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急激な盛り上がりを見せている布製タイヤチェーンに注目
突然の雪で慌てた経験はあるだろうか? これまでは雪道対策といえばスタッドレスタイヤか金属チェーンが一般的だったが、近年の主流は非金属チェーンに移行しつつあり、その中でも急激な盛り上がりを見せているのが布製タイヤチェーンだ。
カー用品・日用品を製造販売するプロスタッフは、東京オートサロン2025の会場で布製タイヤチェーンの新製品「スノーモンスター グリップオン」を展示し、実際にスノーモンスターをタイヤに装着する作業を体験できるコーナも設けられている。
スタッドレスタイヤを履いていない車が氷雪路を走行する際は、金属製チェーンを装着することが一般的だが、取り付けに経験や時間を要すことが課題のひとつではないだろうか? 「スノーモンスター グリップオン」は、素人でも3分で装着ができるほど簡単でありながら、強力なグリップを発揮する布製タイヤチェーンだ。
特に、年間通じて降雪が少ない地域ではスタッドレタイヤを保有する必然性が低いため、急の積雪時の強い味方になる。また、タイヤの履き替えやチェーンの取り付けが容易でない大型車両やタイヤと車体とのクリアランスが狭いローダウン車両など、従来のチェーン装着に苦手意識を感じるユーザーに新たな選択肢として布製チェーンは注目が集まっている。
また、国土交通省は、チェーン規制中に通行することのできるタイヤチェーンとして「布製カバータイプ」を「金属チェーン」「ウレタン&ゴムチェーン」と並んで明示していることから、日本国内の高速道路タイヤチェーン規制にも適合している。ちなみに、チェーン規制実施期間中は、スタッドレスタイヤ装着車であってもチェーンを装着していないと通行することができないので注意が必要だ。
ジャッキアップ不要で素人でも簡単に装着可能
「スノーモンスター グリップオン」は、ジャッキアップや専用工具が不要。タイヤ交換を自分で行わない人も簡単に装着できる設計になっている。取り付けは駆動側のタイヤ2本だけ(AWDの場合はタイヤ4本)。所要時間は、タイヤ1本で約3分とスピーディーに装着できる。
走行性能に不安を感じるユーザーも多いと思うが、厚みのある布地に施された凹凸形状が雪の路面に食い込み強力なグリップ力を得ることができるという。厳しい欧州の基準「欧州自動車用冬季滑り止め装置規格(EN 16662-1)」の認定を得た信頼の品質基準となっている。そして、金属チェーンに比べて振動や走行音が少なく、快適な乗り心地も利点のひとつだ。
また、メーカー説明員が実際に使用してみた感想では、雪道での性能はもちろん、雪が積もっていないドライ路面でも十分な制動力を発揮し、50km以上走行しても耐久性に問題はなかったという。表面のラバーのグリップが効いている限りは繰り返し使用することが可能で、使用後に融雪剤を洗い流すなどしてメンテナンス状態良く保存できれば何シーズンかは使用できるだろう。
適合タイヤは、最小タイヤサイズ「145/80 R12」から 最大タイヤサイズ「285/30 R23」 と幅広い車種に対応。価格は1台分(本体2枚セット)で、14,800円~19,800円となっている。また、会場ではオートサロン特別価格で販売されているので、10ホール(北)の「プロスタッフ」ブースをチェックしてみていただきたい。
突然の降雪で大慌てする前に、愛車のラゲッジルームに忍ばせてみてはいかがだろうか?