グリップコントロールは、シトロエンがラリーフィールドで培った駆動力制御、車両運動制御のノウハウを活用したトラクションコントロールの進化版ともいえる機能。路面状況に合わせて様々なアルゴリズムを組み合わせ、パワートレインの出力特性やブレーキを統合制御し、タイヤのグリップの最大化とトラクションの最適化を行う。キャンプ、スノーボード、スキー、サーフィンなどのアクティビティでの行動力をさらに高め、目的地までの悪路の移動における安心感を高めてくれる。

●シトロエン「C3エアクロスSUV」ラインナップ
・SHINE:293万5000円
・SHINEパッケージ:318万円
※価格は消費税込み

●シトロエン公式サイト「C3エアクロスSUV」

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