マスタング・ダークホースのコンポーネント、マスタング・エコブーストのほぼ完璧な重量配分など多くの改良を実現
フォードは、ドリフトの世界チャンピオン、ヴォーン・ギッティンJr.率いる「RTRビークルズ」とコラボした直4「マスタングRTR」を予告した。
直列4気筒「エコブースト」マスタングは、常にV8エンジン搭載モデルに次ぐ存在であったが、新型マスタングRTRの導入により、その状況はついに変わるかもしれない。
デトロイト・オートショーに先駆けてプレビューされたマスタングRTRは、エコブースト搭載マッスルカーの、最も焦点を絞ったバージョンで、高出力版「ダークホース」のハードウェアがいくつか搭載されている。価格の詳細は発表されておらず、このプロトタイプのカモフラージュを剥ぎ取って公式に公開する時期についても言及していないが、興奮するだけのことはありそうだ。
エクステリアのアップグレードで目を引くのは、ダウンフォースを高める固定式リアウィングと、これが普通のエコブーストマスタングではないことを示す「ハイパーライム」ブレンボブレーキキャリパーのセットだろう。そのほか、蛍光イエローのアクセントのある迷彩カラーリングも特徴だ。
フォードは、マスタングRTRにどのようなパフォーマンスアップグレードが搭載されるかは明らかにしていないが、RTRと共同開発した「エレクトロニックドリフトブレーキ」は維持される。この機能は第7世代マスタングでデビューし、ラリー風のハンドブレーキを提供、スライドが簡単に行えるようにする。
フロントエンドでは、RTR独特のLEDデイタイムランニングライトをグリルの両側に装備、よりアグレッシブなフロントバンパー、カスタムRTRバッジ、その他の特注デザイン要素も誇っている。
パートナーであるヴォーン・ギッティン・Jr.氏は車の発表会「このマスタングRTRは、マスタング・ダークホースのコンポーネント、マスタング・エコブーストのほぼ完璧な重量配分、RTRの特徴的なスタイリングなど、多くの改良が施された、純粋に手軽な楽しさの車です。ドリフト、ドラッグレース、裏道のクルージング、オートクロストラックでの疾走に最適であり、まさに「Ready to Rock」です。」と表現している。
よりアグレッシブなデザイン、新しいテクノロジー、そしてRTRのパフォーマンスの血統を備えたマスタングRTRは、4気筒マスタングファンを熱狂させることは間違いない。
マスタングRTR新型は、フォードから直接販売され、GT、サーキット重視のダーク ホース、そしてとんでもなく過激なGTDとともにマスタング・ラインアップに加わる。