日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022 受賞車が決定!

日産ノート/ノート オーラに栄冠! 日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022 日産はリーフ以来10年ぶり

今年で42回目を迎えた日本カー・オブ・ザ・イヤー。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠は、日産ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノートAUTECH CROSSOVERの頭上に輝いた。日産の受賞は2011-2012のリーフ以来5度目である。

今年(2020年11月1日から2021年10月31日までに日本国内で発表された乗用車)を代表するクルマを選出したのは、自動車に精通した60名の選考委員である。各実行委員の持ち点は25点。それをもっとも高く評価したクルマに10点、残りの15点をその他4台のクルマに配点する。その合計でもっとも得票したクルマが2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる仕組みだ。

今年の賞レースは、ノートシリーズ、GR86/BRZ、ヴェゼル、アウトランダー、ゴルフと、どのモデルがイヤーカーに選ばれてもおかしくない状況だった。その激戦のなか、もっとも点数を集めたのが、日産ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノートAUTECH CROSSOVERだった。

第42回 2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーは、日産ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノートAUTECH CROSSOVER(日産自動車)

得点を見てみよう
日産ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノートAUTECH CROSSOVER:335点
トヨタGR86/SUBARU BRZ:264点
ホンダ・ヴェゼル:227点
三菱アウトランダー:206点
フォルクスワーゲン・ゴルフ:168点
トヨタMIRAI:104点
シボレー・コルベット:81点
メルセデス・ベンツCクラス:51点
トヨタ・ランドクルーザー:45点
BMW4シリーズ:19点

最高得点である10点を獲得したクルマ(投票した人数)も見てみよう
日産ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノートAUTECH CROSSOVER:14名
トヨタGR86/SUBARU BRZ:14名
三菱アウトランダー:12名
トヨタMIRAI:7名
ホンダ・ヴェゼル:5名
シボレー・コルベット:3名
トヨタ・ランドクルーザー:2名
フォルクスワーゲン・ゴルフ:1名
メルセデス・ベンツCクラス:1名
BMW4シリーズ:1名

<授賞理由>
走りの質が大幅に向上した新開発プラットフォームと第2世代e-POWERの組み合わせで、従来のコンパクトカーの概念を大きく変えた。先代モデルから進化したe-POWERは、モデルや駆動方式によって特性を細かく変更。バッテリーEVでないと味わえないスムーズなモーター走行を手軽な価格で体感できることがあらためて評価された。基準車のノートに加えて国産コンパクトカーに質感という概念を持ち込んだノート オーラ、スポーティで楽しい走りのノート オーラ NISMO、アクティブ性能を高めたノート AUTECH CROSSOVERという3つの個性を用意することで選択肢を広げている点でも支持を集めている。とくにノート オーラは質感の高い内外装を評価する声が多く聞かれた。新型ノートから設定された高出力リヤモーターを搭載したe-POWER 4WDの優れた制御による安定した走りも特筆されている。

インポートカー・オブ・ザ・イヤー:VWゴルフ/ゴルフ ヴァリアント

トップが国産車の場合、もっとも得票した輸入車に与えられる「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」は、8代目になったVWゴルフ/ゴルフ ヴァリアントが獲得した。ちなみに先代ゴルフ7は輸入車として初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

<授賞理由>
ハッチバック/ヴァリアントともに、優れたパッケージングやパワートレーン、走行性能は歴代ゴルフからの伝統で、今 なおこのクラスのベンチマークといえる。新たに導入された48Vマイルドハイブリッドの1.0ℓ3気筒eTSIエンジンは、小排 気量とは思えない力強い走りが評価された。全体的なバランスの良さ、総合力の高さを評価した。

デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー:BMW 4シリーズ

秀でた内外装デザインを持つクルマとして今年もっとも評価されたのは、BMW4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ)である。巨大なキドニーグリルが目を惹くが、バランスのとれたクーペスタイルが得点を集めた。

<授賞理由>
BMWのアイデンティティであるキドニーグリルを伝統に臆することなくチャンレジしてカーデザインの新たな地平を切り拓いた点が評価された。この新しいデザイン言語に基づいたフロントマスクが2ドアクーペ/カブリオレ、そして4ドアのグランクーペのどのモデルにも調和している点も支持されている。

テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー:三菱アウトランダー

革新的な環境・安全その他技術を備えたクルマに与えられるテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーは、三菱アウトランダーとトヨタMIRAIの一騎打ちとなった。
得点は
三菱アウトランダー:298点
トヨタMIRAI:216点
でアウトランダーに軍配が上がった。

