キアは2027年までEVラッシュを継続へ、新型EVプロトタイプは洗練されたリフトバックに

キア EV4 ハッチバック 市販型プロトタイプ スパイショット
韓国の自動車ブランドであるキアは今後も積極的に電気自動車を販売していく予定だ。このたびプロトタイプが捉えられたEV4は全世界で展開する予定の電気自動車14台のうちの1台となるが、同ブランドでは2027年までは“EVラッシュ”が見られるだろう。

キアは現在、新型電動セダン「EV4」と派生モデル「EV4 ハッチバック」を開発中だが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。

EV4は昨年、コンセプトとしてプレビューされたが、量産型でも洗練されたリフトバックデザインを特徴としているようだ。

今回捉えたプロトタイプは、カモフラージュの下に量産型ヘッドライトを初めて装備しており、コンセプト同様に縦基調のスリムなLEDデイタイムランニングライトを持つ。しかし、後部のLEDテールライトは、コンセプトのデザインとは一線を画す4本のLEDスリットが配置されている。

キア EV4 ハッチバック 市販型プロトタイプ スパイショット

EV4は、EV6やEV9、一部のヒュンダイやジェネシスの製品にも使われるヒュンダイ・モーター・グループの柔軟なE-GMPプラットフォームを採用。コストを抑えるために800V版ではなく、より安価な400V版となると予想される。これは5月にデビューしたサブコンパクトクロスオーバーのEV3でも見られた手法だ。

パワーがどれくらいになるかは不明だ。これまでのところ、キアは最高出力201psの電気モーター1基を搭載したEV3のみを披露している。おそらく、EV4では201psのモーターを基本とし、より強力なデュアルモーターの全輪駆動をひとつの選択肢として提供するだろう。

キア EV4 ハッチバック 市販型プロトタイプ スパイショット

インテリアでは、EV4コンセプトと同様に、デジタルゲージクラスターとインフォテインメントハブの画面を組み合わせ、単一パネルとしたミニマル志向なキャビンとなることが予想される。コンセプトカーの発表会では、量産モデルに新しいAI搭載の音声アシスタントを搭載し、同社が徐々に他の車種にも導入していく予定であると発表している。

キアのラインナップでは2027年までにEVラッシュが見られそうで、EV4は全世界で展開する予定の電気自動車14台のうちの1台となる。また、2台のピックアップトラック、コンパクトクロスオーバーのEV2、ミッドサイズバンのPV5、そして海外で販売されているスティンガーとK8セダンに代わるEV8セダンも計画中となっている。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…