
フル電動コンパクト「ルノー4 E-Tech」は、1960年代の初代「4(キャトル)」を現代風に再解釈、フル電動モデルのクロスオーバーとして蘇った。

しかし、ルノーがルーフを取り除き、太陽の光を浴びる開放的なデザインになるとしたら、どうなるだろうか、独立系デザイナーのマルコ・マルテーゼ氏が、このオープンエアを提案した。
同氏のデジタルコンセプトは、1981年に「Car Systeme」という会社が製造した「R4 JP4」からインスピレーションを得ている。イタリアで「カエル」という愛称で呼ばれたこのバージョンは、ホイールベースを短くし、サスペンションを上げ、バケットシート2つ、ロールバー、引き込み式のキャンバスルーフを特徴としていた。コンパクトSUVとビーチバギーの奇妙な融合「カエル」が44年ぶりに蘇ったようだ。
現代版は、新しい「R4 E-tech」で同様のアプローチを踏襲しているが、より実用的な4人乗り構成となっている。フロントエンド、照明ユニット、テールは標準モデルから引き継がれているが、他のほぼすべてが作り直されているのが特徴だ。
側面を見ると、ドアはなく、頑丈なフェンダーエクステンション、そしてより冒険的なスタンスのための大型ホイールセットが採用されていることがわかる。また、ルーフは完全に取り外され、ロールバーが乗客の保護とサーフボードを運ぶためのベースの両方を提供してくれる。後部では、テールゲートがフルサイズのスペアホイールを収容できるように再設計された。
キャビンには、防水布張りの4つの独立したシート、平らで掃除が簡単なフロア、レトロ風のステアリングホイールを装備。いくつかの車載電子機器は削除されているが、R4 E-Techのデュアル10インチデジタルコックピットはそのままのようだ。
デジタルのみのコンセプトのため、仕様について詳細には触れていないが、AWDセットアップならば、その特徴を引き立てるはずだ。標準のR4 E-Techは、R5 E-TechとCMF-BEVアーキテクチャを共有しており、FWDのみ提供されている。最もパワフルなバージョンは 、最高出力150ps/110 kW を発揮し、52 kWh のバッテリーパックを搭載、1 回の充電で 250 マイル(402 km)の走行距離を実現する。
マルテーゼ氏のビーチバギーコンセプトは、非常にクールだが、ルノーがこのようなバリエーションを量産に承認する可能性がるかどうかは不明だ。それでも、R4の所有者からそのような需要があれば、独立したコーチビルダーがこのコンセプトの実用バージョンを作成する可能性がありそうだ。