<授賞理由>
先代モデルからPHEVシステムが刷新され、前後モーターの出力が向上。バッテリー容量、燃料タンク容量の増加により航続距離も延長された。電動走行可能な距離も伸びた上に、ツインモーター4WDを軸とした車両運動統合制御システム「S-AWC」の進化でSUVとは思えないハンドリングを手に入れた点が評価された。

パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー:シボレー・コルベット

感動的なドライブフィールを味わえるクルマに与えられるパフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーも2モデルの戦いになった。ともに後輪駆動のスポーツカー、トヨタGR86/SUBARU BRZとシボレー・コルベットである。
トヨタGR86/SUBARU BRZ:211点
シボレー・コルベット:293点
で、コルベットが今年のパフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

<授賞理由>
シボレーブランド初のミッドシップスポーツカーながら完成度の高いハンドリングを実現している。502馬力を発生する6.2ℓV8エンジンを搭載し官能的な走りを披露するいっぽう、日常域での扱いやすさや右ハンドルの設定、欧州3000万級のスーパーカーにも劣らない性能ながら1500万円という価格設定が評価された。

K CARオブ・ザ・イヤー:ホンダN-ONE

総合的に優れた軽自動車に贈られるK CARオブ・ザ・イヤー。今年はスズキ・ワゴンRスマイルとホンダN-ONEのどちらか、という戦い。
スズキ・ワゴンRスマイル:189点
ホンダN-ONE:391点
で、ホンダN-ONEが2021-2022のK CARオブ・ザ・イヤーに選ばれた。

<授賞理由>
伝統を守りつつ、中身を刷新した開発姿勢。それによって手に入れた登録車を凌駕する動的質感に評価が集まった。ターボエンジンの設定やHonda SENSINGの搭載で長距離走行も難なくこなすが、自然吸気エンジンの静粛性や動力性能の高さも支持された。軽自動車初の6速MTの設定も高く評価された。

せっかくなので、これまでの受賞車を振り返ってみよう

 第1回(1980-81)マツダ・ファミリア
 第2回(1981-82)トヨタ・ソアラ
 第3回(1982-83)マツダ・カペラ/テルスター
 第4回(1983-84)ホンダ・シビック/バラード
 第5回(1984-85)トヨタMR2
 第6回(1985-86)ホンダ・アコード/ビガー
 第7回(1986-87)日産パルサー・エクサ/ラングレー/リベルタ・ビラ
 第8回(1987-88)三菱ギャラン
 第9回(1988-89)日産シルビア
 第10回(1989-90)トヨタ・セルシオ
 第11回(1990-91)三菱ディアマンテ
 第12回(1991-92)ホンダ・シビック/シビック・フェリオ
 第13回(1992-93)日産マーチ
 第14回(1993-94)ホンダ・アコード
 第15回(1994-95)三菱FTO
 第16回(1995-96)ホンダ・シビック/シビック・フェリオ
 第17回(1996-97)三菱ギャラン/レグナム
 第18回(1997-98)トヨタ・プリウス
 第19回(1998-99)トヨタ・アルテッツァ
 第20回(1999-2000)トヨタ・ヴィッツ/プラッツ/ファンカーゴ
 第21回(2000-01)ホンダ・シビック/シビック・フェリオ/ストリーム
 第22回(2001-02)ホンダ・フィット
 第23回(2002-03)ホンダ・アコード/アコードワゴン
 第24回(2003-04)スバル・レガシィ
 第25回(2004-05)ホンダ・レジェンド
 第26回(2005-06)マツダ・ロードスター
 第27回(2006-07)レクサスLS460
 第28回(2007-08)ホンダ・フィット
 第29回(2008-09)トヨタiQ
 第30回(2009-10)トヨタ・プリウス
 第31回(2010-11)ホンダCR-Z
 第32回(2011-12)日産リーフ
 第33回(2012-13)マツダCX-5
 第34回(2013-14)VWゴルフ
 第35回(2014-15)マツダ・デミオ
 第36回(2015-16)マツダ・ロードスター
 第37回(2016-17)スバル・インプレッサ
 第38回(2017-18)ボルボXC60
 第39回(2018-19)ボルボXC40
 第40回(2019-20)トヨタRAV4
 第41回(2020-21)スバル・レヴォーグ
 第42回(2021-22)日産ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノートAUTECH CROSSOVER

メーカー別では……

ホンダ:11回
トヨタ/レクサス:10回
マツダ:6回
日産:5回
三菱:4回
スバル:3回
ボルボ:2回
VW:1回

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