


2021年12月1日現在、トミカの番号順で最初に登場する市販車が、『No.6 日産 キックス』になります。
日産キックスは、2020年6月24日に発表、6月30日に発売されたクルマで、日産にとって久々のニューモデルあると同時に、日本国内では新たなネームプレートを掲げるモデルとなります。現在、世界的にも最も競争が激しいと言われる「BセグSUV」という分野に日産が満を持して投入したクルマで、日本ではブランニューモデルになりますが、実は2016年にブラジルで発売され、その後、南米、北米、中国でと展開されている世界戦略車なのです。

日産キックスは、日産Vプラットフォームを使って作られています。日本に導入されない欧州仕様の新型ジュークがプラットフォームにCMF-B(日産のモジュラープラットフォーム:コモン・モジュール・ファミリー)を採用しているのに対して、現行の欧州仕様のマイクラと同じものを使用しています。ちなみに型式をP15型と言います。
日産キックスの北米仕様のパワーユニットは、1.6ℓ直列4気筒エンジン+CVTの組み合わせですが、日本仕様は、日産の誇る先進のシリーズハイブリッド・システム、『e-POWER』が搭載されます。そして、これだけを搭載する『e-POWER』専用車になります。
日産キックスの『e-POWER』は最大出力を従来よりも約20%向上させて中高速域での力強さを高めたほか、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化することでエンジンの作動頻度を減らし、静粛性の向上も実現しています。また、走行モードで『ECOモード』あるいは『Sモード』設定時には、アクセルペダルの踏み戻しで車速調整を可能にすることでブレーキペダルを踏む回数を減らす『e-POWERドライブ』が作動する仕組みになっています。

さらに日産キックスには、『e-POWER』と並ぶ日産の先進技術、運転支援技術『プロパイロット』が全車標準装備されています。ミリ波レーダーの採用により、より遠くの先行車の状況を検知し、スムースな制御を行なうことでドライバーをアシスト。また、事故の際の自動通報のほか、あおり運転や急病などの緊急事態には手動で通報できる『SOSコール』も全車標準装備となっています。これに加えて『インテリジェント エマージェンシーブレーキ』や『踏み間違い衝突防止アシスト』なども標準装備されており、全車が安全運転サポート車の中でも最上級の『セーフティ・サポートカーS<ワイド>』に該当しています。
ちなみに2008~2012年の間、日産では三菱パジェロミニのOEM車として同じ『キックス』という名前の軽自動車を発売していました。カタカナではたしかに同じ『キックス』になりますが、英語で書くと、軽自動車の方は『KIX』となり、今回ご紹介している『キックス』は『KICKS』となりますので、実はまったく別のクルマということになります。
■日産キックス X 主要諸元
全長×全幅×全高(mm):4290×1760×1610
ホイールベース(mm):2620
トレッド(前/後・mm) :1520/1535
車両重量(kg):1350
エンジン形式:HR12DE型 直列3気筒DOHC
排気量(cc):1198
エンジン最高出力:60kW(82ps)/6000rpm
エンジン最大トルク:103Nm(10.5kgm)/3600-5200rpm
モーター形式:EM57型 交流同期モーター
モーター最高出力:95kW(129ps)
モーター最大トルク:260Nm(26.5kgm)
サスペンション(前/後):ストラット/トーションビーム
ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(前後):205/55R17 91V
■毎月第3土曜日はトミカの日!
毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2021年12月の第3土曜日には、それまでの『No.72 日野セレガ ジェイアールバス東北 こまちカラー』に替わって『No.72 ロータス エリーゼ スポーツ 220 Ⅱ』が、『No.93 マクラーレン Speedtail』に替わって『No.93 コペン GR SPORT』が登場します。『No.72 ロータス エリーゼ スポーツ 220 Ⅱ』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。


