「ブリヂストンのタイヤが非常に幅広い温度レンジに対応してくれたことがとても心強かった」(TGR TEAM au TOM’S伊藤監督)
この結果を受けて「TGR TEAM au TOM’S」の伊藤大輔監督はこのようにコメントしている。
「シーズン中はなかなか優勝できず、最終戦もわずかな可能性のなかで戦う厳しい展開となりましたが、最後まで諦めずに頑張った成果が実ったのだと思います。最終戦では路面温度の変化が激しく、難しい状況の中でも、我々が選んだブリヂストンのタイヤが非常に幅広い温度レンジに対応してくれたことがとても心強かったです。ドライバーにも、タイヤは問題ないから最後までプッシュしていいよと自信を持って伝えることができました。この勢いで、これからもブリヂストンと共にいいレースをしていきたいと思います。ありがとうございました」
ドライバーの関口雄飛選手、坪井翔選手はこのようにコメント。
「スタート前は、自分たちにとって(チャンピオンの)権利はあるけれどもとても厳しい条件だったので、今年まだできていなかった優勝を目指していました。今シーズンは本当に、ミスもなく素晴らしいシーズンでした。自分はこれまでに、何度かポカすることもありましたが、今年はノーミス、それも高いレベルでここまで来ていました。でも優勝できていなかった。今回は、クルマもタイヤも最高だったので、最後の最後で優勝ができ、チャンピオンもついてきて、本当に嬉しいです」(関口選手)
「僕は今回がGT500で初優勝なのです。第2戦の富士では初優勝に手が届きそうだったのに、マシントラブルによって目前で逃してしまい、とても悔しい思いをしました。今回は関口(雄飛)選手がトップでバトンを繋いでくれたので『絶対にこの位置を守り切るんだ』という強い思いでピットアウトして行きました。途中同じスープラの14号車に迫られましたが、タイヤのマネージメントをしながらプッシュできるところはプッシュして、ポジションを守り切って優勝することができました」(坪井選手)
そして、ブリヂストンの坂野真人グローバルCTOは次のように述べている。
「シリーズチャンピオンを獲得されたTGR TEAM au TOM’Sのチームおよび関係者の皆様に心からお祝い申し上げます。今季もCOVID-19等の影響で不規則なスケジュールでの開催となりましたが、最終戦まで白熱した優勝争いと、熱いレースをありがとうございました。TGR TEAM au TOM’Sのシリーズチャンピオン獲得および当社タイヤを装着いただいた多くのチームの活躍に貢献できたことを大変嬉しく思っております。また、応援してくださった数多くのモータースポーツファンの皆様、タイヤ開発にご協力いただいたチームの皆様に心より感謝申し上げます。当社は今後もさらに技術を磨き、『断トツ』のレースタイヤ開発・供給を通じてモータースポーツを足元から支えて参ります」
ブリヂストングループは「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、中期事業計画(2021‐2023)を実行している。そのなかで、コア事業であるタイヤ事業の「断トツ商品」開発をさらに強化するために、タイヤの限界性能を追求するモータースポーツを通じた技術の研鑽につとめている。また同社グループは今後も、モビリティ社会を支える一員として、国内外で幅広くサステナブルなモータースポーツ活動を通じて、自動車産業およびモータースポーツ文化の発展に貢献していく。