340馬力仕様も用意?クプラ「ラヴァル」はVW「ID.2」のホットバージョンとなる”手頃な価格のポケットロケット”に!?

クプラ ラヴァル 量産型プロトタイプ スパイショット
クプラのベイビーEV、「ラヴァル」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。

セアトの旧ハイパフォーマンスサブブランド「クプラ」およびモータースポーツ部門により、「アーバンレベル」コンセプトカーの量産モデルとして、クプラ「ラヴァル」に生まれ変わる。
クプラはVW帝国の新星であり、同グループで初めて、ID.2ハッチバックEVのプラットフォームを使用するスペインブランドになる。

クプラ ラヴァル 量産型プロトタイプ スパイショット

ラヴァルとID.2のホイールベースは2.6m(102.4インチ)で共通しているが(現行のICEゴルフと実質的に同じ)、ラヴァルは鳥のようなノーズを採用、くびれたウエストと、フロントフェンダーをリアサイドウィンドウにつなげるダイナミックなラインを持ち、テールライトがリアクォーターパネルを囲むように配置されている。

クプラ ラヴァル 量産型プロトタイプ スパイショット

一方、VWのデザインは派手さを控え、クラシックなゴルフのデザイン要素や雰囲気を慎重に取り入れながらも、過度にレトロ感を出さずに仕上げているなど、過激さではクプラに軍配が上がる。

クプラ ラヴァル 量産型プロトタイプ スパイショット

もちろん、ほとんどのVWグループモデルと同様に、内部の構造は非常に似ており、両方の車は、もう1台の兄弟車であるシュコダ・エピックとともに、スペインのパンプローナで製造される予定となっている。

シュコダ・エピック

共有される「MEB Short」プラットフォームは、デフォルトで前輪駆動 (現在のMEBはRWDまたはAWD) で、38 kWhと56 kWhのバッテリーを選択できるため、VWとクプラは、コストパフォーマンスを重視するユーザー向けに2万5000 ユーロ(2万6000ドル)という低価格を実現し、予算に余裕のあるユーザー向けには十分な航続距離(最大450 km / 280マイル)を提供できる。

クプラ ラヴァル 量産型プロトタイプ スパイショット

パワートレインは、両ブランドとも最高出力(226ps/166kW)の電気モーターを搭載し、7秒未満で時速62マイル(100 kmh)に達するが、より低出力のバージョンも提供されることは間違いないほか、さらなるパワーを求める人のために、最高出力340ps/250kWを発揮するデュアルモーターセットアップを使用した「VZ」バージョンを開発中であり、VWもそれに匹敵するパワーを発揮するグレードをラインナップするはずだ。

クプラ ラヴァル 量産型プロトタイプ スパイショット

ラヴァルのワールドプレミアは、2025年内で、ID.2は遅れて2026年と予想されている。
エッジの効いた「ラヴァル」か、それとももう少し待って、もっと大人っぽい ID.2 を手に入れるか?VWグループのベイビーEVプロジェクトのどちらのバージョンが人気を博すのか気になるところだ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

APOLLO 近影

APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…