
このほどフェラーリのCEOのベネデット・ヴィーニャ氏は、同社の決算発表の中で、今年秋に同社初の電気自動車を発売する予定であると語った。
同氏は、同社初のゼロエミッション車についての詳細を明かすことを拒んだようだが、このモデルは他のEVとは異なるスタイル、性能、そして安全性を兼ね備えており、「ユニークな運転のスリル」を提供するという。

捉えられたプロトタイプは従来のスーパーカーシルエットではなく、クロスオーバー、あるいは少なくともGTのようだ。また、マセラティのSUV、レヴァンテのボディとフェラーリのローマのヘッドライトとが組み合わされたテストミュールであったことから、当初は「量産型は全く異なるボディスタイルになる」と噂されていたが、ここにきてこれに近いデザインも予想されている。
リヤには、ダミーのエキゾーストパイプを装着し、スパイカメラマンのカメラの前を通り過ぎる際に合成エンジン音を発しながら、マラネロ周辺をテスト走行していたという。
経済ニュース的な観点から見れば、このEVは間違いなくフェラーリが2025年に発売する最も重要な車ということになるだろうが、フェラーリから今年発売される唯一の新車というわけではない。フェラーリはこの、初の非エンジン車の他に、さらに5台の車を発表するものと予想されており、そのうちの1台が12Cilindri Spider(12チリンドリ・スパイダー)だ。
CEOは、昨年の販売台数は13752台で、2023年より89台増加したことを明らかにした。また、フェラーリは2024年に25億6000万ユーロ(約4100億円)の利益を上げているが、6つのニューモデルの発売により、2025年には利益が26億8000万ユーロ(約4300億円)に増加するものと予測している。
フェラーリ初のEVがどんなセンセーションを巻き起こすのか、いずれにせよ2025年の同社新型モデルで最も注目の1台であることは間違いない。










