トーヨータイヤ「オープンカントリーM/T-R」装着車がダカールラリー2025でクラス優勝!

トヨタ車体のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下TLC)」のダカールラリー参戦をサポートしているトーヨータイヤはこのほど、1月3〜17日までサウジアラビアで開催されたダカールラリー2025において、サステナブル素材を採用したピックアップトラック/SUV用タイヤ「オープンカントリーM/T-R」を装着したTLCの参戦車両が市販車部門で優勝し、同チームの12連覇達成に貢献したことを発表した。

「このタイヤはパフォーマンスだけでなく、クルマと人の感覚を一体化させてくれる存在で、それがランドクルーザーを信じる力となり、最後まで諦めずにゴールを目指せました」(三浦昂選手)

トーヨータイヤはTLCとともに培ってきたオフロードラリーにおける技術と経験を生かし、「ランドクルーザー300 GR SPORT(ダカールラリー2025仕様)」2台へ「オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2025用スペック)」を開発、供給してきた。このタイヤは岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を向上させるとともに、重量全体のうち55%にサステナブル素材を使用し、環境負荷の低減を図っている。

今回のダカールラリー2025では、サウジアラビア南西部のビーシャからスタートし、東部のシュバイタをゴールとするコースが設定された。レースは計12カ所のスペシャルステージ(競技区間)と、それらをつなぐリエゾンセクション(移動区間)の累積走行タイムを競う。総走行距離は約7400kmに及び、車両とタイヤに負荷の掛かる急勾配の長い砂丘ステージもあるなか、同タイヤの高い悪路走破性が走行をサポートし、TLC参戦車両は2台ともに完走を果たした。

市販車部門において三浦昂選手/ジャン・ミッシェル・ポラト選手の車両が1位、ロナルド・バソ選手/ジャン・ピエール・ギャルサン選手の車両が2位のワンツーフィニッシュを飾り、TLCは本部門での12連覇を併せて達成した。

三浦昂選手はこのようにコメントしている。
「史上最も過酷といわれた今大会は、噂に違わぬ難しいレースとなりました。市販車での完走は不可能かもしれないと頭をよぎる瞬間もありましたが、『オープンカントリー』はいつも力強くクルマを前に進めてくれました。このタイヤはパフォーマンスだけでなく、クルマと人の感覚を一体化させてくれる存在で、それがランドクルーザーを信じる力となり、最後まで諦めずにゴールを目指せました。『オープンカントリー』ファンの皆さま、タイヤづくりに関わっていただいた皆さまからの心強い応援に感謝しています」

TLCの角谷裕司監督はこのようにコメント。
「今大会も競技の難易度が高く、大会前半は石臼のような大きさの岩や砂の下に鋭い岩が隠れるステージに挑み、後半は幅15kmにも及ぶ壁のようにそびえ立つ世界最大級の砂丘を攻略する必要がありました。こうした過酷な状況を乗り越えることができたのは、クルーたちの冷静なハンドリングと、『オープンカントリー』の力強いサポートがあったからだと思います。その結果、市販車部門でのワンツーフィニッシュと12連覇を達成できました。これもひとえに、チームの総合力と皆さまの応援のおかげです。ありがとうございました」

オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2025用スペック)
オープンカントリーM/T-Rを、TLCがダカールラリー2025に投入する車両であるランドクルーザー300 GR SPORT(ダカールラリー2025仕様)に適合するようにチューニングし、岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性、耐摩耗性、耐久性を向上させている。重量全体のうち55%にサステナブル素材を使用しているもの特徴だ

トーヨータイヤは、過酷な環境下で行なわれるオフロードレースへの参戦経験を、ピックアップトラック/SUV向けタイヤの製品開発にフィードバックして性能を磨いている。また、次世代モビリティ社会の実現に貢献するため、今後も製品・材料の開発や技術の強化、製品・原材料リサイクル技術の構築、環境負荷物質の代替材料開発における研鑽に努めていく方針だ。

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