厳格なEURO8を見据えて、よりクリーンなPHEVが初導入される可能性も

第2世代となる現行型GLS(X167)は、2019年に発売、最高級マイバッハ・バージョンも初めて導入された。2024年に初のフェイスリフトが両モデルに執行されたが、2度目のアップデートが行なわれる。

メルセデスは通常、製品サイクル中にモデルを1回だけ更新するが、この2回目のアップデートは、現行世代のGLSクラスの寿命を延ばすことを目指している。この決定は、特定のガソリン駆動モデルを当初の予想よりも長く市場に残すというメルセデスの戦略と一致している。
この変更は、電気自動車の需要が予想よりも遅いことに対応したものだ。メルセデスは当初、2030年までに完全に電気駆動に移行する計画を立てていたが、昨年、2030年以降もガソリン駆動モデルを提供し続けると発表した。
フルチェン級のアップデートとなるプロトタイプのフロントエンドは、完全新設計されたヘッドライトを装備、その内部には、昨年のコンセプトCLAクラスで最初にプレビューされた、スリーポインテッドスターのLEDデイタイムランニングライトが組み込まれていることが確認できる。
グリルはカバーで隠されているが、スリーポインテッドスター型のドットパターンを配置、エンブレムに接続される水平スラットは、シンプルなスリムデザインとなった。
リヤセクションも大きな変更がなされる。全体的な形状は現行のユニットと似ているが、内部にはヘッドライトとは別デザインの、スリーポインテッドスターLEDの一部が露出している。さらにバンパーを刷新するほか、エキゾーストパイプがクロームトリムで接続されていることも見てとれる。



内部では、内装の小さな作り直し、更新された安全支援システム、およびより大きな画面を含む改訂されたインフォテインメントシステムなどが搭載される可能性がある。
現行型パワートレーンには、最高出力375psを発揮する3.0L直列6気筒ターボチャージャーエンジン、最高出力510psを発揮する4.0LV8エンジンがラインアップされており、キャリーオーバーが予想される。しかし、より厳格なEURO8を見据えて、よりクリーンなプラグインハイブリッドの初導入も噂されている。










