日産は国内には2モデル(キックス/エクストレイル)しかないけれど、グローバルではこんなにSUVがある!

日産SUV全14モデル マグナイト、キックス、エクストレイルから全長5.3m超のパトロールまで多彩な顔ぶれ

現在、日本で買える日産のSUV/クロスオーバーモデルはキックスとエクストレイルの2車種しかない。しかし、世界に目を向ければ、全長4m未満のマグナイトから5.3mのアルマーダまで15車種もSUVがあるのだ。

まずはスモールクラスから

まずは小さい順に並べてみよう。

上からMAGNITE(マグナイト)/キックス/JUKE(ジューク)/QASHQAI(キャシュカイ)

ミドル〜ビッグサイズまで

日産SUVラインアップ
上からROGUE(ローグ)/MURANO(ムラーノ)/PATHFINDER(パスファインダー)/ARMADA(アルマーダ)

ここで2台、入れ忘れているモデルがあることに気づいた。
まずは、2020年11月に発表された「Xテラ(X-Terra)である。ピックアップトラック、ナバラ(NAVARA)をベースにしたSUVでアジアや中東で販売している「テラ」の後継モデルである。

もう1台は、日産が世界に誇る「PATROL(パトロール)」である。トヨタにランドクルーザーがあるなら、日産にはパトロールがある! その信頼性・走破性は中近東で絶大な評価を受けている。

インフィニティのSUV/クロスオーバーモデル

ここまでで日産ブランドのSUV/クロスオーバーモデルが10車種あった。日産には、プレミアムブランドのインフィニティがある。次はインフィニティのSUV/クロスオーバーモデルを見ていこう。

上からQX50/QX55/QX60/QX80

それでは1台ずつ見ていこう

NISSAN MAGNITE(日産マグナイト)もっとも小さい日産SUV

NISSAN MAGNITE

日産でもっとも小さいSUVがマグナイトである。デザインは日本、プラットフォームはCMF-A+を使っている。マグナイトは、インドのユーザーのニーズに合わせて開発されたSUVだが、サイズといいデザインといい日本国内に導入されていいSUVに見える。

NISSAN MAGNITE(日産マグナイト)

全長×全幅×全高:3994mm×1758mm×1572mm
ホイールベース:2500mm
パワートレーン:1.0ℓ直3+MT/CVT
デビュー年:2020年
プラットフォーム:CMF-A+

日産キックス(NISSAN KICKS)日本はe-POWER

NISSAN KICKS

パワートレーンをe-POWERだけにして2020年日本デビューしたキックスは、南米・北米・中国などで2016年から販売されている。搭載エンジンもブラジルでは1.6ℓ直4、中国では1.5ℓ直4などさまざまだ。

日産キックス(NISSAN KICKS)

全長×全幅×全高:4290mm×1760mm×1610mm
ホイールベース:2620mm
パワートレーン:1.2ℓ直3+e-POWER
デビュー年:2020年〔ベースモデルは2016年)
プラットフォーム:Vプラットフォーム

NISSAN JUKE(日産ジューク)欧州で人気のクロスオーバー

Nissan Juke

クロスオーバーSUVというジャンルそのものを創り出したのは、初代のジュークだった。2019年にデビューした2代目は、残念ながら日本投入はなし。欧州向けのモデルとなった。欧州向けだから、パワートレーンは、1.0ℓ直3ターボ+7速DCTだ。ジュークも日本で販売してほしいモデルである。

NISSAN JUKE(日産ジューク)

全長×全幅×全高:4210mm×1800mm×1595mm
ホイールベース:2636mm
パワートレーン:1.0ℓ直3ターボ+MT/7速DCT
デビュー年:2019年
プラットフォーム:CMF-B

NISSAN QASHQAI(日産キャシュカイ)エクストレイルのショート版

NISSAN QASHQAI

キャシュカイの初代モデルは日本ではデュアリスの名前で販売されていたが、2代目以降は日本投入はなし。欧州ではキャシュカイ、北米などではローグスポーツの名前で展開されている。欧州のキャシュカイは2021年に発表になった3代目モデル。北米ではまだ2代目が売られている。

