すでに地球上で最もクレイジーな公道走行可能な車の1台であるこの車が、マンタイによりさらにパワーアップ

マンタイ・レーシングは、「911 GT3 RS/GT2 RS」のパフォーマンスキットを今春に米国市場へ導入したことを発表した。
マンタイ・レーシングは、ポルシェ・スーパーカップやニュルブルクリンク24時間レースなどで連覇を果たし、ポルシェのモータースポーツ活動においてトップに君臨し続けているドイツのレーシングチームだ。

同社は、昨年11月にGT3 RS用のキットを発表した。すでに地球上で最もクレイジーな公道走行可能な車の1台であるこの車が、マンタイにより、さらにパワーアップするのだ。空力的な変更により、アップグレードされたGT3 RSは時速177マイル(285km/h)で2,200 ポンド(1,000 kg)を超えるダウンフォースを実現する。しかしオーナーを涙させるのは、ダウンフォースの数値だけではない。このキットは非常に高価で、価格は116,160ドル(約1,800万円)とポルシェ911ベースグレードとほぼ同額なのだ。
GT3 RSの改良には、顧客に満足してもらえるよう、あらゆる手段が尽くされている。フロントエンドは全面的に刷新され、新設計のスプリッター、ダイブプレーン、フロントホイールアーチの改良されたガーニーフラップが装備されている。マンタイ社はまた、この車のためにカーボンファイバー製のスカート、巨大なシャークフィン、DRS機能を備えた大型のリアウィングも製作している。後部では、リアウィンドウを排除し、軽量カーボンパネルに交換されているのも大きな特徴だ。

さらに、サスペンションを調整し、スプリングレートを修正する必要があったほか、速度に応じてダンパーを自動的に調整できるように、加速度センサーも追加された。その他の改良点としては、編組スチールブレーキライン、照明付きドアシル、「Manthey」デカールなどが配置されている。
911 GT2 RS パッケージはそこまで極端ではないが、それでも113,140ドル(約1,750万円)と非常に高価だ。主な空力変更には、新しいフロントスポイラーフラップ、カーボンファイバー製のアンダーボディ、改良されたリアディフューザー、新デザインのウィングが含まれている。さらにコイルオーバーも調整、工場出荷時に車のヴァイザッハ・パッケージで提供されるものと同じマグネシウム合金ホイールを追加している。
GT3 RSキットとGT2 RSキットは、両方ともすでに米国で注文可能で、今春からデリバリーが開始される予定だという。















