
このレストモッドは、「ポルシェをもっとも知る男」の一人として知られる、元レーシングドライバーのブルース・カネパ氏のために特注された。

7-99クラシックは、オリジナルの外観を維持し、軽量素材、最新技術、改良されたエンジンを搭載するなど、実績のあるレストモッドの手法に忠実に仕立てられている。これは、実際には同社が米国に納入した2台目となる7-97クラシックだ。もともと7-97クラシックは964のプラットフォームを用いているが、同社はそれがユーザーの要求基準を満たしていないと判断し、993のものに切り替えたものが7-99クラシックとなる。
エクステリアでは、カーボンファイバーで作られた、まったく新しいボディパネルに注目だ。鮮やかなSunoco Blueで塗装されており、レトロでありながら新鮮さも感じられる。
デザインはポルシェの伝統的でクラシックな原典から大きく逸脱することなく、いくつかのモダンなタッチでグレードアップされているのが特徴だ。ヘッドライトは新設計され、青いアクセントがマッチした黒いフックススタイルのホイールが装着されている。また、新しい黒いエンジンカバーとマットブラックのウィングミラーも装備されている。
足まわりでの注目は、カルマが自社開発したカーボン・セラミックブレーキの装着で、これは、他の多くのレストモッドには見られない機能といっていいが、それだけではない。7-97クラシックには、フロントアクスル・リフトシステムを含むアダプティブ・サスペンションも装備されている。さらに、複数の異なる運転モード、トラクション コントロール、空気力学を考慮に入れた滑らかなアンダーボディも備えられているのだ。
ボンネットの下には、自然吸気の4.0L フラット6エンジンを搭載、最高出力は411ps、最大トルク420Nm/7500rpmのスペックを持つ。もしもあと100psあれば911 GT3を凌ぐことになるが、カルマの重量は911 GT3より軽い2645ポンド(1200kg)未満であるため、GT3なみのパワーを必要とせずに、同様のスリルを味わうことができるはずだ。
キャビン内もエクステリアと同様に素晴らしい仕上がりだ。レカロスポーツスターCSシートが2つ付けられ、青いコントラストステッチが施された黒いレザーで仕上げられている。黒いレザーと青いステッチは、ドアパネル、ステアリングホイール、ダッシュボードにも採用されており、明るい青のアルカンターラは、ダッシュボードの他の部分、ピラー、ヘッドライナーにも使用されている。
