パワートレーンは1.3ℓ直4ターボ+12V マイルドハイブリッドにMT/7速DCTを組み合わせる。今後、1.5ℓ直3ターボ+e-POWERの投入が予告されている。この1.5ℓ直3ターボは、可変圧縮比(VCR)ターボエンジンである。

NISSAN QASHQAI(日産キャシュカイ)

全長×全幅×全高:4425mm×1838mm×1635mm
ホイールベース:2666mm
パワートレーン:1.3ℓ直4ターボ+12V MHEVMT/7速DCT/1.5ℓ直3ターボ+e-POWER
デビュー年:2021年
プラットフォーム:CMF-C/D

NISSAN ROGUE(日産ローグ)/X-TRAIL(エクストレイル)日産を支えるSUV

NISSAN ROGUE/X-TRAIL

日産の最量販SUVがROGUE(ローグ)/X-TRAIL(エクストレイル)だ。国内のエクストレイルはまだフルモデルチェンジを受けていないが、海外では新型がすでにデビューしている。北米のローグは、2.5ℓ直4+CVT、中国では1.5ℓ直3可変圧縮比ターボエンジン+CVT。日本仕様のメインは1.5ℓ直3可変圧縮比ターボエンジン+e-POWERとなるだろう。

NISSAN ROGUE(日産ローグ)/X-TRAIL(エクストレイル)

全長×全幅×全高:4648mm×1839mm×1689mm
ホイールベース:2705mm
パワートレーン:2.5ℓ直4+CVT
デビュー年:2020年
プラットフォーム:CMF-C/D

INFINITI QX50(インフィニティQX50)

INFINITI QX50

インフィニティのSUVラインは「QXシリーズ」である。もっとも小さいQXが、このQX50。現在のモデルは2代目。基本の駆動方式はFF(エンジン横置き)である。このQX50は、日産が世界に誇る可変圧縮比エンジン、KR20DDET型2.0ℓ直4ターボを搭載している。

INFINITI QX50(インフィニティQX50)

全長×全幅×全高:4700mm×1902mm×1676mm
ホイールベース:2800mm
パワートレーン:2.0ℓ直4ターボ+CVT
デビュー年:2019年
プラットフォーム:CMF-C/D

INFINITI QX55(インフィニティQX55)

INFINITI QX55

QX50のクーペSUVがQX55。基本的にメカニズムはQX50と共通である。

INFINITI QX55(インフィニティQX55)

全長×全幅×全高:4732mm×1902mm×1621mm
ホイールベース:2800mm
パワートレーン:2.0ℓ直4ターボ+CVT
デビュー年:2019年
プラットフォーム:CMF-C/D

NISSAN MURANO(日産ムラーノ)流麗なクロスオーバー

NISSAN MURANO

初代ムラーノは2002年に登場し、日本でも販売されていた。現行モデルは2014年デビューの3代目。車名の由来は、ムーラのガラスの名産地、「イタリア・ベネチアのムラーノ島」だ。

NISSAN MURANO(日産ムラーノ)

全長×全幅×全高:4770mm×1880mm×1705mm
ホイールベース:2825mm
パワートレーン:3.5ℓ直4+CVT
デビュー年:2014年
プラットフォーム:FF-Lプラットフォーム

NISSAN X-TERRA(日産X-テラ)

NISSAN X-TERRA

2020年11月にワールドプレミアされたX-TERRA(Xテラ)は、日産のピックアップトラック、ナバラ(NAVARA)のSUV版。したがってモノコックではなくフレーム構造を採る。中東などに向けたモデルで、2.3ℓ/2.4ℓの直4ディーゼルターボを搭載する。

NISSAN X-TERRA(日産X-テラ)

全長×全幅×全高:4900mm×1865mm×1865mm
ホイールベース:2850mm
パワートレーン:2.5ℓ直4+7AT
デビュー年:2020年
プラットフォーム:フレーム

NISSAN PATHFINDER(日産パスファインダー)

NISSAN PATHFINDER

パスファインダーは、2021年に新型に切り替わったばかり。Dプラットフォームを採用する。3.5ℓV6エンジンに組み合わせる9速ATは、ZF製(9HP)を使う。

NISSAN PATHFINDER(日産パスファインダー)

全長×全幅×全高:5004mm×1961mm×1768mm
ホイールベース:2900mm
パワートレーン:3.5ℓV6+9速AT
デビュー年:2021年
プラットフォーム:Dプラットフォーム

