最先端EV、V8エンジン車に救われる皮肉……メルセデス・ベンツ「EQS」改良新型がテスト中にトラブル発生

メルセデス・ベンツ EQS 改良新型 プロトタイプ スパイショット
メルセデス・ベンツは現在、電動サルーン「EQS」の2度目のフェイスリフトに向けて準備を進めている。このたび、そのプロトタイプが捉えられたが、テスト中に何らかのトラブルが発生し、エンジン搭載車に助けられるシーンが見られた。

メルセデス・ベンツの最高級BEVサルーン、「EQS」改良新型のプロトタイプをカメラが捉えた。

EQSは2019年のフランクフルトモーターショーにて「Vision EQS」として初公開された後、2021年に初代が発売された。2024年には大幅なアップデートがなされ、現在は2度目のフェイスリフトに向けて取り組んでいる。ただし、EQSはこの大幅改良をもって最終モデルとなる可能性があり、2030年以降は「Sクラス EV」が後継モデルとなる。

メルセデス・ベンツ EQS 改良新型 プロトタイプ スパイショット

今回は同モデルのプロトタイプをスウェーデン北部で捉えたが、この最先端BEVがテスト中に故障し、V8エンジンのGクラスに助けられるという珍場面に出くわした。EQSのプロトタイプに何が起こったのかは不明だが、ライトが点灯しており、電源は入っているようだ。

北米での販売数が急減し、苦戦しているEQS/EQS SUVだが、最初のフェイスリフトではAMGラインのフロントバンパーとSクラスのグリルを模倣した改良版グリルを装備させ、ボンネットオーナメントを追加。後部座席はより快適になり、インテリアにはクロームが加えられた。

メルセデス・ベンツ EQS 改良新型 プロトタイプ スパイショット

システム面では、118kWhの大容量バッテリーパックが搭載され、走行距離が82km延長されるなど、あらゆる強化がなされたが、メルセデスはまだこれで終わりにするつもりはなかったようだ。

まず目につくのは、CLAやSクラス、GLEやGLSなど、最近のプロトタイプの多くで見られる、星のグラフィックが描かれた新しいヘッドライトだろう。ただし、ほとんどのモデルに星のテールライトが装備されるのに対し、プロトタイプにはフロントにしかなく、量産型でどうなるか注目される。

技術的アップデートは不明だが、今回はエクステリアデザインの改良が中心となりそうだ。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…