ホンダ「N-BOX」にモデューロXシリーズ第1弾投入、34万円高い178万円(標準グレード)で登場【今日は何の日?1月18日】

ホンダ・N-BOXモデューロX
ホンダ・N-BOXモデューロX
一年365日。毎日が何かの記念日である。本日1月18日は、軽スーパーハイトワゴンとして大人気のホンダ「N-BOX」をチューンナップした「N-BOX・モデューロX」が誕生した日だ。N-BOX・モデューロXは、ホンダの純正部品を手掛ける「ホンダアクセス」が仕立てたコンプリートカーであり、モデュールXシリーズの第1弾である。
TEXT:竹村 純(Jun TAKEMURA)/PHOTO:三栄・軽自動車のすべて、ミニバンのすべて

■人気のスーパーハイトワゴンN-BOXをチューンアップ

2013(平成25)年1月18日、ホンダはコンプリートカー「N-BOX・モデューロX」(Modulo X)を発売した。N-BOX・モデューロXは、人気の軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」をベースに、スタイリングやインテリア、そして走りもグレードアップしたコンプリートカーである。

ホンダ・N-BOXモデューロX
2013年にデビューしたホンダ「N-BOX・モデューロX」。モデューロXシリーズ第1弾だ

圧倒的な広さとユーティリティでハイトワゴンの頂点に立ったN-BOX

N-BOXは、1967年にデビューして絶大な人気を獲得した「ホンダN360」のNシリーズを継承する新世代軽自動車として、2011年12月から発売された。

「N-BOX」(標準グレード)
2011年にデビューした「N-BOX」(標準グレード)

スタイリングは、シンプルな面構成で丸目ヘッドライトがアクセントになっており、インテリアについてもシンプルながら質感の高さが目を引いた。ボディはスライドドアを装備したスーパーハイトワゴンで、標準グレードとスポーティなカスタムのラインナップが用意された。

「N-BOX」(標準グレード)
2011年にデビューした「N-BOX」(標準グレード)

最大の特徴は、圧倒的な室内スペースの広さだ。フィットで実績ある燃料タンクを運転席の下に配置するセンタータンクレイアウトを採用し、低床フロアを実現。さらに全高が高いため多彩なシートアレンジができ、スライドドアで開口部は広々としているので乗降性に優れ、ユーティリティの高さも光った。

ホンダ「N-BOX」(カスタム)
2011年にデビューしたホンダ「N-BOX」(カスタム)

パワートレインは、最高出力58psの660cc直3 DOHCエンジンのNAと64psのターボエンジンの2機種とCVTの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDが用意された。NAでも日常的にはストレスなく走れ、ターボ仕様では爽快な走りが楽しめた。

ホンダ「N-BOX」(カスタム)
2011年にデビューしたホンダ「N-BOX」(カスタム)

車両価格は、FFの標準「Gグレード」124万円、カスタム「Gグレード」が144万円に設定。N-BOXは、2012年に21万台を超える販売で滑り出し、その後も長く軽自動車トップの座に君臨している。

コンプリートカーのモデューロXシリーズの展開

ホンダは、2012年12月にコンプリートカー「モデューロX」をシリーズ展開すること、その第1弾としてN-BOXカスタムをベースとした「N-BOX・モデューロX」を翌2013年1月のこの日に発売することを発表した。

ホンダ・N-BOXモデューロX
ホンダ「N-BOX・モデューロX」のフロントエアロバンパー

モデューロXは、子会社「ホンダアクセス」が手掛けるコンプリートカーである。ホンダアクセスは、ベース車両の走行性能、居住性、デザインに「匠の技」を注いで完成させることを主にしたコンプリートカーブランドである。

具体的なチューンアップ内容は、専用のエアロパーツ装備や足回りのチューンアップ、さらに内外装のドレスアップまで含む。これらは、見た目のドレスアップ効果だけでなく、空力性能が高速走行の安定性やコーナリング時の操縦安定性の向上に大きく貢献するのだ。

ホンダ・N-BOXモデューロX
ホンダ「N-BOX・モデューロX」のリアバンパーガーニッシュ

ちなみに、モデューロXシリーズは、N-BOX・モデューロXに続いて、「N-ONE・モデューロX(2015年~)」、「ステップワゴン・モデューロX(2016年~)」、「フリード・モデューロX(2017年~)」、「ホンダS660・モデューロX(2018年~)」、2020年には第6弾として「ヴェゼル・モデューロXが」投入された。

ホンダ・N-BOXモデューロX
ホンダ「N-BOX・モデューロX」のブルーステッチ本革巻ステアリングホイール

モデューロシリーズ第1弾のN-BOX・モデューロX

N-BOXカスタムをベースにしたN-BOX・モデューロXでは、以下のチューニングが施された。

モデューロX専用エクステリアとして、フロントグリル、エアロバンパー、ガーニッシュなどを装備。これらは、主として高速走行の安定性向上に寄与し、走行テストや風洞テストで検証済みである。また、専用ローダウンサスペンションにより車高を15mm下げ、スポーティな操作性としなやかな乗り心地が追求されている。

ホンダ・N-BOXモデューロX
ホンダ「N-BOX・モデューロX」の専用サスペンション

さらに、モデューロ X専用のインパネ、本革巻のステアリングホイールやセレクトレバーにより、スポーティかつ上質な室内スペースを実現するとともに、15インチアルミホイールやレッド塗装のブレーキディスクローターを装着することにより、足元のドレスアップも図られた。

ホンダ・N-BOXモデューロX
ホンダ「N-BOX・モデューロX」の専用15インチアルミホイール

価格は標準「Gグレード」がベース車より34万円高の178万円、「G・ターボパッケージ」が22万円高の188万円に設定された。

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実用性重視のクルマが求められ、走りを楽しむクルマが希少となり、しかも高価になった時代。軽自動車やミニバンのようなファミリーカーでチューンアップを楽しむというのも、標準仕様だけでは満足できないユーザーにとっては有難いのかもしれない。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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著者プロフィール

竹村 純 近影

竹村 純

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までを…