INFINITI QX60(インフィニティQX60)

INFINITI QX60

インフィニティQX60も新型に切り替わったばかり。QX60は累計販売台数が40万台を超えるインフィニティの中核モデルだ。北米だけでなく、中国にも展開する。Dプラットフォームを使うパスファインダーのインフィニティ版だ。

INFINITI QX60(インフィニティQX60)

全長×全幅×全高:5034mm×1961mm×1770mm
ホイールベース:2900mm
パワートレーン:3.5ℓV6+9速AT
デビュー年:2021年
プラットフォーム:Dプラットフォーム

NISSAN ARMADA(日産アルマーダ)

NISSAN ARMADA

現行のアルマーダ(ARMADA)は、2016年デビューの2代目モデル。3列シートをもつ7人乗りのフルサイズSUVだ。エンジンは、5.6ℓV8。まさにアメリカのためのSUVである。

NISSAN ARMADA(日産アルマーダ)

全長×全幅×全高:5306mm×2029mm×1925mm
ホイールベース:3076mm
パワートレーン:5.6ℓV8+7速AT
デビュー年:2016年
プラットフォーム:フレーム(F-Alphaプラットフォーム)

INIFINITI QX80(インフィニティQX80)

INIFINITI QX80

インフィニティでもっとも大きなSUVがQX80。2013年にINFINITI JXからモデル名を変えている。生産は日産車体九州だ。

INIFINITI QX80(インフィニティQX80)

全長×全幅×全高:5290mm×2047mm×1940mm
ホイールベース:3075mm
パワートレーン:5.6ℓV8+7速AT
デビュー年:2010年
プラットフォーム:ラダーフレーム(Y62/Nissan F-Alpha)

NISSAN PATROL(日産パトロール)

現行モデルは6代目のY62型。UAEなどの中東の富裕者層向けに「大地の英雄」をコンセプトに開発されたモデルだ。もともと、1951年に初代モデルが登場。走破性・信頼性が気候条件の厳しい中近東をはじめ世界中で高い評価を受けている。

NISSAN PATROL(日産パトロール)

全長×全幅×全高:5315mm×1995mm×1940mm
ホイールベース:3075mm
パワートレーン:5.6ℓV8/4.0ℓV6+7速AT
デビュー年:2010年
プラットフォーム:フレーム

SUV/クロスオーバーは、いまや世界中で人気を集めている。もっともスタンダードな車型がSUVといってもいい。にもかかわらず、日産は日本市場にキックスとエクストレイルしか投入していない。エクストレイルは海外市場が新型に切り替わりつつあるなか、まだ次期モデルの正式発表はない。

しかし、こうして見てくると、日産のSUVラインアップはトヨタ/レクサス陣営と比べても引けを取らないほど多彩だ。続々とモデルチェンジを行ない、魅力的なモデルが増えている。インフィニティブランドはともかく、マグナイト、ジューク、キャシュカイ(ローグスポーツ)は日本でもヒットする要素があると思う。生産国、規制への対応などさまざまな問題をクリアしないと新しいモデルは導入できないのは承知だが、これだけ魅力的なSUVがあるのだから、ぜひラインアップの拡充を図ってほしいと思う。

そして間もなく登場のあの1台が加わる

日産アリア(NISSAN ARIYA)

日産アリア

ここまで日産ブランドで10モデル、インフィニティブランドで4モデルのSUVを紹介してきたが、あと1台、重要モデルが間もなく加わる。

もちろん、日産アリア(NISSAN ARIYA)である。

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リーフで電気自動車の先頭を切っていた日産だが、いまや「EVの日産」のイメージは希薄だ。EVの日産復権のため、というより日産復活の旗印としての役割を期待されるアリア。登場が本当に待ち遠しい。

アリア、ハリーアップ!

日産アリア(NISSAN ARIYA)

全長×全幅×全高:4595mm×1850mm×1655mm
ホイールベース:2775mm
パワートレーン:モーター
デビュー年:2021年
プラットフォーム:CMF-EVプラットフォーム

著者プロフィール

鈴木慎一 近影

鈴木慎一

Motor-Fan.jp 統括編集長神奈川県横須賀市出身 早稲田大学法学部卒業後、出版社に入社。…