軽キャンパーの人気車種「ダイハツ・アトレー」を釣り仕様に!車中泊アイテムも満載【東京オートサロン2025】

現行アトレー(S700系)をベースとしたユーアイビークルの軽キャンパー
2021年12月に16年ぶりのフルモデルチェンジを受けたダイハツ・アトレーは、積載性向上に寄与する全車4ナンバー化を果たしただけでなく、新開発CVTなどにより走りのクオリティも大幅に向上し、最新の安全装備を搭載するなど、商用から乗用ニーズまで高いレベルで応えてくれる。軽キャンパーのベース車として最も旬なモデルの一台となっている。

TEXT&PHOTO:塚田勝弘(TSUKADA Katsuhiro)

軽キャンパーのベース車でダイハツ・アトレーが増え続けている理由は?

現行アトレー(S700系)をベースとしたユーアイビークルの軽キャンパー

ダイハツは、認証不正問題による出荷停止解除を受けた後、2024年11月にアトレーの一部改良を実施した。リヤにソナーを追加して法規に対応し、後退時に注意を促すことで安全性の向上を図っている。

現行アトレーは、CVTの採用によりスムーズな変速フィールを獲得するとともに、エンジン回転数を抑えられるようになり、静粛性の向上も実現するなど、走りの質感向上がめざましい。先進安全装備も昼夜の対車両、対歩行者の衝突被害軽減ブレーキをはじめ、「X」をのぞき、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やレーンキープコントロールを標準化するなど、軽キャンパーで求められる高速道路を使ってのロングドライブにも高次元で対応している。

冒頭で紹介したように、現行アトレーは、積載能力と積載スペースを最大限活用するため、商用車となる4ナンバー化することで、軽キャンパーで重要な車内での快適性、就寝のしやすさにも寄与している。具体的には、後席シートベルトのバックルをシートと一体化し、シート固定金具を床面に埋め込むことで凹凸を抑制。後席は床下にフラットに格納できるようになり、軽キャンパーのベース車としての資質も磨きあげられたことになる。

ユーアイビークルの「アトレーフィッシングスタイル」

展示車は、ソーサー・エスペリア製リフトアップスプリングを装着

大阪や名古屋、埼玉に店舗を構えるユーアイビークルが手がけるアトレー(展示車はアトレーフィッシングスタイル)は、「気軽に釣りに行ける」をコンセプトに掲げる。大人1人が就寝できるスペースを確保し、天井に釣り竿が収納できるほか、クーラーボックスなどの荷物も収納できる。

全長1800mm×全幅620mmの「マルチウェイベッドキット」は片側販売となる

装備は、全長1800mm×全幅620mmの「マルチウェイベッドキット(4万1800円〜5万5000円)」を用意。ハーフサイズ(片側)の販売とすることで、2人で寝るのなら2セットを購入し、1人で車中泊するのなら片側をベッドとして、もう片側をシートのままにしたり、荷物を積載したりと、フレキシブルな使い方ができるのが特徴だ。三つ折りにして後席背面に固定できるため、普段使いや積載性に大きな影響を与えないのも美点。

天井部を有効活用する「アルミスライドバー」をはじめ、「ルームキャリア」や「ロッドホルダー」を設定

現行型になり、天井の四隅まで広くなったアトレーの利点を活かし、天井収納を拡大した「アルミスライドバー(4万8400円)」を設定し、荷物やニーズに応じて「ルームキャリア(1万9800円)」や「ロッドホルダー(4万6200円)」を選択することで、広大な頭上空間を有効活用できる。そのほか、リヤクォーターウインドウ部を活用する「ウインドウストレージ(4万2900円)」に、「マルチフックベース(2750円)」も併用することで、小物アイテムや趣味のギアなどをぶら下げることができる。「折りたたみ式テーフル(1万3200円)」は、「ウインドウストレージ」にボルトオンで取り付けが可能だ。

「ウインドウストレージ」に、「マルチフックベース」も併用できる

さらに、車中泊で欠かせない「防虫ネット」や光を遮る「遮光パッド」なども用意する。室内装備では、フロアの汚れを防ぐ立体構造の「3Dラバーマット」、床下に配置されているエンジン熱の軽減にも寄与する「エンジンルームカバー」、ブラウンの「ヴィンテージシートカバー」などを設定している。外観では、フロントロア部にタフさを演出する「ブッシュバー」を装着している。

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著者プロフィール

塚田 勝弘 近影

塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー…