
先ごろ目撃された、GLSが存在しない世界線で作られたかのように見えるこのストレッチリムジンは、実は1936年に創立されたドイツの老舗コーチビルダー、Binz(ビンツ)が手がけた1台だった。ビンツは、メルセデスをベースにしたストレッチリムジンをはじめ、救急車、指揮車両、政府用モデルに改造することを専門としており、さながら“メルセデス・ビンツ”といったところか。また同ブランドは、葬儀用車両の製造でも長い歴史を持っている。

過去にビンツ製6ドアEクラスが目撃されたのは、2010年が最後だったように思われる。ベースとなった第3世代Eクラスは3.7フィート(1.13m)延長され、全長は19.6フィート(5.98m)にストレッチされていた。センターコンソールで区切られた2列目のキャプテンシートを含む3列のシートが特徴で、カスタマイズのオプションは事実上無限、装甲板も提供されていた。
第6世代Eクラスをベースとする最新のストレッチリムジンでは、フラッシュマウントユニットの新しいドアセットアップが取り付けられるのも特徴だ。
ベースのセダンは直列4気筒+マイルドハイブリッドがメインとなっているが、ストレッチリムジンでは3.0L 直列6気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッドが搭載される可能性もあるだろう。
Eクラス超ストレッチリムジンの発売は2025年内に計画されている。




