初代DS4は2011年にシトロエンの新ライン「DS」として発売され、2015年8月、DSオートモビルズが独立ブランドとなったタイミングで、フェイスリフトモデルが登場した。現行型となる第2世代は2021年から発売されており、これが初の大幅改良となる。

BMW X2サイズのDS4は、ステランティスグループの「EMP2」プラットフォーム上に構築されており、最新のオペル「アストラ」やプジョー「308」などのモデルと共有されている。これは、「EMP1」アーキテクチャを使用し、フェイスリフトを受けた別のステランティスクロスオーバーであるシトロエン「C4」とは一線を画している。改良新型では、DS の次期主力電気自動車である「N°8」EV からスタイリングのヒントを得ると予想される。
N°8は、DS9の後継モデルとして、昨年12月にデビューした全電動ファストバックだ。このプロトタイプでは、偽装の背後にN°8と非常によく似たフロントエンド処理のヒントを見ることができる。

プロトタイプのフロントエンドには、密集した垂直バーの列を特徴とする新しいグリルを装備、中央にはDSロゴ用の空白スペースが残されている。No.8と同様に、グリルはボンネットの前端より手前で止まり、横方向のトリムセクションのためのスペースが存在する。グリル、ロゴ、そしておそらくトリム部分などフロントエンドの多くがLEDで点灯すると予想されるほか、ヘッドライトの下には新しい垂直LEDデイタイムランニングライトも装備されていることがわかる。
リヤセクションを見ると、現在のDS4に見られるスネークスキンパターンのライトクラスターの一部が見えるが、内部グラフィックは刷新されることが濃厚だ。内部では、N°8のスタースポークステアリングホイールを流用し、スポーティーな印象を与えるが、大部分はキャリーオーバーされる見込みだ。

DS4のパワートレインは、直列4気筒マイルドハイブリッドと、PHEVパワートレインの組み合わせを特徴としている。昨年導入された、最高出力136psを発揮するマイルドハイブリッド、225psを発揮するE-Tenseハイブリッド、130psのBlueHDiがキャリーオーバーすると思われる。
そしてDS4がN°8と共通する可能性が高いと見られるのは、新しい命名戦略だろう。DSはN°8を「ナンバーエイト」と発音しており、おそらく、2025年後半にデビューするDS4新型は「ナンバー4」または「ナンバークワトロ」が有力視されている。




