コックピットには、巨大な長方形のタッチスクリーンを装備
キア(KIA)が開発中の新型電動ミニバン、「PV5」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
フォルクスワーゲン(以下VW)は、ライバルとなる「ID.Buzz」を日本市場に導入することを発表した。一方、昨年9月24日には、総合商社の双日が、このPV5についてキアと日本国内における販売総代理店契約を締結したと発表しており、最先端の電動ミニバン対決が日本で見られることになりそうだ。

起亜の「e-CCPM」(電動コンプリート・シャーシ・プラットフォームモジュール)アーキテクチャをベースに構築されたPV5は、12か月前に公開された電気バンコンセプトの生産LCVバージョンである。VWのID.Buzz と同様に、乗用バンと商用バンの両方で利用可能になるが、PV5 はライバルであるVWよりもはるかに多くの構成を提供すことが特徴だ。
同社はまだ詳細を明らかにしていないが、モーターとバッテリーのオプションについてだけではない。PV5をロールーフとハイルーフのボディスタイル、さらにはトラックとして構成できるようにする、モジュラーボディセクションが利用可能だ。

コンセプトが公開されたとき、ボディユニットは機械的なカップリングと電磁固定ポイントで接続されており、オーナーがPV5をカスタマイズできると述べていたが、DIY交換ではなく、注文時点で汎用性が実行されると予想される。
最新プロトタイプでは、スライドドアの後ろの屋根の下に塗装された金属がちらっと見えるが、これにより、昨年 9 月に見た乗用車バージョンのミニバンと区別できる。このミニバンには同じ場所にガラスパネルがあり、以前のプロトタイプに見られた合金の代わりにシンプルなスチールホイールが使用されている。
どちらのバージョンも、視認性を高めるためにフロントドアのウエストラインを落とし、丈夫な黒いプラスチックのホイールアーチスパッツを備えている。また、フロントトランクのラインをたどるLEDデイタイムランニングライトと、その下のバンパーに隠された本物のヘッドライトを見ることができる。
インテイリアはわずかに見えるが、Aピラーの大きなグリップハンドルを装備。最上位の「EV9 」SUVを含む、キアのEVで使用されているものよりも、はるかに巨大な長方形のタッチスクリーンを示唆している。
PV5は今年後半に発売され、小型の「PV1」と「PV7」が加わる予定だ。また、SEMAで披露したオフロード「PV5」も生産されることが期待されている。ID.BuzzとPV5、果たして日本市場で人気を得るのはどちらか、要注目だ。











