前世代の「チャージャー ヘルキャット」からインスピレーションを受けたフードを装備

ダッジは2024年に「チャージャー」第5世代を発表、2ドアEVをすでに発売しており、2025年夏には4ドアEVと3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載した「シックスパック」を発売予定だ。

チャージャー新型は、同ブランドのマッスルカーの伝統を明確に継承しつつ、現代的なデザイン要素をふんだんに取り入れており、今後何年も愛用されるモデルの土台を築いている。
確かに、新型電気自動車チャージャーはドライビングダイナミクスの点で評論家を驚かせたわけではないが、少なくとも見た目は申し分ないと言える。
しかし、David Baylis氏は、新型チャージャーは十分にアグレッシブではないと考え、「HEMI」V8ガソリンエンジン搭載の「SRT8」バッジ付き新型チャージャーがどのようなものになるかを予想した。

SRT8はスポーツグレードに付けられる名前で、「Street and Racing Technology」の略だ。クライスラー、ダッジ、ジープの車種でハイパフォーマンスモデルに採用され、SRT8の「8」は気筒数を表している。また「HEMI」(へミ)エンジンは、1950年代以降に、アメリカクライスラー社が開発、製造を行った半球型の燃焼室を持つV8ハイパフォーマンスエンジンだ。
新型チャージャーSRT8は、フロントエンド全体が全面的に見直された。象徴的な1969年型ダッジ チャージャーと、初期のチャレンジャーから影響を受けていることがわかる。クラシックな先代モデルと同様に、ブラックアウトしたグリルの後ろに控えめなヘッドライトが隠れており、下部バンパーとエアインテークも拡大されている。

さらに雰囲気を盛り上げる新しいフードも装備している。これは、前世代の「チャージャー ヘルキャット」からインスピレーションを受けており、中央に巨大な空気取り入れ口、両側に2つの空気排出口を備えている。
側面では、フレアホイールアーチを備え、古いヘルキャットワイドボディを彷彿とさせるスタンスを実現している。リヤセクションの変更は控えめになっているが、それでも新しいディフューザーと大型のエキゾーストパイプがアグレッシブな美観を高めている。
新世代チャージャーは市場に登場したばかりだが、モデルが進化するにつれて、よりハードコアなバリエーションが続くことは間違いない。しかし、将来の高性能バージョンにV8エンジンは搭載される可能性は低い。代わりに、ダッジの新しい3.0L直列6気筒ツインターボエンジンの強化版に頼ることになるだろうが、果たして伝統に答えることができるだろうか、注目される。



