【CarGoodsMagazine】

ケンウッド『彩速ナビ』はスマートフォンとディスプレイオーディオの便利さに圧倒的高画質とハイエンドオーディオのクオリティを兼ね備える

KENWOOD『彩速ナビ Type M シリーズ MDV-M911HDL (価格:16.8万円/税込)』は9V型画面を持つハイエンドで、同型のフローティングモデルもラインナップ。高い実用性能に加えて、エンタメ性能にも秀でたオールラウンドモデル。
ケンウッド・ナビの新モデルの特徴は美しい画面と、ディスプレイオーディオ同様にアップル、アンドロイド双方のスマホの機能を発揮できること。さらにビクタースタジオと共同開発するサウンドクオリティの高さだ。加えて、新製品のデジタルルームミラーにも注目。録画機能を持たないシンプル仕様ながら、画質にこだわり夜間のノイズも低減されており、良好な後方視界を確保する。

スマホナビとの「いいとこ取り」とハイエンドサウンド

彩速ナビを名乗るのは、画面の美しさ、そして動作の速さを兼ね備えているから。その上で今回の特徴となるのは、本格カーナビでありながらディスプレイオーディオの利点をも取り込んでしまった点にある。

地図画面に動画やリアルタイムの情報も表示可能。アップルカープレイ、アンドロイドオートも、右下にアイコンがあり、いつでも専用画面を呼び出すことができる。

Apple CarPlayやアAndoroid Autoとワイヤレスでつながり、ホーム画面に表示されるアイコンですぐに使い分けられる。それどころか、「ハイ彩速」「Hey Siri」「Ok Google」と言い分ければそれだけで、ボイストリガーが反応して呼ばれた機能が顔をだす。まさにシームレスの感覚で、それぞれの利点を活かしきれるのだ。

ディスプレイオーディオのように、アップルカープレイ、アンドロイドオートのどちらも裏で稼働させることが可能で、すぐに呼び出すことができる。「経路の途中のレストラン」を探すには彩速ナビ、到着地で「人気の店」を探すには、スマートフォン側の機能が便利だ。

画面表示では地図情報と同時に表示できるAV画面を自在に拡大縮小でき、最大で6.5インチまで大きくすることが可能だ。また手持ちの動画をワイヤレスでHD高画質で再生できる。

高精細もまた自慢のポイント。高精細HDパネルは従来のWVGAに比べて2.4倍の解像度をもつハイビジョン映像を実現。当然ながら、地図画面もさらに見やすい。DVD/CD、SD再生も可能。

また、サウンドにも力が入る。まさに、ビクタースタジオとケンウッドの技術の結晶で、CDの高周波でカットオフされた成分を復元する技術『K2テクノロジー』も搭載。また細かすぎるほどのサウンド調整機能によって、ベストの音響空間を実現できる。

ドラレコではなく、あくまでもルームミラーの進化

これまでルームミラーにはいくつもの欠点があった。荷物を積載してしまったり、後席に人が乗ると見えにくくなること。また、夜間での視認性の悪さだ。これらを解決する手段として登場したのがデジタルルームミラーではあるが、こちらにも欠点がある。肉眼に近い見え方ではない。夜間にノイズが入る。といったことだ。

それらを解決するためには、ハイフレームレートであることが求められた。59fpsというレートは従来の2倍程度。高速で動いていても自然に見える。ただし60fpsにしなかったのは、LEDライトがそのレートでは同期する可能性があり、点灯しない状態で映り続ける可能性があるためだ。

また、オムニビジョン社のPureCel Plus Sを搭載、高感度CMOSセンサーによるクリアな映像を実現した。しかし、ドライブレコーダーの考え方では、ものをしっかり見せることに主眼が置かれる。しかしルームミラーはよく見える必要はあるが、自然に見えることも重要でありルームミラーなりの開発に特化したという。

室内から後方をミラーで見るのは見ずらい場合もある。そんな悩みを解消したのがデジタルルームミラー。KENWOOD 『Digital Room Mirror LZ-20EM』は録画機能がないベーシックな仕様となっている。

キーワードで検索する

著者プロフィール

CarGoodsMagazine 近影

CarGoodsMagazine

20世紀創刊!市販唯一のカー用品専門月刊誌
1999年に季刊誌として創刊後、好評を元に月刊化。当時より続…