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室内空間が広く収納装備充実 大容量の荷室は利便性も抜群
背の高いコンパクトカーで、全長は3700㎜(標準ボディ)に収まるが、全高は1735㎜。後席側のドアはスライド式で、タントのようなスーパーハイトワゴンの小型車版だ。トヨタもルーミーの車名でトールのOEM車を販売しており、ダイハツが出荷を停止する前は、販売ランキングの上位に入っていた。
エクステリア

コンパクトなボディは最小回転半径も大半のグレードが4.6mに収まり、軽自動車並みに運転しやすい。その割に車内は広い。後席は床と座面の間隔を広げ、座り心地をもう少し柔軟にすると、4名乗車時の快適性が一層向上するだろう。収納設備は豊富で、カップホルダーには500㎖の紙パックも収まる。
インストルメントパネル

前席の背面に装着するテーブルも、全車にオプション設定した。後席は床面へ落とし込むように小さく格納され、大容量の荷室に変更できる。このときに荷室のボードを反転させると、汚れを落としやすい素材が貼られ、自転車を積んだ後の清掃もしやすい。
居住性


エンジンは1.0ℓ直列3気筒で、自然吸気は動力性能が不足気味。登り坂を試乗してパワー不足を感じたときは、ターボエンジンも試したい。ターボは2500rpm付近で粗いノイズが聞こえるが、動力性能は1.4ℓエンジンと同等の力強さだ。
うれしい装備


月間販売台数 306台(23年11月~24年4月平均値)
現行型発表 16年11月(マイナーチェンジ 20年9月)
WLTCモード燃費 18.4 ㎞/ℓ※自然吸気のFF車

ラゲッジルーム


乗り心地は少し粗く、操舵感も曖昧だから、これも試乗したときに確認したい。高速道路を使う長距離移動よりも、自転車などを積む街中の走りに適する。ライバル車のスズキ・ソリオ、軽自動車のタントなどと乗り比べて購入の判断をすると良い。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。