トミカ × リアルカー オールカタログ / No.28 テスラ モデル Y

未来を駆けるSUV、テスラ モデルYが『トミカ』に登場!

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?

No.28 テスラ モデル Y (サスペンション可動/希望小売価格550円(2025年3月3日出荷分より594円)・税込)
No.28 テスラ モデル Y リヤビュー
No.28 テスラ モデル Y (初回限定版)(サスペンション可動/希望小売価格550円(2025年3月3日出荷分より594円)・税込) *初回のみの特別仕様(特別色)です。

それまでの『No.28 SUBARU BRZ』に代わって2025年2月の第3土曜日に『トミカ』に加わったのが『No.28 テスラ モデル Y』です。

テスラ モデル Y 実車フロントビュー
テスラ モデル Y 実車リヤビュー

テスラ モデルYは、アメリカのEVメーカーであるテスラが手がけるミッドサイズSUVで、セダンのモデル3をベースにしたクロスオーバーとして2020年に登場しました。日本市場には2022年に導入され、後輪駆動(RWD)モデルと全輪駆動(AWD)のロングレンジ、さらに高性能なパフォーマンスモデルの3種類がラインナップされています。モデル3とプラットフォームを共有しながらも、SUVらしい広々とした室内空間を確保しており、最大7人乗り仕様も選択できるのが特徴です。また、前後にラゲッジスペースを備えており、実用性の高さも魅力となっています。

15インチの大型タッチスクリーンを中心に構成されたシンプルなコクピット。

外観デザインは、テスラらしいシンプルで洗練されたフォルムが印象的です。ドアハンドルはフラッシュタイプになっており、フロントグリルを持たないすっきりとしたデザインが未来的な雰囲気を演出しています。ルーフラインはなだらかに後方へと流れ、SUVでありながらクーペのようなスタイリッシュなシルエットを描いています。室内は15インチの大型タッチスクリーンを中心に構成され、物理ボタンを極力排したミニマルなデザインが特徴です。パノラマガラスルーフを採用しているため、室内は開放感があり、ゆったりとくつろげる空間になっています。

前後に2つのモーターを備えるデュアルモーターAWDの内部図。図の2がフロントモーター、4が高電圧バッテリー、6がリヤモーター。ロングレンジAWDでは635kmの航続距離を誇る。

メカニズムの面では、テスラ独自のEV専用パワートレインとバッテリー技術が活かされています。駆動方式はRWDまたはデュアルモーターAWDが選べ、バッテリー容量は約60kWhから75kWhの範囲で設定されています。モデルによって航続距離は異なりますが、ロングレンジAWDでは635kmと、長距離移動にも対応できる性能を持っています。急速充電では最大250kWのスーパーチャージャーを利用すれば、15分で約270km分の充電が可能です。また、ソフトウェアの無線アップデート(OTA)によって、新機能の追加や走行性能の向上が継続的に行なわれるのも、テスラならではの魅力となっています。

EVならではの俊敏な加速と安定したハンドリングがテスラ モデル Yの走りの魅力だ。

走行性能は、EVならではの瞬時に発生する強力なトルクと、低重心のシャシーによる安定したハンドリングが特徴です。標準のRWDモデルでも0-100km/h加速は6.9秒と十分な速さを誇り、ロングレンジAWDでは5.0秒、パフォーマンスモデルでは3.7秒と、スポーツカー並みの加速性能を実現しています。パフォーマンスモデルでは最高速度も250km/hに達し、SUVでありながら非常にダイナミックな走りを楽しめます。

様々なセンサーやモニターでペットの状態を観察し、車内を常に快適な状態にすることで、ペットを車内に置いたまま飼い主が短時間、クルマを離れることを可能とするモードも搭載されている。

安全性能も高く、アメリカのNHTSA(国家道路交通安全局)の安全評価では最高ランクの5つ星を獲得しています。高剛性のボディ構造に加え、最新の運転支援システムが搭載されているため、高速道路での長距離移動も快適です。標準装備の“オートパイロット”は、高速道路での車線維持や前走車との車間調整を自動で行ない、オプションの“フルセルフドライビング(FSD)”を追加すれば、市街地での運転支援機能も利用できます。ただし、FSDは完全自動運転には至っておらず、ドライバーの監視が必要なレベルにとどまっています。さらに、駐車場内で車を遠隔操作できる“サモン”機能や、周囲360度を監視するカメラシステムなど、日常の利便性を高める機能も充実しています。

フロント・エンジン車ならエンジンがおさまっているはずの場所がトランクルームになっているのが面白い。もちろんリヤにもラゲッジがある。

このように、テスラ モデルYはEVならではの環境性能の高さと、SUVとしての実用性、さらにスポーティな走行性能を兼ね備えた一台です。広い室内空間や先進的なデザインに加え、ソフトウェアのアップデートによって進化し続ける点も、大きな魅力となっています。

パノラマガラスルーフにより、室内の開放感はたいへん高いものになっている。

『トミカ』に加わった『No.28 テスラ モデル Y』は、SUVでありながらクーペのようなスタイリッシュなシルエットを描く、シンプルで洗練されたフォルムが的確に再現されています。先述のように実車ではRWD、ロングレンジAWD、パフォーマンスの3つのグレードがありますが、さすがに外観からでは『トミカ』がどのグレードをモデル化したのかはわかりません。それはともかく、EV時代のSUVの新たなスタンダードと言われるこの1台を、あなたのコレクションに加えてみてはいかがでしょう?

■テスラ モデルY RWD 主要諸元 (『トミカ』でモデル化された車両とは必ずしも同一ではありません)

全長×全幅×全高(mm):4751×1921×1624

ホイールベース(mm):2890

トレッド(前後・mm) : 1636

車両重量(kg):1930

モーター形式: 水冷交流同期式

最高出力:220kW(299ps)

最大トルク:350Nm(35.7kgm)

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後) :ダブルウィッシュボーン/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ディスク

タイヤ:(前後) : 255/45R19

■毎月第3土曜日はトミカの日!  

No.33 日産 スカイライン パトロールカー(サスペンション可動/希望小売価格550円(2025年3月3日出荷分より594円)・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2025年2月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.28 SUBARU BRZ』に代わって『No.28 テスラ モデル Y』が登場します。『No.28 テスラ モデル Y』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.33 カロ・ビー』に代わって『No.33 日産 スカイライン パトロールカー』が登場します。

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