
チャージカーズは、2019年にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、1967年製フォード「マスタング」のエレクトロモッドを発表し、2021年には「’67チャージカー」の完成デザインを発表した。しかし、チャージ・カーズはこれまで車両を納入することがないまま、2024年7月に崩壊した。

チャージカーズの新CEO、ポール・アバクロンビー氏が率いる民間投資家のコンソーシアムによる買収に続き、同社はシルバーストーンに拠点を置く最先端のグローバル本社で’67 EVの最終開発を加速させる予定としており、納車を待っている顧客に迅速に届けたいと考えているという。

’67チャージカーの生産において”クラシックマスタング”が損なわれることはない。同社は重量を抑えるために、フォードからライセンスを受けた最新のスチール製ボディシェルと複合ボディパネルを使用し、その下には完全に新しいプラットフォームを採用している。

ボンネットの下では、V8エンジンの不足を補うため、最高出力544psと最大トルク1520Nmを発揮する4基のモーターを搭載し、0~62mphを3.9秒で加速する。また、「Vortexモード」がオンになっていると、車両がその場でスピンし、コーナリング時にトル ベクタリングが実現する。一方、63kWh のバッテリーは最大200マイル(320km)の走行距離を可能にし、最大50kWのDC急速充電により、20%〜80%を1時間で完了する。

エクステリアのデザインは、オリジナルのマスタングの外観を微妙に改良したもので、従来のクロームを黒に替え、よりシャープなLEDライトを採用、テールライトもLED化されている。
インテリアでは、大型の縦型タッチスクリーン、デジタルドライバーディスプレイ、カスタム3本スポークステアリングホイール、そしてレザーをふんだんに使用した、最先端のデジタルコックピットが完成している。

その他の最新装備としては、カスタムサウンドシステム、スマートフォン接続、ABS、トラクションコントロール、アダプティブクルーズコントロール、前方衝突警告、自動緊急ブレーキなどがある。

’67の価格は35万ポンド(約6660万円)からで、これは最新のベントレー「コンチネンタル GT」より11万5000ポンド(約2100万円)ほど高い。計画では、ロンドンにて、1台ずつ手作業で組み立てられ、499台が生産されるという。




















