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クラシック・ミニだけが『ジャパンミニデイ』じゃない?
イギリスの往年の名車が会場に大集合!!
2024年11月3日(日)、静岡県浜松市の渚園キャンプ場を会場に『ジャパンミニデイ in 浜名湖』が開催された。このイベントは全国のミニ専門店が加盟する団体である「JMSA」(Japan MINI’s Specialist Association)が主催する日本最大のクラシックミニの祭典で、全国から3000台ものクラシック・ミニがエントリーする日本最大級のワンメイク・カーミーティングだ。
ミーティングの主役はあくまでもクラシック・ミニである。しかし、英国車なら車種やメーカーなら参加が可能という間口の広さも併せ持つ。全参加車両に占める割合は少ないものの、ミニの姉貴分に当たるADO16シリーズをはじめ、ミニ以前にアレック・イシゴニスが設計を手掛けたモーリス・マイナー、ロータス・ヨーロッパやエランなどのクラシックスポーツ、英国車のイベントでは定番のMG-BやMGミジェットなど錚々たる顔ぶれが集まった。

ロータス、MG、ヒーレー、ADO16……英国社ファン垂涎の車両を写真で一気に紹介!
『ジャパンミニデイ in 浜名湖』リポート7回目となる今回は、写真を中心にミニ以外のエントリー車両を紹介していこう。
■ジネッタG4



■モーリス・マイナー・トラベラー



■モーリス・マイナー2ドアセダン



■バンデンプラ・プリンセス



■ウーズレー1300


■オースチン1300・カントリーマン

ADO16
ADO16(Austin Drawing Office Project No.16)とは、BMCミニ(ADO15)のワンクラス上の小型乗用車として1962年に登場した。
設計はミニに引き続いてアレック・イシゴニスが担当。可能な限り四隅にタイヤを配置した上で、ミニで実績のある横置き2階建てパワートレインを使用したFWDレイアウトを採用しているが、新たな試みとしてラバースプリングの一部に液体を封じ込めた前後輪関連懸架のハイドロラスティック・サスペンション(シトロエンのハイドロニューマチックの簡易版ともいえる構造のサスペンション)を採用したことに特徴がある。
当時のBMCの販売方針に従って、内外装の意匠やトリムレベルを変えた上で、傘下の複数のブランドで販売した。ボトムレンジの大衆車はオースチンとモーリスが担い、中級車をウーズレー、スポーツモデルをMG、ウーズレーよりやや高級なレンジをライレー・ケストレル、「ベビー・ロールス」の異名を持つ最高級車をバンデン・プラ・プリンセスが受け持った。
当初、シリーズは1.1Lだけだったが、のちに1.3Lが追加されている。また、ボディバリエーションは4ドアサルーンを基本としながらも、ブランドによって2ドアサルーンやエステート(ステーションワゴン)の設定もあった。1970年に徐々に後継者と入れ替わって行き、最後まで生産が続いたバンデン・プラ・プリンセス1300の生産終了は1974年のことだった。
クラスを超えた優れた乗り心地と居住性、卓越した操縦性、高い実用性と経済性により英国市場のみならず欧州全土で人気となったが、生産コストが高く、BMCの経営を充分に潤したとは言えなかった。
■オースチンA30

■オースチン・ヒーレー・スプライト


■オースチン・ヒーレー・スプライトMk.2

■ロータス・エランS4スプリント


■ロータス・エランS3

■ロータス・ヨーロッパ・スペシャル



■MG-A

■MG-B GT

■TVRタスカン

■ケータハム ・セブン170S
